大根の保存方法(常温・冷蔵・冷凍)と無駄なく食べたい葉や皮のレシピ
山田智美
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大根の保存方法を、常温、冷蔵、冷凍に分けて紹介します。さらにカットした大根の保存や葉や皮の食べ方まで。大根は捨てるところのない野菜です。上手に保存してまるごと味わいましょう。
目次
- 大根の基本や部位ごとの特徴
- 大根の常温保存方法と期間
- 大根の冷蔵保存方法と期間
- 大根の冷凍保存方法と期間
- 大根を屋外で保存する方法と期間
- 大根の皮や葉っぱの保存方法
- カットした大根の保存方法
- 捨てるところがない!大根の葉や皮の簡単レシピ
大根の基本や部位ごとの特徴
- 植物名:ダイコン
- 科名、属名:アブラナ科ダイコン属
- 分類:一年草
大根の部位ごとの特徴
大根は肥大した根を食用とする野菜です。葉に近い上の方は辛味が少なく、下の方は辛味が強いのが特徴です。大根の部位ごとの上手な使い分けをするなら、上の方の辛味が少ない方は大根おろしに、下の柔らかく辛味が強い方は煮込み料理にするのがおすすめです。
また、葉や皮も食用にできます。
大根は捨てるところのない野菜。部位ごとの特徴を知っていれば調理方法にも迷わずに済みます。余すことなく大根を食べつくしましょう。
大根の上部 | 辛味が少ないので大根おろしやサラダなど生食におすすめ |
大根の真ん中 | 水分も多く柔らかい真ん中は生食の他、煮込み料理や炒め物など、使勝手の良い部位 |
大根の下部 | 辛味が強い下部はじっくり煮込むと甘味が増しておいしくなる |
大根の葉 | 大根の葉はちょっと辛味のある青菜。塩もみ、炒めもの、味噌汁の具など用途は様々 |
大根の皮 | 歯ごたえを楽しめるので、キンピラなど炒め物におすすめ |
大根の常温保存方法と期間
大根を常温保存するなら、まるごと1本のまま保存します。カットしてしまうと水分が蒸発してしまい、鮮度が失われていきます。
萎れやすい大根の葉を切り落とし、まるごと新聞紙などで包んで涼しい場所で保存します。葉の部分はラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間
大根の常温保存は3~5日程度。それ以上使用しないようであれば、冷蔵や冷凍保存をおすすめします。
※常温とは、室内の温度のこと。15℃~30℃くらいとされています。
大根の冷蔵保存方法と期間
大根を冷蔵保存するなら葉をカットし、さらに3等分にします。それぞれをきっちりラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。
切り口だけではなく全体をラップで包むようにしましょう。乾燥を防ぐことで鮮度を保ちます。
保存期間
冷蔵の大根の保存期間は5~7日程度。カットした大根はあまり長く放っておかずに早めに食べきりましょう。
大根の冷凍保存方法と期間
大根の冷凍保存は調理できるようにカットしてから行います。冷凍した大根は解凍しても瑞々しい状態には戻りません。冷凍することで繊維が破壊されるので、煮込み料理に使用すると味が染みやすくおいしくなるという利点があります。
すぐに料理に使えるように厚めの輪切りや短冊切り、イチョウ切りなどにしてからフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
厚めの輪切りにした大根はそのままおでんや煮込み料理に使用できます。短冊切りやイチョウ切りにした大根はお味噌汁、炒め物、和え物などにおすすめ。
冷凍の大根は凍ったまま調理します。短時間で味が染みるのでとても便利です。
保存期間
冷凍した大根は1か月くらいで使い切るようにしましょう。
大根を屋外で保存する方法と期間
大根を屋外で保存するなら、切らずにまるごと行います。葉を切り落とし、新聞紙で二重、三重に包んでから、直射日光を避けた風通しの良い場所で保存します。葉の部分はラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。この方法は秋から初春の気温が低い時期におすすめです。
保存期間
3~5日程度。それ以上使用しないのであれば、冷蔵保存をおすすめします。
大根の皮や葉っぱの保存方法
大根の葉や皮も保存できます。捨ててしまうなんてもったいない。保存しておけば立派な一品になります。
大根の葉は刻んで冷凍保存
大根の葉は刻んでからさっと湯通しして、水分を切ったら容器に入れて冷凍庫で保存しましょう。お味噌汁の具の他、炒め物に使用できます。
大根の皮を冷凍保存
大根の皮を5~6mm幅の千切りにしてラップで包んで冷凍します。キンピラや味噌汁の具に使用できます。
大根の皮を乾燥させて切り干し大根
大根の皮は天日干しにすれば切り干し大根になります。厚めにむいた皮を1~1.5cm幅の太めの千切りにして、時々返しながら2~3日天日干しにします。湿気の多い日や雨の日はカビが生える心配があるので避けてください。
調理するときは水に浸けて戻してから使用してください。ぎゅっと絞ってザクザク切って、油揚げと一緒に醤油、みりんで煮れば簡単に切り干し大根の煮物になります。
カットした大根の保存方法
カットしてしまった大根はラップで包んで冷蔵、冷凍、どちらでも保存が可能です。冷蔵保存にするなら1~2日で使い切るようにしましょう。
大根おろし
大根おろしが余ってしまったら、冷凍保存がおすすめです。大根おろしの余計な水分を捨てて、ラップで小分けにしてからフリーザーバッグに入れて保存します。使うときは自然解凍で。瑞々しい大根おろしが楽しめます。
捨てるところがない!大根の葉や皮の簡単レシピ
大根の葉としらすのオイル煮
材料
- 大根の葉
- しらす
- おろしニンニク
- 鷹の爪
- オリーブオイル
作り方
- おろしニンニク、鷹の爪、オリーブオイルを弱火にかけ、ゆっくりと香りを出すように温める
- しらすと大根の葉を入れてさっと炒め合わせる
- 大根の葉をかじってみて塩気が足りなければ好みで塩を振る
- 全体を混ぜ合わせて出来上がり
クラッカーやバゲットと一緒に、パスタソースに。ちょっとしたおつまみにもなります。
大根の皮でキンピラ
材料
- 大根の皮
- 鷹の爪
- 醤油
- ごま油
作り方
- 大根の皮は太めの千切り、鷹の爪は種を取って輪切りにしておく
- フライパンにごま油を入れて大根の皮と鷹の爪を炒める
- 大根の皮がしんなりしてきたら、醤油とみりんを入れる
- 水分を飛ばしながら全体を炒め合わせて出来上がり
大根は皮を厚めにむくと瑞々しさや甘味が楽しめる野菜。むいた大根の皮を捨てずに取っておけば、もう一品というときに役立ちます。
大根は葉から皮まで捨てるところのない野菜。油とも醤油とも相性がよく、家庭料理で大活躍してくれる野菜です。上手に保存してまるごと1本楽しみましょう。
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