ハンカチの木とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ハンカチの木
- 学名
Davidia involucrata
- 英名
- Handkerchief tree、Pocket handkerchief tree、Dove tree
- 和名
- ハンカチノキ
- 別名・流通名
- 鳩の木(ハトノキ)、幽霊の木(ユウレイノキ)
- 科名
- ヌマミズキ科
- 属名
- ハンカチノキ属
- 原産地
- 中国
ハンカチの木の特徴
ハンカチの木は中国原産のヌマミズキ科の落葉高木で、1属1種の植物です。標高2000m程度の山地の日当たりが良く湿った場所に自生しています。花弁のように見える2枚の苞(ほう)が、ハンカチが垂れ下がったように開くのが名前の由来です。その独特な姿から「幽霊の木」や鳩が止まっているように見えるため「鳩の木」の別名があります。
ハンカチの木の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 15~20m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 白(苞) |
開花時期 | 4月~5月 |
ハンカチの木の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
剪定 |
ハンカチの木の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりが良い場所が適しています。真夏に長時間西日が当たり続ける場所や寒風の通り道になる場所への植え付けは不向きです。
広いスペースが必要で、隣家との境界に植えるタイプの木ではありません。大きくなるのでどちらかというと地植え向きの樹木です。鉢植えで育てるなら矮性種がよいでしょう。
用土
乾燥に弱いため、水はけと適度に保水性もある肥沃な土が適しています。
ハンカチの木の育て方のポイント
水やり
根付くまでの水やりは必要ですが、根付いてからは降雨に任せて問題ありません。極端な乾燥は嫌うため、晴れが続いて土が割れるような場合は水やりを行いましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
与える場合は、落葉期に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ハンカチの木の詳しい育て方
選び方
樹形の美しい苗木を選びましょう。
一般的な種類は樹高が10m以上になり、花が開花するまでには10年以上の年月を要します。近年、若木でも花が開花し、最終樹高7m程度になる直立性で横に広がりにくい園芸品種も登場しています。
植え付け
真冬を除いた落葉期が植え付け適期です。最終樹高が10m以上になるので広いスペースが必要です。大きくなるので、隣の木々との株間は広く取りましょう。
根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
自然樹形に魅力がある木です。剪定は最低限にとどめ、枯れた枝や混みあった枝がある場合は落葉期に根元から剪定しましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えの場合は、落葉期が植え替えの適時です。
花
4月~5月が開花時期です。花弁に見える苞は、最初は淡い緑色で、徐々に白く変化していきます。
夏越し
強い日差しや乾燥に弱いため、土壌の乾燥に注意します。株元をマルチングすると、乾燥や温度の上昇を防ぐことができます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木、取り木、種で増やすことができますが、成功確率が低いため、苗木で購入するのが一般的です。