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北欧の温かい家庭料理 ミートボール|勝手に”ムーミン谷の料理”を作ってみた#10

「ムーミン」の小説に出てくる美味しそうな料理を、勝手ながらイメージして楽しく作ってみよう! という企画の第10回目。最終回となる今回は、北欧の温かな家庭料理の象徴とも言える「ミートボール」を作ってみました。

目次

ミートボールにジャムを添えて食べる食文化

フィンランドでミートボールは、とてもよく食べられる定番の家庭料理。クリームソースやマッシュポテト、リンゴンベリー(コケモモ)のジャムを添えて、塩味と甘酸っぱい味を合わせて食べるのが特徴です。

ジャムがお肉の油っぽさをさっぱりとさせて、味を引き締めてくれるそうです。フィンランドでは、森に自生しているリンゴンベリーの実を収穫して、日常的に家庭の保存食としてジャムを作っていることもあり、古くからその組み合わせが好まれているんですって。

 

写真協力/ムーミンバレーパーク

先日、取材でムーミンバレーパークを訪れたとき、ムーミン屋敷のキッチンにムーミンママが作ったと思われるミートボールを発見! フライパンの中に、美味しそうなミートボールがたくさん入っています。お皿には、マッシュポテトとリンゴンベリーのジャムのような付け合わせが用意されていました。

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ムーミン・コミックスのこの絵はミートボール?

ムーミン・コミックスの絵には、黒くて丸い料理が出てくるのですが、これは、ミートボールなのでしょうか!?

ムーミン・コミックス

ムーミン・コミックス『まいごの火星人』より

英語のセリフから想像すると……

1コマ目:宙に浮いている水着と水泳帽に向かって、ムーミンママが「水着のままで食事はだめよ」と言っています。

2コマ目:ムーミンパパのシルクハットやフォーク、塩コショウの瓶みたいなものが宙に浮いていて、ムーミンママが「姿の見えない家族とつきあうのにはいいかげんうんざりだわ」とつぶやきながら食器を運んでいます。

3コマ目:「あの機械のボタンのどれかを押せば、みんなの姿がまた見えるようになるかも・・・」と言って出かけようとしています。

テーブルのお皿に山積みになっている、黒くて丸い料理がミートボールに見えるのですが、「ミートボール」という意味の言葉は見つかりません。

※セリフ翻訳は、ムーミン・コミックス第7巻『まいごの火星人』(筑摩書房/訳・冨原眞弓)より

 

ムーミン・コミックス

ムーミン・コミックス 『ムーミンママの小さなひみつ』より

これも「ムーミン」たちが食事をしているシーンですが、この絵に描かれている黒くて丸い料理はミートボールなのでしょうか?

1コマ目:署長さんが「スティンキーの居場所がわかればなあ」と話しているときに、ムーミンママは「もう黙っていられないわ」と心の中で思っています。

2コマ目:ムーミンママが「スティンキーは…」と話そうとしたとき、ムーミントロールが「だめっ!深淵が!」と言っています。

3コマ目:地面が大きく割れて、ミートボールらしきものやフォーク、椅子が転がって、ムーミンパパが「な なんだ?」と驚いています。

またしても、ミートボールという言葉は見つかりません。

※セリフ翻訳は、ムーミン・コミックス第2巻『ムーミンママの小さなひみつ』(筑摩書房/訳・冨原眞弓)より

 

ムーミン・コミックス

ムーミン・コミックス『おかしなお客さん』より

こちらはどうでしょう?

1コマ目:食事をしているシーンで、クリップダッスが、みんなの秘密を言ってしまおうとして「ぼく知っているよ」と話し始めますが、みんなは「しいっ!」「おねがい!」「約束したろ!」と止めています。

2コマ目:ムーミンパパは「みんな!これから地下室で自伝を書くのでジャマをしないでくれ!」と言っていなくなります。

3コマ目:クリップダッスが「ひみつの匂いが・・・」と言いながらムーミンパパを追いかけて行きます。

このシーンにも黒くて丸い料理がテーブルに並んでいますが、そのことには全く触れられませんでした。

※セリフ翻訳は、ムーミン・コミックス第6巻『おかしなお客さん』(筑摩書房/訳・冨原眞弓)より

 

ムーミン・コミックス 彗星がふってくる日

ムーミン・コミックス『彗星がふってくる日』より

ちなみに、このシーンの黒くて丸い物は、POTATOES(ジャガイモ)の記載があります。今まで見つけた、テーブルのお皿の上に乗っている黒くて丸い食べ物は、ジャガイモなのか、ミートボールなのか……。もどかしいところです(笑)

もし、詳しく知っている方がいたら、ぜひ教えてほしいです。

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ムーミンママの得意料理

ムーミン谷の冬

小説『ムーミン谷の冬』より

小説の中でムーミンママが料理をしている挿絵といえば、このアート。

冬眠していたムーミンママは、ムーミントロールのくしゃみの音で目が覚めて、「外へ行って、かぜをひいたのね」と言って急いで風邪薬をこしらえているシーンに使われています。

「ムーミン」の小説に「ミートボール」が登場していると思い込んでいたのですが、なんと、小説の中には「ミートボール」という言葉やアートを見つけることができませんでした。

ムーミンママのお料理の本(講談社)にも、肉だんごのレシピが掲載されていたり、ムーミンバレーパークのムーミン屋敷のキッチンにも、ミートボールの展示があったので、きっと、フィンランドの家庭料理の定番であるミートボールは、ムーミンママの得意料理の1つと思って間違いではないと期待します。

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フィンランド風ミートボールを作ってみた!

ムーミン谷の料理

材料

  • 牛豚ひき肉 500g
  • 卵 1個
  • パン粉 大さじ5
  • 塩 小さじ1/2強
  • 玉ねぎ(すりおろし) 80g
  • 牛乳 50ml
  • 揚げ油 適量

マッシュポテト用

  • じゃがいも 中4~5個 
  • 生クリーム100ml
  • バター 20g
  • 塩・胡椒 少々

クリームソース用

  • コンソメ 1/2個
  • バター 20g
  • 小麦粉 20g
  • 牛乳 200ml
  • 生クリーム 100ml
  • 塩・胡椒 少々
  • オールスパイスパウダー(お好みで) 少々

付け合わせ

  • サワーチェリーのジャム(リンゴンベリーのジャムの代用)
  • ピクルス、オリーブ
  • 温野菜(ブロッコリー、芽キャベツなど)
  • パセリ(お好みで) 適量

ミートボールの作り方

ムーミン谷の料理

1.ひき肉に卵、パン粉、塩、すりおろした玉ねぎ、牛乳を合わせてよく練ります。

2.冷蔵庫で30分くらい休ませます。(丸くまとめやすくなったり、味がなじむ効果があります。)

3.冷蔵庫から出して、丸く成形します。

 

ムーミン谷の料理

4.高さのある鍋に油を入れて、中火でミートボールを転がしながら揚げます。中に火が通る前に周りばかり焦げてしまわないように気を付けましょう。(油を少なめにして、揚げ焼きのように作る方法もあります。)

マッシュポテトの作り方

ムーミン谷の料理

1.じゃがいもの皮をむいて、茹でやすいサイズにカットして水を入れた鍋に入れて茹でます。

2.じゃがいもに火が通って、竹串がすっと通るくらいやわらかくなったら、お湯を捨てます。

3.フォークの背などでじゃがいもをつぶし、熱いうちにバターを加えて溶かします。さらに生クリームを加えて弱火にかけて、じゃがいもに生クリームを練り込みます。塩・胡椒で味を調えましょう。

クリームソースの作り方

1.小鍋を弱火にかけてバターを入れて溶かします。

2.小麦粉を加えてバターと混ぜます。

3.泡立て器で混ぜながら牛乳を少しずつ加えて、なめらかなソース状にします。

4.木べらで混ぜながら、弱火で5分ほど煮ます。

5.生クリームを加えて、コンソメ、塩・胡椒・オールスパイスなどで味を調えます。

 

ムーミン谷の料理

盛り付けをして、完成です!

 

リンゴンベリーのジャムがなかったので、サワーチェリーのジャムを使いました。ジャムの甘酸っぱさと塩味を合わせた「甘じょっぱい」味が絶妙に美味しくてくせになります。マッシュポテトとクリームソースもミートボールの最高の付け合わせです。

「ムーミン」の小説に出てくる美味しそうな料理を、勝手ながらイメージして楽しく作ってみよう! と始めた企画は最終回を迎えました。

ムーミンママは、いつも料理をふるまってみんなの気持ちをほっとさせてくれます。そんなムーミンママの料理を真似して作る時間は、とても幸せな気持ちになり「ムーミン谷の料理」(フィンランドの家庭料理)が好きになりました。

※記事中の画像/引用文出典元:『ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬』著:トーベ・ヤンソン 訳:山室 静 講談社
© Moomin Characters™

ムーミンの全集・絵本・名言集・ノート 講談社の本はこちら

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