紅葉の不思議。赤や黄色になるのはなぜ?
LOVEGREEN編集部
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秋になると葉が赤や黄色になる紅葉。秋色に染まった葉はとってもきれいですが、中には緑色のまま紅葉しない木も。この違いって何なのでしょう?紅葉する木としない木の違いについて紹介します。
目次
「紅葉」の種類
落葉の前に葉の色が赤や黄色にかわることを「紅葉」と言われていますが、「紅葉」には種類があります。
紅葉(こうよう)
落葉時に葉が赤色に変わることです。日照時間が短くなると葉緑素が分解されて回収され、同時に葉の付け根にコルク質の離層ができます。離層は葉と枝との物質の交換を妨げるため、葉に蓄えられていた糖分から赤色色素のアントシアンが生成されても流れずにとどまり、葉が赤くなります。
モミジ
ニシキギ
ドウダンツツジ
緑~黄色やオレンジ、最終的に真っ赤に染まるモミジ
黄葉(こうよう)
落葉時に葉が黄色に変わることです。紅葉と同じく日照時間が短くなると葉緑素が分解されて回収され、もともと葉にあった黄色色素のカロチノイドが目立つようになり、葉が黄色くなります。
イチョウ
カツラ
褐葉(かつよう)
落葉時に葉が赤褐色や茶褐色など、褐色に変わることです。紅葉、黄葉と同じく日照時間が短くなると葉緑素が分解されて回収され、もともと葉に蓄えられていた褐色色素が目立つようになり、葉が褐色になります。
ケヤキ
モミジバスズカケノキ(プラタナス)
モミジバスズカケノキ
秋でも緑色の木
紅葉には「紅葉」「黄葉」「褐葉」の3種類があると言いましたが、では秋になって周りの植物が紅葉しているなか緑色の木は紅葉しないのでしょうか?
答えはNOです。
秋に紅葉する落葉樹に対し、常緑樹と言われる木は秋に紅葉することはありません。しかし、常緑樹も葉は古くなって順に枯れますし、葉が枯れ落ちる時には紅葉します。ただ一斉に紅葉して葉が落ちるわけではないので紅葉していないように見えるんですね。
スギやマツなどの針葉樹も紅葉しないと言われています。しかし、これも常緑樹と同じで葉が枯れるときには紅葉します。
落葉樹と常緑樹の違い
葉が一斉に落ちる落葉樹と古くなった葉が順に落ちる常緑樹の違いとは何なのでしょうか。
それは葉の寿命の違いです。
落葉樹は冬の寒さと乾燥から身を守るために秋には葉を落とし、活動を停止します。なので、落葉樹の葉の寿命は約半年。それに対し、常緑樹は一年以上。春になって新しい葉が出てきたら古くなった葉を落とす植物や、毎年半分ずつ葉を交換する植物、葉が出てから2,3年たったら順番に落としていく植物など、様々な種類があります。葉の寿命は種類によって違い、平均的な樹木は1~3年、ヒノキは6年とも言われています。
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