ウツボカズラとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ウツボカズラ
- 学名
Nepenthes
- 英名
- Nepenthes
- 和名
- 靫葛
- 科名
- ウツボカズラ科
- 属名
- ウツボカズラ属
- 原産地
- 東南アジア・マダガスカルや北オーストラリアなど
ウツボカズラの特徴
ウツボカズラは代表的な食虫植物で、現在約90種類が確認されています。ウツボカズラのつぼ型の部分は捕虫器といって、葉が変化したものです。中の液体のほとんどは水ですが消化液が含まれているため、虫などを消化することができます。ウツボカズラは根が貧弱で寒さにも弱いため、栽培の難易度が比較的高い植物です。
ウツボカズラの詳細情報
園芸分類 | 食虫植物 |
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草丈・樹高 | 10~30cm |
耐寒性 | 弱い |
ウツボカズラの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え替え | ||||||||||||
肥料 |
ウツボカズラの栽培環境
日当たり・置き場所
ウツボカズラは温かい場所を好みますが、直射日光には弱いので、真夏の強い日差しの場合は直射日光が当たらない場所に移動します。
温度
ウツボカズラは常に気温が15度以上になる環境を好みます。外で育てる場合20度を切るような時期になったら、室内での生育に切り替えます。
用土
根が弱いため、水ゴケを使用します。そうすることで水分不足を防ぐことができ、常に良い状態でウツボカズラを生長させることができます。
ウツボカズラの育て方のポイント
水やり
水ゴケが乾いてきたら、水分をたっぷり与えます。常に水ゴケが適度に湿っている状態を維持しましょう。霧吹きをつかって、常に葉や茎の部分が潤っているようにしておきます。葉だけが伸びる場合は、適宜残して切り戻します。
肥料
特に肥料を与える必要はありませんが、4~10月の生育期間中3ヶ月に1回程度の間隔で、液体肥料を与えます。
ウツボカズラの詳しい育て方
剪定・切り戻し
だらーんと伸びて来たら剪定をしましょう。適期は、気温が高くなってくる6月から8月と言われています。
植え替え・鉢替え
5月~6月に古い水ゴケを捨て新しい水ゴケに植え替えます。このときに傷んだ根を見つけたら丁寧に取り除きます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
伸びてきたら剪定して挿し木しましょう。カットした挿し穂は、水につけておきましょう。その間に、水苔を水の中に入れて、挿し穂を挿せる準備をします。
ポイントは、乾かさないようにすること。水苔に挿し穂を巻くようにして、器に入れましょう。水苔が濡れた状態を保ち、明るいところへ置いて、根っこが出るのを待ちましょう。葉っぱを半分に切るのは、水分の蒸発を防いで葉がくたっとならないようにするためです。
およそ1ヶ月くらい待つと出るようです。
根元を乾かさないように常に濡らした状態にしておきましょう。ビニールで巻いて、乾燥しないようにするのもいいかもしれないですね。
ウツボカズラの植え替え
今回は水苔に植え替えます。水苔の方が保水性や通気性などウツボカズラを生育するのに相性がいいようです。
用意するもの
・鉢
・水苔
・バケツ(水苔をふやかす)
1.水苔の準備
水苔の準備をしましょう。使う分だけ袋からに出します。
水につけると増えますが、絞ると小さくなります。鉢に入るくらいの量を取り出しましょう。
2.熱湯殺菌します
苔にもともとついている汚れや植物体に病害虫がつかないよう為にも、お湯を入れて熱湯殺菌してから使用しましょう。
熱いので、やけどに注意して行ってくださいね。30分くらい水苔をふやかして、水などで冷ましてから使用します。
待っている間に鉢の準備をしておきましょう。今回は鉢底に軽石を入れて、その上に水苔で包んだウツボカズラを入れようと思います。
ウツボカズラをポリポットから出して、土と根っこの整理をしていきます。古い土は取ってしまいましょう。
傷んでいる下葉やツボ(捕食器官)があったら切り取ります。ウツボカズラの根っこは、細く弱いので傷付かないように優しく扱いましょう。
根っこの整理が終わったら、冷めた水苔を軽く絞ります。絞りすぎないように優しくギュッと。
根っこの周りを優しく巻いていきます。
やわらかすぎず、硬めにギュッとやらない程度で包み込みます。
そしたら、先ほどの鉢に入れて、周りの隙間が開いているので、やさしく水苔を詰めていきます。ウツボカズラが、ぐらつかないように水苔を入れていきます。
これで完成。水苔がやや乾いてきた頃に、水をあげましょう。ウツボカズラは湿度が好きな植物ですが、ずーっと濡れていると根腐れの原因にもなります。風通しのいいところで、水苔の状態を見ながら、水やりをしていきましょう。水苔の様子を見つつ、葉っぱに水をかけてあげくださいね。