観葉植物の冬越し対策|葉水肥料の新ケア習慣
LOVEGREEN編集部
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冬の観葉植物は休眠期。温度が下がるこの時期は、根に負担をかける肥料や水やりは控えめにして、現状維持をして春を待つという人が多いのではないでしょうか。でも「日照不足やエアコンで観葉植物が弱ってきた」「元気にしたいけれどどうケアしたらいいか分からない」など、観葉植物の冬越しには不安がつきものです。そんなときに取り入れてほしいのが「葉水と液肥による生育サポート」。観葉植物の休眠期にこそ試してほしい新ケア習慣です。
目次
- 観葉植物の成長期と休眠期はいつ?
- 観葉植物の冬の管理の注意点は?
- 冬の観葉植物に葉水+肥料がおすすめな理由
- 葉面散布をメインに考えられた肥料が便利!
- 葉水の気になる点・嫌な点と解決策
- 葉水をうまく取り入れて観葉の冬越し対策を
観葉植物の成長期と休眠期はいつ?
観葉植物の成長期はいつ?
観葉植物の成長期は、一般的に春から夏(4月〜9月頃)にかけてです。この時期は、気温が上がり日照時間が長くなるため、多くの観葉植物が活発に成長します。新しい葉が出たり、根が伸びたりと、植物がエネルギーを使って大きくなる時期なので、土が乾燥しないように土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行い、すくすく育つために肥料で栄養を与えます。日光にたくさん当てて光合成を促し、たくさんの葉を茂らせて、大きく育てる時期です
観葉植物の休眠期はいつ?
一方で、気温が低くなる秋から冬(10月〜3月頃)にかけては、観葉植物の休眠期。この時期は気温が下がり日照時間が短くなるため、多くの観葉植物は成長が緩やかになり、根から水や肥料を吸収しにくくなるので水やりの頻度を少なくし、肥料を与えるのを控えていきます。
観葉植物の冬の管理の注意点は?
観葉植物の多くは暖かい地域で自生しているので、日本の冬は苦手。休眠期の冬に観葉植物の管理方法を間違えると、最悪枯らしてしまう事にもなりかねません。
観葉植物の冬の管理は、以下の点に注意しましょう。
1. 水やりの頻度を減らす
冬は観葉植物の成長が鈍くなり、根があまり水を吸収しないため、過剰な水やりは根腐れのもと。夏に比べて水やりの頻度を減らします。1~2週間は水やりをしなくても大丈夫です。
2. 温度管理
観葉植物は寒さに弱いので、部屋の温度を15〜20℃くらいに保つことが理想的です。特に窓際は冷気が入ってくるので、植物を窓から少し離して置き、夜間はカーテンを閉めて寒さを防ぐなどの工夫をしましょう。
3. 乾燥対策
冬はエアコンの使用で室内の空気が乾燥しがちです。多くの観葉植物は湿度を好むため、加湿器や霧吹きを使って保湿をしてあげましょう。
4. 日照量の確保
冬は日照時間が短くなり、植物にとって光不足が問題になります。室内のできるだけ明るい場所に植物を置き、日光が十分に当たるようにします。場合によっては、成長用のLEDライトで補光したり、活力剤で光合成を促したりすることも検討しましょう。
5. 肥料は控えめに
休眠期の冬に固形肥料や液体肥料を与えると、根が上手く肥料を吸収できずに、逆に弱らせてしまうこともあります。成長期である春まで肥料を控えるか、少量に留めましょう。
サポートだけじゃない!冬こそ葉水が主役
エアコンによる乾燥や日照不足など、植物にとってうれしくない環境になりがちな冬。そんな冬にこそ取り入れたいのが葉水です。
葉水といえば水やりの補助的な位置づけで「やってもやらなくてもいいのでは?」と思われがちですが、実は冬の葉水にはたくさんのメリットがあります。
さらに、葉水に液肥を組み合わせて葉面散布することで、観葉植物を冬のさまざまなトラブルから守ることができるのです。
そもそも肥料の葉面散布って?
葉面散布とは、液肥や活力剤を水で希釈し、霧吹きなどで植物の葉に散布して与える施肥方法のことです。
植物の葉(気孔)から直接に栄養素を吸収させるので、肥料や活力剤などを土壌に与える方法よりもすばやく植物に栄養を供給することが可能です。
冬の観葉植物に葉水+肥料がおすすめな理由
冬は暖房(エアコン)により植物が乾燥してしまうので、葉水をすることで植物を乾燥から守ることができます。また、葉水にはアブラムシやハダニなどの害虫を予防する効果もあります。特にハダニは乾燥した環境を好むため、葉水によって湿度を保つことで発生しにくくなります。
さらに、冬の休眠期は根が活発でないため根から肥料を吸収しづらく、無理に肥料を与えると根を傷めて逆に弱らせてしまうこともあります。
その点葉面散布なら、葉から栄養を与えるため、根を傷めることなく肥料を与えられ、日当たりが悪く光合成が活発でない時のサポートもできます。
葉面散布をメインに考えられた肥料が便利!
そんな観葉植物の葉面散布に特化したといっても過言ではないのが、プロ向け肥料の老舗メーカー日東エフシー(株)が展開する家庭向け肥料シリーズ「自然暮らし」の新アイテム、「水でうすめてミストする液肥シリーズ」です。
▼ラインアップは以下の3つ。
①水でうすめてミストする液肥(無機タイプ)
②水でうすめてミストする有機入り液肥
③水でうすめてミストするサプリ(無機タイプ)
いずれも美容液のような小型の瓶タイプで、フタ代わりのスポイトで少量ずつ吸い上げて希釈がしやすい設計になっています。
500mlの霧吹きの場合:スポイト3滴(観葉・多肉植物の場合)※使用目安:1~2週間に1回与える
植物を葉から元気にすることに特化した肥料成分で、簡単に1滴ずつ計量できるので、規定どおり希釈して使用すれば、過剰に肥料を与えて植物を傷めてしまう心配はありません。嫌なニオイもなく、葉に吹きかけて使用するため、土に潅水する液肥や固形肥料に比べて土にカビが発生する心配もほとんどなく、室内でも気兼ねなく使うことができます。
「水でうすめてミストする液肥(無機タイプ)」は素早く栄養を与えて効果を実感したい時に最適。
「水でうすめてミストする有機入り液肥」は、急激に栄養を与えず、ゆっくり緩やかに栄養を与えたい時のベース肥料としておすすめです。有機を使用した液肥ではありますが、葉面散布での利用をメインに設計されているので、土からカビやコバエが発生する心配もほとんどありません。
「⽔でうすめてミストするサプリ(無機タイプ)」は活力剤と思いがちですが、実はこちらもれっきとした肥料。肥料の三大栄養素チッソ・リンサン・カリは含まれていませんが、光合成を活性化させるマグネシウムや、微量要素のマンガン、鉄などで、冬場の日照不足により緩慢になる光合成を促進し、休眠期の植物の成長を無理なくサポートしてくれます。
使い方のパターンとしては、「水でうすめてミストする液肥(無機タイプ)」「水でうすめてミストする有機入り液肥」のいずれかお好みの方と、「⽔でうすめてミストするサプリ(無機タイプ)」を組み合わせて、葉面散布するのがおすすめです。
また、春の成長期には「水でうすめる有機液肥」を水やり時に土に与えつつ、補助的に「水でうすめてミストする液肥シリーズ」を併用すれば、通年で観葉植物の生育ポート
できます。
▼水でうすめる有機液肥
愛用している肥料がある人でも併用可能
すでに、愛用している肥料が決まっている人でも、チッソ・リンサン・カリは愛用の肥料で与えつつ、「⽔でうすめてミストするサプリ(無機タイプ)」を葉面散布で併用して、冬の日照不足による光合成のサポートをするといった使い方もOK。
葉水の気になる点・嫌な点と解決策
葉面散布のネガティブな点としては「床がびしょびしょに濡れてしまうのが嫌」という声がよく聞かれます。
「水でうすめてミストする液肥シリーズ」は、そもそも希釈後の肥料成分が葉を傷めない濃度に設定されているので床を濡らして床材を傷めてしまうことはありませんが、やはり室内が濡れてしまうことに抵抗はありますよね。
簡単な解決法として、ハンカチなどを葉の裏に当てて霧吹きをすれば、床が濡れるのを軽減できます。
絶対に床を濡らしたくないという時は、布に液肥の希釈液を染み込ませて、葉の表裏がしっかりと濡れるように拭いてあげる方法でも大丈夫です。
葉から栄養を与えつつ、葉にたまった汚れやほこりの掃除もできる一石二鳥の方法です。
葉水をうまく取り入れて観葉の冬越し対策を
冬の間も観葉植物を元気に保ちたいという人は、ぜひ「水でうすめてミストする液肥シリーズ」の葉面散布を試してみてくださいね。
冬の間だけでなく、日常のお世話の一環として定期的に葉面散布をしてあげることで植物の葉がいきいきと元気になります。また観葉植物を植え替えたばかりの時や、夏の酷暑の時期など、根が弱って肥料をうまく吸収できない時に液肥の葉面散布はおすすめです。
また、パキポディウム等の塊根植物や、ビカクシダなどの着生植物のケアにも「水でうすめてミストする液肥シリーズ」は使いやすいので、ぜひ動画を参考にしてみてくださいね!
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