ニワウメとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ニワウメ
- 学名
Prunus japonica
- 英名
- Chinese bushberry、Japanese bush cherry
- 和名
- 庭梅
- 別名・流通名
- チャイナチェリー、林生梅(リンショウバイ)、赤花ユスラウメ
- 科名
- バラ科
- 属名
- ニワウメ属
- 原産地
- 中国
ニワウメの特徴
ニワウメはバラ科の落葉低木の果樹で、春にピンクや白の可愛らしい花が枝一面に開花します。庭に植えるのに向く梅に似た花というのが名前の由来です。
株元から多数の枝を出し、株立ち状に生長します。花のあと初夏に果実が実り、真っ赤な実が木一面につく姿も見ごたえがあります。
暑さ寒さに強く日本の気候に適し、特別な手入れをしなくても自然樹形で美しい姿になります。生長しても2mに収まるため、小さなお庭の庭木としても利用されています。
ニワウメの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 1~2m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク、白 |
開花時期 | 3月~4月 |
ニワウメの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
結実 |
ニワウメの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりが良い場所が適しています。暑さ、寒さに強いので日本全国で植栽可能です。
半日陰くらいまでなら栽培可能ですが、日当たりは花付きに影響します。
用土
一般的な植物が育っている土地ならさほど土を選びません。
鉢植えは、花木用の培養土で栽培可能です。
ニワウメの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからの水やりは必要ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
鉢植えは、寒肥として緩効性肥料もしくは油粕などを少量施す程度で十分です。勢いがないようなら秋口に追肥をするとよいでしょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ニワウメの詳しい育て方
選び方
株立ちで生長するのできれいな枝ぶりのものを選びましょう。チャイナチェリー、赤花ユスラウメの名で流通していることもあります。(ユスラウメとは別種です)
植え付け
霜の降りる時期を除く落葉期が植え付け適時です。
根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。
剪定・切り戻し
株元から多数の枝を出して株立ち状に生長します。スペース的に問題がなければ、あえて剪定せず自然樹形で管理が可能です。
混み合った枝、枯れ枝、古い枝、広がりすぎた枝があれば落葉期の1月~3月に剪定し、株の中まで全体的に日が入るようにしましょう。
全体的に剪定を行う場合は、夏までに行います。秋以降に剪定すると翌年の花芽を切ってしまう可能性があります。
植え替え・鉢替え
鉢が根でいっぱいになったら一回り大きめな鉢に植え替えましょう。
花
3月~4月に開花し、花のあとに直径1cmほどの果実が実ります。花は切り花としても利用できます。
収穫
6月~7月が果実の収穫時期です。実は生食のほか、ジャムやシロップ、ジュースなどに利用できます。
夏越し
特別な夏越し対策の必要はありませんが、株元を敷き藁などで覆うと極端な土の乾燥や地温の上昇を防ぐことができます。
冬越し
秋に紅葉したあと落葉して冬を越します。耐寒性に優れているので特別な冬越し対策の必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木と株分けで増やすことができます。
地下茎で増える性質なので、株の周辺から出てきた枝を掘り起こして株分けするのが手軽な方法です。