クロバナロウバイとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クロバナロウバイ
- 学名
Calycanthus floridus
- 和名
- 黒花蝋梅
- 科名
- ロウバイ科
- 属名
- クロバナロウバイ属
- 原産地
- 北アメリカ
クロバナロウバイの特徴
クロバナロウバイは、北アメリカ原産のロウバイ科クロバナロウバイ属の落葉低木です。名前にロウバイとありますが、早春に開花するロウバイはロウバイ属、クロバナロウバイはクロバナロウバイ属のため、分類としては違う植物です。
クロバナロウバイは初夏にチョコレート色の花を咲かせ、花を始め葉や枝にも香りがあります。暑さ寒さに強く、丈夫で手入れが簡単で、生長してもさほど大きくならない木のため庭木として扱いやすい植物です。
花色に合わせてシックな色合いの宿根草と組み合わせると、初夏の庭や花壇がおしゃれな雰囲気に演出できます。
クロバナロウバイの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
---|---|
草丈・樹高 | 1~1.5m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | チョコレート色 |
開花時期 | 5月~6月 |
クロバナロウバイの種類
ニオイロウバイ・アテネ
クロバナロウバイの園芸品種で甘い香りのライムグリーンの花、クロバナロウバイよりも大型。
クロバナロウバイの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
肥料 |
クロバナロウバイの栽培環境
日当たり・置き場所
クロバナロウバイは、日向から半日陰程度の風通しの良い場所を好みます。真夏に西日が長時間当たる場所への植栽は避けましょう。
用土
水はけの良い肥沃な土壌が適しています。
鉢植えは、花木用の培養土で問題なく育ちます。
クロバナロウバイの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
寒肥と花の開花後の6月後半~7月に緩効性肥料か油粕を株元に与えましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
クロバナロウバイの詳しい育て方
選び方
葉に傷みのない樹形の美しい苗木を選びましょう。
植え付け
クロバナロウバイの植え付けは、生育が止まる時期の厳寒期を除く落葉中に行います。新しい枝が株元から株立ち状に伸びるので、隣の植物との間隔は広めに取りましょう。
根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱などを添えて保護するのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
定期的な剪定は必要ありません。混みあった枝や枯れ枝を剪定する程度で十分です。剪定適時は厳寒期を除く落葉期か花後に行います。
植え替え・鉢替え
鉢植えのクロバナロウバイは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替え適時は植え付けと同じ厳寒期を除く落葉中です。
花
初夏に開花します。若い苗木から育てると、たくさんの花が楽しめるには数年かかります。
収穫
花は切り花としても楽しむことができます。
冬越し
秋に黄色く紅葉した後、落葉します。耐寒性が強いため特別な冬越しは必要ありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けと挿し木で増やすことができます。