勿忘草の押し花|簡単な作り方ときれいに仕上げるコツ
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勿忘草の押し花の簡単な作り方やコツ、保存方法、飾り方まで、わかりやすく紹介します。可憐な勿忘草を押し花にして、飾って楽しんでみませんか。
目次
勿忘草の押し花|簡単な作り方
自宅で簡単に作ることができる勿忘草の押し花の作り方を紹介します。
用意するもの
- 勿忘草の花
- 台紙(半紙やコピー用紙などの白い紙 2枚以上)
- 重石(辞典や図鑑のような重みのある本)
作り方
1. 重さのある本の上に白い紙を乗せる
2. 白い紙の上に勿忘草の花を並べる
3. 出来上がりを想像して、花びらが潰れないように並べる
4. 乗せ終わったら、上に白い紙を静かにかぶせる
5. 上から、重さのある本を静かに乗せる
6. 1週間程度触ったり、動かしたりせずに置いておく
7. 開けてみて、勿忘草の花が乾燥していたら出来上がり
勿忘草が咲くのは4月~5月。この時期はまだ湿度が少なく、乾燥が早いので、1週間程度で出来上がります。しっかりと水分が抜けて乾燥した勿忘草は、台紙から簡単にはがれます。もし、くっついていてうまくはがれないようであれば、まだ乾燥が足りないのかもしれません。無理にはがそうとせずに、もう数日重石を乗せて様子をみましょう。
押し花になった勿忘草は、咲いているときに比べて小さくなっています。「あれ?」とびっくりするかもしれませんが、水分が抜けて小さくなっているので、そういうものだと受け入れてください。
勿忘草の押し花|きれいに作るコツ
小さくてかわいらしい勿忘草を、押し花にする際のちょっとしたコツを紹介します。
小さな花を開かせて形を作る
勿忘草の花はとても小さく、押し花にすると潰れて何の花だかわからなくなってしまうこともあります。
勿忘草を台紙の上に置いたら、ピンセットや竹串を使って花を開かせ、花の顔がしっかりとわかるようにしてから、指の腹で軽く押して成型しましょう。とても細かい作業ですが、このひと手間をかけることで、きれいな勿忘草の押し花が出来上がります。
茎を真直ぐに伸ばす
自然に育った勿忘草は、茎が真直ぐのものもあれば、ちょっと曲がっているものもあります。押し花は、重石を乗せた時の形で出来上がってしまいます。先にしっかりと茎を真直ぐに伸ばしてから重石を乗せるようにしましょう。
つぼみは使用しない
勿忘草のつぼみは押し花にすると、潰れて何だかわからなくなってしまいます。せっかく押し花にしたのに、勿忘草だとわからないようでは意味がありません。つぼみは避けて、咲いている花を押し花にしてください。
勿忘草を押し花にするタイミング
勿忘草を押し花にするタイミングを紹介します。
茎が伸びているものを選ぶ
勿忘草の茎の途中にあるつぶつぶとしたものは、葉ではなく種です。勿忘草は、ナズナのように、茎の途中に種を作りながら茎を伸ばしていきます。この茎の途中にある種も勿忘草特有の味わいなので、ある程度伸びて、種が付いている茎を選ぶようにしましょう。より勿忘草らしいかわいらしさを楽しめます。
摘んだらすぐに押し花にする
勿忘草は、とっても繊細な花です。摘んでからいつまでも放っておくとしおれたり、花が散ってしまう心配があるので、摘んだらすぐに押し花作りに取り掛かりましょう。
花瓶に入れて楽しんでから押し花にしたいところですが、咲いてから数日で散ってしまうようなはかない花なので、できるだけ摘んですぐに作業することをおすすめします。
勿忘草の押し花の保存方法
勿忘草の押し花の保存方法は、乾燥材と一緒に密閉できる容器に入れて、湿気と直射日光を避け、涼しい場所で管理します。
密閉して保存する理由
押し花は、空気に触れて酸化します。酸化することで褪色が進むので、できるだけ空気に触れることのないように、密閉できる容器に入れるようにしましょう。
湿気を避ける理由
押し花は、花を乾燥させて作っているので、湿気で傷みやすいものです。浴室のような湿気がこもりやすい場所は避けて保存してください。
直射日光を避ける理由
直射日光は、押し花の褪色を早めます。着色や加工をしていない押し花は、日光に当たることでだんだんと色が褪せていきます。直射日光の当たらない場所を選んでください。
涼しい場所で管理する理由
高温も押し花の劣化を早めます。実際に私は、熱がこもりやすいキッチンの戸棚で管理して、押し花を台無しにしてしまったことがあります。高温になりやすい場所、夏季に温度が上がりやすいような場所は避けて、涼しい場所で管理しましょう。
勿忘草の押し花の飾り方
勿忘草の押し花の飾り方は、幾通りもあります。ハンドメイドが好きな方なら、レジンで固めてアクセサリーにするのもよいでしょう。勿忘草の小さな花をネイルに乗せて、トップコートで固めれば、簡単なネイルアートが楽しめます。
気軽にできるのは、フレームに納める飾り方。室内、テーブルやデスクに飾って、いつでもかわいらしい勿忘草の押し花を楽しむことができます。
勿忘草ってどんな花?
- 学名:Myosotis
- 花期:4月~6月
勿忘草は、4月~6月に花を咲かせる一年草です。小さな花をふわっと群れるように咲かせる姿がかわいらしく、昔から人気があります。花色は水色が有名ですが、ピンクや白の品種もあります。
「私を忘れないで」という、ちょっと切ない花言葉が有名です。
小さな水色の花が可憐な勿忘草。春のひと時しか会えない花を押し花にして、長く飾って楽しんでみませんか。
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