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挑戦!ティランジア(チランジア)のオリジナル品種を作ってみよう!

ティランジアは、チランジアやエアプランツと呼ばれている中南米原産の植物です。土が要らない植物として有名ですが、しっかりとした根を出し綺麗な花を咲かせます。

エアプランツにも交配種があり、ハチドリや虫によって自然交配されたものと人為的に交配させて作られたものがあります。交配種の多くは後者の人為的に交配させて作られたものです。

エアプランツは結実(種の入った実がなること)こそ難しいものの、受粉作業自体はとても簡単なので紹介します。

 

花粉を採取する

タイミングよく違う種類のエアプランツが同時に開花していればいいのですが、なかなかタイミングが合いません。そのため、開花している花から花粉を採取して保存しておく必要があります。

ここではその方法をご紹介します!

まずはじめに、花弁をピンセットで開いていきます。

 

エアプランツの花弁は3枚なので丁寧に全部開いていきます。

 

最後の花弁も開いて雌しべと雄しべを露出させます。

 

花粉を保存するためのクッキングペーパーか、ろ紙に折り目をつけます。

まず始めに谷折りをして開き、真ん中に折り目を入れます。

 

次に横から谷折りにし、同じように真ん中に折り目を入れます。

 

ピンセットを使って花粉をクッキングペーパーに乗せて、花粉が舞ってしまわないように畳みます。

花粉の採取日と採取したエアプランツの種名を記録しておくと便利です。

 

花粉を保存する

採取した花粉はシリカゲルなどの乾燥材と一緒に、ジップロックなど密閉出来るものに入れて冷凍庫冷凍保存します。乾燥材をれないと湿気てしまうので、必ず入れて下さい。お菓子の袋に入っている乾燥材で大丈夫です。

冷凍した花粉は2,3カ月であれば問題なく使えます。

 

受粉させる

では違う花が咲いたら冷凍保存した花粉を使って受粉させてみましょう!

まず初めに、花粉を採取した時と同じように花弁を開き花粉を取り除きます。このとき、雌しべにこの株の花粉がなるべく付かないようにしてください。

次に冷凍保存した花粉を雌しべにピンセットでまんべんなく付けます。

エアプランツは花粉の量が少ないので、湿度の高くない部屋に1時間ほど放置しておけば解凍できます。確実に受粉させたい方は冷蔵庫2時間入れた後、部屋に出して1時間放置するといいです。

 

受粉させたら花苞(かほう)の部分に油性ペンでをつけるなどして、自分で判断ができるようにしましょう。

 

これで受粉作業は終わりです!

受粉が成功していると、1ヵ月~数カ月後にシードポッドと呼ばれる種が入った実が出てきます。

 

シードポッドは取れやすいので注意してください。

 

1年するとシードポッドが弾け、中から種が出てきます。

種が採れたのでこれから育てるのが楽しみです!

 

エアプランツの種についてはコチラです。

そこから約5年で開花するサイズまで生長します。

実生(種から殖やすこと)は非常に根気がいることですが、自分オリジナルの品種を作れたり、斑入り個体が出現する可能性があったりと、非常に魅力的です!

皆さんもぜひエアプランツの花が咲いたら交配種を作ってみて下さい。

 

ティランジア(チランジア)の記事一覧はコチラです。

 

 

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