押し花アートの作り方とおしゃれな飾り方
更新
公開

押し花アートとは、押し花を使用して作られた、絵画のようなアート作品のこと。
押し花アートの作り方は、押し花を作ってから、それを絵を描くように台紙に貼り付けて、フォトフレームや額縁に入れます。押し花を使用するので、仕上がりがとっても華やか。花の組み合わせによって、幾通りものデザインが生まれるのも魅力です。
目次
押し花の作り方|本に挟む方法とアイロンを使う方法
押し花アートの第一歩、自宅でできる基本の押し花の作り方を紹介します。
本に挟んで押し花を作る
用意するもの
- 押し花にしたい花や葉
- 台紙(半紙やコピー用紙などの白い紙)2枚以上
- 重石(辞典や図鑑のような重みのある本)
- ピンセット(あれば)
作り方
1. 表面が平らな本の上に白い紙を乗せる
2. 白い紙の上に花や葉を並べる
3. 出来上がりを想像して、花びらや葉が潰れないように広げる
4. 乗せ終わったら、上に白い紙を静かにかぶせる
5. 上から、重さのある本を静かに乗せる
6. 1週間程度、触ったり、動かしたりせずに置いておく
7. 開けてみて、花が乾燥していたら出来上がり
完全に乾燥した花は、パリッとしています。花がまだしっとりしているようなら、再度重石を乗せて数日おいてください。花の水分量や厚みにもよりますが、大体1週間~10日ほどで出来上がります。乾燥に時間がかかると、途中で変色してしまうこともあります。押し花を作るなら、湿気の少ない時期に作業すると失敗が少なくてすみます。
花びらの端のよれや、細い茎を扱うときなど、細かい作業をする際に、ピンセットがあると便利です。
アイロンで時短!押し花の作り方
用意するもの
- 押し花にしたい花や葉
- 吸水性の良い紙
- タオル 2枚
- アイロン
作り方
1. 広げたタオルの上に吸水性の良い紙を敷き、その上に花や葉を並べる
2. 花が動かないように注意しながら、上から紙、タオルの順に乗せる
3. タオルの上から低温にしたアイロンを10秒くらいずつ、場所を移動させながら当てて、10秒休ませる
※休ませることで熱と一緒に花の水分が飛んでいく
4. タオルと紙をめくって時々中を確認しながら、この作業を数回繰り返し、花がパリッとしたら出来上がり
花の種類にもよりますが、それなりに根気のいる作業です。30分~1時間程度は作業時間の確保をしておきましょう。
押し花の保存方法
押し花の保存方法は、乾燥材と一緒に密閉できる容器に入れて、湿気と直射日光を避け、涼しい場所で管理すること。直射日光は、押し花の色褪せの原因となります。また。高温多湿は、変色や劣化を早めます。浴室のような湿気が多い場所や、キッチンの近くのような熱がこもりやすい場所を避けて保存しましょう。
押し花におすすめの花
押し花に向いている花は、水分が少なく乾燥しやすい花、色褪せしにくい花です。
押し花におすすめの花は、ビオラ、スミレ、ワスレナグサ、スイートアリッサム、リモニウム、アジサイ、レースフラワー、バーベナなど。おすすめの葉は、ワイヤープランツ、クローバー、ユーカリなどです。
バラのような厚みのある花は、花びらだけを押し花にすると簡単にできます。ガーベラやヒマワリのような花もしっかりと重石を乗せれば、押し花にできます。
水分が多いものや、花びらが薄いものは、茶色く変色してしまうのが早いものが多いようです。私が失敗したのは、アメリカンブルーとナヨクサフジでした。出来上がってすぐは美しいのですが、褪色が早く、あっという間に茶色くなってしまいました。何事も経験。まずは気になった花を押し花にしてみて、自分で確かめてみましょう。花は乾燥すると色が変わります。その花がどんな色に変化するか、実験のような気持ちで楽しみながら、押し花作りをしてみませんか。
フォトフレームを使った押し花アートの作り方
フォトフレームを使用して、押し花アートを作ってみましょう。いきなり大きな作品に挑戦するよりも、このくらいのサイズでコツや感覚を身に着けて、徐々に大きくしていけば、不安なく楽しめると思います。
絵画のような押し花アートの作り方
好きな押し花を組み合わせて、絵を描くような感覚で押し花アートを作りましょう。どこにもない自分だけの絵画のような世界を表現してみませんか。
用意するもの
- 好きな押し花を数種類(今回はクレマチスとベロニカを使用)
- 台紙
- フォトフレーム
- 手芸用や木工用の接着剤を水で薄めたもの
- 割り箸やつまようじ(接着剤を塗るための道具)
- ピンセット(花を並べるための道具)
作り方
1. フォトフレーム合わせて台紙をカットする
2. 台紙に押し花を並べて、デザインを決める
3. 割りばしなどを使用して、押し花に薄めた接着剤を塗り、貼り付ける
4. フレームに入れて出来上がり
コツ
手芸用や木工用の接着剤を水で薄める理由は、そのままだと粘り気が強く、薄い花びらに塗ることが難しいからです。花びら全体にべったり塗り付ける必要はありません。花がずれたり動いたりしないよう、数カ所塗るだけで十分です。細い茎や細部に塗る際には、つまようじを使用するとはみ出すことがなく、きれいに仕上がります。
最初は2~3種類の押し花から挑戦しましょう。一度にたくさんの花を入れようとすると、色や配置のバランスが難しくなります。デザインがなかなか決まらないようなときは、近くにある絵本や写真集を開いてみましょう。好きな花の写真や景色を眺めているうちに、デザインのアイデアも浮かんでくるでしょう。
バラの押し花アートの作り方
花びらの多いバラは、そのまま押し花にしてもきれいに出来上がりにくいもの。花びらをばらして押し花にしてから、バラの花を再現するように1枚ずつ重ねて貼り付けていくことで、満開のバラのような押し花アートができます。
用意するもの
- バラの花びらの押し花
- 台紙
- フォトフレーム
- 手芸用や木工用の接着剤を水で薄めたもの
- 割り箸やつまようじ(接着剤をぬるための道具)
- ピンセット(花を並べるための道具)
作り方
1. フォトフレーム合わせて台紙をカットする
2. 台紙にバラの花びらを並べて、デザインを決める
3. 下になる花びらから、接着剤や両面テープで貼り付ける
4. フレームに入れて出来上がり
コツ
花びらの配置は、外側の花びらから下に置き、内側の花びらを重ねていくと、自然に花びらが重なっているような仕上がりになります。花びらの位置を決めたら、鉛筆などで印をつけておくと、作業を進めやすくなります。
おしゃれな押し花アートの飾り方
植物標本も押し花アート
植物標本もフォトフレームに入れて飾れば、素敵な押し花アートになります。華やかさとかわいらしさが控えめの植物標本は、インテリアの邪魔をしません。お部屋に飾って、眺めて楽しんでみませんか。
葉っぱだけで作る押し葉アートの魅力
葉っぱの違いを楽しむ押し花アートです。葉のフォルム、色の濃淡、褪色の仕方の違い、そんなことを観察するのも楽しみの1つです。何より、甘さのないさっぱりしたデザインはインテリアとの馴染みが良く、飾りやすいという魅力があります。
季節の花を使って、自宅で簡単にできる押し花アート。作って、飾って、楽しんでみませんか。上手にできたら贈り物にして、たくさんの人と、花のある幸せを分かち合いましょう。
▼編集部のおすすめ