タイタンビカスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • タイタンビカス
植物名
タイタンビカス
学名

Hibiscus ‘Titanbicus’

科名
アオイ科
属名
フヨウ属
原産地
日本(園芸交配種)

タイタンビカスの特徴

タイタンビカスは、赤塚植物園作出のアメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種の宿根性のハイビスカスです。圧倒的な存在感と驚異的な強さ、ハイビスカスのような花姿から「巨神タイタン」にちなんで、「タイタンビカス」と名づけられたそうです。

生育旺盛で日当たりさえ良ければ特に植える場所を選びません。ひとつひとつの花は一日花ですが、真夏も休むことなく7月~9月に大輪の華やかな花が次から次へと開花します。夏の青空の下で咲く大輪の花と草姿は圧巻の光景です。手入れが簡単でたくさんの花が開花するため、個人宅のほか、公園などにも植栽されています。

宿根草なので冬は地上部分はなくなりますが、一度植え付ければ毎年同じ株から開花します。年々品種が増え、花色、花の大きさのバリエーションも豊富になっています。草丈も2mを超えるものから50~60cmの矮性種もあるので、植える場所に応じて品種を選ぶとよいでしょう。

タイタンビカスの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~250cm(品種による)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 赤、白、ピンク、複色
開花時期 7月~9月

オリンピック2020花壇にも使われタイタンビカス

タイタンビカスは、2021年7月23日から8月8日まで開催された東京オリンピックの競技場前を彩るオリンピック花壇の植栽に使用されました。

タイタンビカスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

タイタンビカスの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。西日が強く当たる場所でも問題なく開花します。日光が足りないと徒長し、花つきが悪くなります。

品種によって草丈に違いがあります。背丈が高い品種は地植え向きですが、大きなプランターなら鉢植え栽培も可能です。

用土

一般的な草花が咲いている肥沃な土なら植え付け可能です。市販の培養土でも問題なく育ちます。

タイタンビカスの育て方のポイント

水やり

地植えは降雨に任せて問題ありません。晴れが続いて地面が乾燥している場合は水を与えましょう。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

タイタンビスカスは、一般的な宿根草よりは肥料を好みます。肥料が切れると花つきが悪くなるため、花の咲き具合や葉の色の状態を見ながら緩効性肥料を適宜与えましょう。

その年の開花が終わったら、お礼肥えとして株元に緩効性肥料を与えます。

病害虫

病気
タイタンビカスは、耐病性を意識して作られた植物のため目立った病気の害はありません。

害虫
アブラムシやハマキムシの被害を受けることがあります。生育が弱まり花数が減るので、見つけ次第駆除するようにしましょう。

 

タイタンビカスの詳しい育て方

選び方

タイタンビスカスは、たくさんの品種があります。品種によって下記の通り草丈と花の直径に違いがあります。栽培環境に応じた品種を選びましょう。

草丈 
①200~250cm
②80~100cm
③50~60cm

花の直径
①25~30cm
②21~22cm
③20cm前後
④18cm前後
⑤12cm前後

植え付け

真夏と霜の降りる時期以外はいつでも植え付け可能です。腐葉土や堆肥などを混ぜ込んでから植え付けます。

品種によって草丈が違うため、それぞれの草丈に応じた場所に植え付けましょう。横幅も大きくなるので隣の植物との間隔は広く取る必要があります。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、支柱を添えるのもよいでしょう。

植え替え・鉢替え

地植えは、スペース的に余裕があるならあえて植え替える必要はありません。大きくなりすぎたら4~5年に一度、落葉期に株を掘り起こし、株分けをかねて株をコンパクトにして植えなおしましょう。

鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えます。

7月~9月に開花します。ひとつひとつの花は一日花です。花がらは定期的に摘み取りましょう。

冬越し

晩秋に葉が落葉し枝が枯れてきたら株元で切り戻します。根が凍ると枯れてしまうため、寒さが厳しい地域は敷きワラや腐葉土などで防寒するとよいでしょう。

4月になると株元から芽吹きます。勢いの良い芽を3本程度残して株を仕立てましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けで増やすことができます。株分けの適時は、2月~3月上旬です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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