ホオノキ(朴の木)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ホオノキ(朴の木)
- 学名
Magnolia obovata
- 英名
- Japanese Bigleaf Magnolia
- 和名
- 朴の木
- 科名
- モクレン科
- 属名
- モクレン属
- 原産地
- 日本
ホオノキ(朴の木)の特徴
ホオノキ(朴の木)は、北海道から九州の山林に自生するモクレン科の落葉高木でマグノリアの一種です。樹高が30m以上になるため、庭木としての利用より公園樹などとして植栽されています。初夏に直径15cm~20cmの大輪の白い花を咲かせ、開花時はあたりに甘い香りが漂います。
ホオノキ(朴の木)は、大輪の花よりもさらに葉が大きく、大きなものは50cmにも及びます。大きな葉は、古くから食べ物を包んだり、食器の代わりとして利用されてきました。
ホオノキ(朴の木)の葉には殺菌作用や防カビ効果があり、包むと良い香りも移ります。農作業の合間に箸を使わずに食べられるお昼ご飯として利用されたのが発祥とされ、現在でも朴葉寿司(ほおばずし)、朴葉飯、朴葉餅、朴葉焼き、朴葉味噌などの郷土料理として利用されています。
秋に黄葉した後に落葉します。木の周りに落ちる大きな落ち葉も見ごたえがあります。落葉中に見ることのできる冬芽も大きく存在感があります。
ホオノキ(朴の木)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 20~30m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月~6月 |
ホオノキ(朴の木)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
ホオノキ(朴の木)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適しています。最終樹高が30m程度になる高木のため、広いスペースが必要です。
用土
あまり土壌を選びません。植え付け時に腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
ホオノキ(朴の木)の育て方のポイント
水やり
植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
肥料
植え付け時にしっかりと腐葉土を土にすき込んでおけば、特に追肥の必要はありません。生育が悪いようなら追肥を行います。
ホオノキ(朴の木)の詳しい育て方
選び方
主幹がしっかりとした樹形の美しい苗木を選びましょう。
植え付け
ホオノキ(朴の木)の植え付けは、落葉中の2月~3月に行います。根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を掘った土に混ぜ込み、最終的に根鉢の上の部分が地面と揃うようにします。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。
剪定・切り戻し
ホオノキ(朴の木)は生長すると自然に樹形が整うので定期的な剪定の必要はありません。枝が邪魔になるなど剪定の必要がある場合は、花後早めに剪定します。
花
初夏に直径15cm~20cmの大輪の白い花を咲かせ、開花時はあたりに甘い香りが漂います。
収穫
ホオノキ(朴の木)の大きな葉は、古くから食べ物を包んだり、食器の代わりとして利用されてきました。
ホオノキ(朴の木)の葉には殺菌作用や防カビ効果があり、包むと良い香りも移ります。農作業の合間に箸を使わずに食べられるお昼ご飯として利用されたのが発祥とされ、現在でも朴葉寿司(ほおばずし)、朴葉飯、朴葉餅、朴葉焼き、朴葉味噌などの郷土料理として利用されています。
冬越し
秋に黄色く色づいたあと落葉します。特別な冬越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。