ニームとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ニーム
- 学名
Azadirachta indica
- 英名
- Neem
- 科名
- センダン科
- 属名
- インドセンダン属
- 原産地
- インド
ニームの特徴
虫除け効果が期待できるということで話題の植物「ニーム」。インドが原産のセンダン科の常緑樹です。インドでは5000年以上も前から愛用されているそうです。別名インドセンダンでも流通しています。
ニームの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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耐寒性 | 弱い |
ニームの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
増やし方 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ニームの栽培環境
日当たり・置き場所
日当りと風通しのよい場所で管理しましょう。ニームはインドが原産地の植物なので、乾燥と暖かい環境で育ちます。逆に冬の寒さにはそんなに強くありません。寒さにあてると枯れる原因にも。冬場は昼間の暖かい時間は庭に出して日に当てています。基本、室内に取り込んで管理しています。
温度
ニームは暖かい地方で育ったため、寒さには非常に弱いです。日当たりのよい場所に置きましょう。春~秋は、日当たりがよければ外で育てることは可能です。冬は室内で管理してください。
用土
水はけが良い土が向いています。鉢で栽培する場合は赤玉土、腐葉土、パーライトを配合するとよいでしょう。
ニームの育て方のポイント
水やり
土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るほどたっぷりと水やりをします。常に湿った状態は嫌いますので土が完全に乾いてから水やりをするようにしましょう。冬場は根の活動が低下するので特に水を控えめにします。ただし暖房での乾燥は嫌いますので空中湿度を高めるためにときどき葉に霧吹きをしてやりましょう。
肥料
成長期に緩効性肥料を規定量施しましょう。冬場は休眠期のため与えないようにしましょう。
病害虫
防虫効果がある樹ということで病害虫被害はほとんどありませんが、幼木や極度に乾燥したり樹勢が弱まるとカイガラムシやハダニなどの害虫がついたり、うどんこ病にかかることがあります。
カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。
ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすいです。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
ニームの詳しい育て方
選び方
観葉植物として苗が流通しています。主には4号~5号鉢で出回ることが多いようですができるだけ大きな苗を選ぶ方が失敗が少ないようです。
植え付け
冬場の寒さを嫌うため沖縄などの暖地を除いては鉢に植え付けます。根鉢を崩さないように植え付け春から秋は戸外の日当たりのよい場所で栽培します。夏場の直射日光では葉やけすることがあるので様子を見ながら日に当てるようにしましょう。
剪定・切り戻し
栽培していると徐々に植木鉢と木の高さのバランスが悪くなりますので、伸びをとめるように頂点を切ります。そうするとわき芽が出て枝がしげります。風通しが悪くなるようならすかすように剪定しましょう。時期は冬場ではなく5月~9月の生育期間中に行うのが安心です。
植え替え・鉢替え
鉢に鉢底ネットを張って、鉢底石を入れておきます。ポットから苗を抜きます。このとき、葉や茎がポキっと折れないように気をつけましょう。あまり根鉢は崩さないように鉢へ入れ
土も入れて植えつけます。最後に苗の隙間を土で埋め、鉢上には1cmくらいのスペースを作りましょう。
冬越し
最低気温が10℃を下回ったら室内へ移動させましょう。