ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)
- 学名
Salvia discolor
- 英名
- Andean sage、Andean silver-leaf sage
- 別名・流通名
- ディスコロールセージ、サルビア・ディスコロール、アンデスセージ
- 科名
- シソ科
- 属名
- サルビア属
- 原産地
- ペルー
ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)の特徴
ディスカラーセージは、ペルー原産の半耐寒性多年草で、観賞用のセージです。夏から秋にかけて、セージ類の中では珍しい黒い花が長期間開花します。黒い花のほかガクや葉の色も魅力的で、葉の表と裏の色が違います。葉の表は淡いシルバーグリーン、葉の裏と茎は白っぽい色をしています。花と葉や茎色あいがモノトーンでシックでおしゃれな雰囲気があります。花壇や寄せ植えに効果的に使うと面白い素材です。
ペルー原産のため、セージ類の中では耐寒性は弱い部類に入ります。花がつく付近の若い茎は緑色で、粘着質がありべたべたする性質で、時には虫がつくことがあります。生長して茎が白っぽくなると粘着質はなくなります。
学名のSalvia discolorをカタカナ表記にする過程で、「ディスコロール」や「ディスカラー」などと表示され、流通も統一されていないのが実情ですが同じ花です。
ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 40~60cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黒 |
開花時期 | 6月~10月 |
ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)の栽培環境
日当たり・置き場所
ディスカラーセージは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。明るめの半日陰程度の場所までなら栽培可能です。
用土
乾燥に強い性質で、水はけの良い土を好みます。
鉢植えは、花用の培養土で問題なく育ちます。
ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)の育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
地植えは、やせ地でない限りは無肥料でも栽培可能です。施す場合は、植え付け時に腐葉土か堆肥を元肥として入れて植え付け、その後は花つきを見て判断するとよいでしょう。
鉢植えは、鉢植えは、春と秋に緩効性肥料を与えます。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ディスカラーセージ(サルビア・ディスカラー)の詳しい育て方
選び方
葉の色が美しい株元まで葉がきれいについている姿の良い苗を選びましょう。
植え付け
横に広がるように伸びるので、隣の植物との株間は広く取りましょう。
ディスカラーセージは、セージ類の中では寒さに弱い部類に入ります。春から初夏のシーズン前半に植えて、開花までにしっかりと生長させた方がよいでしょう。鉢植えの植え付けは時期を選びませんが、庭への植え付けは晩秋以降は避けた方が無難です。
仕立て方
横に広がるように伸びるため、ひもや園芸支柱などを添えて地面に寝ないようにするとよいでしょう。
剪定・切り戻し
開花前に摘心したり、株が乱れたら切り戻しておくと、草丈が抑えられ、分枝するため花数が増えます。茎が混みあってきたら適度に整理しましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、鉢底から根が見えるようになったら一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けしましょう。
花
ディスカラーセージは、夏から晩秋までが開花時期です。日当たりが良い暖地だと、初冬まで開花していることもあります。
冬越し
ディスカラーセージは、耐寒性が弱いセージです。(0℃~-5℃程度)温暖地では露地での冬越し可能ですが、寒冷地では冬期は室内管理か、株元で切り戻し、藁などでマルチングをして防寒しましょう。特に毎日霜が降りるエリアは室内管理の方が無難かもしれません。
冬は生長が止まりますが、春になると新芽が動き出します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し芽で増やすことができます。