ふっわふわ!ティランジア(チランジア)の種、みたことある?
LOVEGREEN編集部
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ティランジアはチランジアやエアプランツと呼ばれており、土が要らない植物として有名です。そして綺麗な花を咲かせるんです!皆さんも園芸店などでエアプランツの花は見たことがあると思います。ですが、エアプランツの種はどうでしょうか?見たことがある!という人は少ないと思います。今回はそんな謎なエアプランツの種と、種ができやすい種類についてご紹介します。
種のできかた
エアプランツはどんな種類でも花を咲かせますが、基本的には自家受粉(自分の花粉と雌しべで種を作ること)はしないんです。ですが、虫やハチドリ、風の力を借りて受粉することがあります。では、どうやって種が取れるのでしょうか?
まずはじめに、受粉をするとバナナのようなものがにゅっと出てきます。これはシードポッドと呼ばれるもので、いわゆる果実の部分です。画像はティランジア・レクルバータです。
シードポッドは約1年をかけて乾燥していき、やがて弾けます。
弾けたシードポットからは、たんぽぽの様な綿毛のついた種が20~30コ程出てきます。
この種はとても小さく、長さが約2~3mm程で綿毛を含めると約2cm程になります。
なんで種に綿毛が付いてるの?
他に綿毛のついている種を作る植物を思い出すと、真っ先にたんぽぽが出てくると思います。まさにたんぽぽと同じで、風で遠くまで種を飛ばすためなんです!ですが、たんぽぽと違った役割があります。それは木に絡ませることです!エアプランツは木や岩、電線などに根を張って生きています。そのため、種に綿毛をつけて絡みつきやすくしているんです。
拡大してみると、細い綿毛が絡みついているのがわかります。
エアプランツの種ってどこで入手できるの?
エアプランツの種は大きな園芸店で買うことができます。大体1袋500円前後で販売されていることが多いです。他には、ホームセンターでも売っているウスネオイデスに絡みついていることがあります!エアプランツの種は簡単に飛んでいってしまうので、同じハウス内にあるウスネオイデスに絡みつくことがあるんです。また、ウスネオイデス自体が自家受粉しやすいので、シードポッドが付いている束が売られていることもあります。
その他の方法では自分で受粉させ、結実させる方法などがあります。ですが、こちらは必ず結実するわけではないので、確実に入手したい方は購入することをおすすめします。
種ができやすいエアプランツ
実はエアプランツの中には自家受粉しやすい種類があるんです。それはブロメリア科 ティランジア属 ディァフォランテマ亜族 に分類されているエアプランツ、通称ディアフォ、ディアホラ、ディアホなどと呼ばれている極小~小型種です!ディアフォランテマ亜族は自家受粉がしやすく、今回紹介したティランジア・レクルバータもディアフォランテマ亜族なんです!では、そんなディアフォランテマを紹介します。
・ティランジア・レクルバータ
・ティランジア・ロリアセア
・ティランジア・ウスネオイデス
・ティランジア・トリコレピス
・ティランジア・フネブリス など
実はあの長いウスネオイデスもディアフォランテマだったんですね!ウスネオイデスは一節一節が一株となっているんです。
いかがだったでしょうか。エアプランツにはまだまだ知らない面が多くあります!これを機に皆さんもエアプランツを育ててみませんか?
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