ポピー・アメージンググレイとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • ポピー・アメージンググレイ2
  • 春の花壇におすすめの宿根草と一年草
植物名
ポピー・アメージンググレイ
学名

Papaver rhoeas ‘Amazing Grey’

別名・流通名
シャーレーポピー
科名
ケシ科
属名
ケシ属

ポピー・アメージンググレイの特徴

ポピー・アメージンググレイはシャーレーポピーの一品種で、初夏にグレイッシュな色の花を咲かせる一年草です。

切り花として流通が多いアイスランドポピーの開花時期は3月~5月くらいですが、ポピー・アメージンググレイは初夏の5月中旬くらいから7月くらいまでが開花時期です。地植えにすると草丈が70~80cmくらいに生長し、一株でもたくさんの花が開花します。花のあとに実る種が入っているさやの形もユニークで見応えがあります。

シャーレーポピー

ポピー・アメージンググレイを含めたシャーレーポピーのつぼみは、開花前はうなだれたように逆さU字に下を向いています。そろそろ咲く頃になると、つぼみが上を向きます。

 

ポピーアメージンググレー

それぞれの花の開花期間は3日前後のため切り花向きではないですが、最近少しずつ切り花としても流通しているのを見かけます。花色には個体差があり、ブルー系やピンク系などさまざまです。色を固定化するのが難しいため、中には真紅や白などのグレイがかっていない花が咲くこともあります。

咲いてみないと色がわからないという一期一会的な花ですが、微妙な色合いは魅力がいっぱいで、ナチュラルガーデンの植栽におすすめの草花です。

ポピー・アメージンググレイの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 70~80cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 グレイッシュカラー(個体差がある)
開花時期 5月~7月

ポピー・アメージンググレイの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

ポピー・アメージンググレイの栽培環境

日当たり・置き場所

ポピー・アメージンググレイは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。

用土

すでにほかの草花が育っている場所なら植え付け可能です。過湿を嫌うので、水はけの良い土が適しています。

鉢植えは草花用の培養土で問題なく育ちます。

ポピー・アメージンググレイの育て方のポイント

水やり

乾燥気味を好む草花です。

地植えは、植え付け時以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

肥えた土なら元肥以降は必要ない場合もあります。

肥料が足りないと下葉が黄色くなります。花つきや葉の色を見ながら追肥のタイミングを判断しましょう。

病害虫

アブラムシ:新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。

灰色かび病:ボトリチス病とも呼ばれ、特に梅雨時期に多く発生します。花弁に褐色の小さなシミ状の斑点ができたり、茎や葉に灰色のカビが生えます。日当たりや風通しを良く管理することが大切です。

ポピー・アメージンググレイの詳しい育て方

選び方

温暖地では、できれば秋に定植した方が大株に育ちます。遅くても3月半ばくらいまでに苗を確保しましょう。花茎が上がっているものより、下葉のみの若い苗の時点で植え付けた方がしっかりと育ちます。葉色がきれいな株を選びましょう。

ポピー・アメージンググレイは、色幅がとても大きいポピーです。何色が咲くのかわからないことを楽しみにして、早めに植え付けた方がたくさんの花を楽しむことができます。好みの色があるようなら、一番花が咲いた頃に色を見て選ぶという方法がよいでしょう。

種まき

夏の暑さが落ちついた9月中旬以降~10月が適時です。

直根性の根の性質を持つので、直まきかポット苗に種をまき、間引いて育苗するのが簡単です。

植え付け

ポピー アメージンググレー

ポピー類は植え替えを嫌います。ポットから出した苗は、根をほぐさずそのまま植え付けましょう。

初冬~早春の間はロゼット状の葉の状態で育ち、春になると株元からたくさんの茎を出して開花します。

シャーレーポピー

5月~7月に開花します。種を採る目的以外は、終わった花茎を早めに摘み取った方がたくさんの花を楽しめます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

シャーレーポピーの種のさや2

種で増やすことができます。ただし、交雑しやすいため同じ色の花が咲かないことが多いようです。環境に合うとこぼれ種が秋に発芽することもあります。

 

シャーレーポピーの種のさや2

種を採りたい場合はさやが茶色くなるまで管理し、写真のように上部が浮き上がってきたら、摘み取って種を取り出します。種はとても細かいので飛ばされないよう、風のない場所で作業しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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