「環境デザインMIYURI企画」多年草を扱うガーデナーの花栗美百合さんと一人一花運動の取り組み[PR]
LOVEGREEN編集部
このライターの記事一覧
一人一花運動との関わりについて教えてください
ボランティア花壇制度を利用した大濠公園ガーデニングクラブの発足について教えてください
▲画像提供:大濠公園ガーデニングクラブ
20年近く前に初めて大濠公園を訪れたとき、公園の中に花がないのにさびしさを感じました。花壇には雑草が茂っていて、花は一輪もなかったのです。そこで、当時県の職員で公園の管理をしていた方に種まきをさせてくださいと頼み、ヒメキンギョソウの種をまきました。見事にヒメキンギョソウが咲いた時には、その花壇に人が集まって、花を眺めたり写真を撮ったりしていたんです。その光景を見て、大濠公園には花が必要だと確信しました。
花壇活動はどのように取り組んでいますか?
▲画像提供:大濠公園ガーデニングクラブ
その後、花壇の手入れをボランティアでやろうと思って声かけをしたら47名が集まり、正式に「大濠公園ガーデニングクラブ」を発足しました。当時はまだ一人一花運動は始まっていませんでしたが、助成金 ※1 を頂き、花壇の維持管理を行いました。一人一花運動が始まってからは、ボランティア花壇に登録しサポートを頂いています。さらに様々な企業のボランティア助成金も活用して運営をしています。メンバーは約30名(2020年2月現在)で、高校生から70代まで、幅広い年代が所属しています。主な活動日は、日曜日※2 の9時30分〜12時、好きな時間に来て、好きな時間に帰ってOK。自由に参加していただいていますよ。雨の日は作業ができないので勉強会を行います。
※1:地域の森・花づくり活動支援事業(福岡市緑のまちづくり協会)をご参照ください。
※2:活動スケジュールは大濠公園ガーデニングクラブ公式サイト内カレンダーをご参照ください。
花壇には多年草が使われているのですか?
私たちが手入れをしている花壇は全部で6か所で、
それぞれの花壇の中心になる植物は常緑でまとめ、
一人一花運動への思い
▲一人一花サミットでの登壇の様子
花壇づくり以外にどのように一人一花運動に関わっていますか?
福岡市の一人一花運動は、花でまちづくりを行うという点にとても深く共感しています。
まちづくりというのは子どもたちの教育にも繋がります。子どもたちには自然に慣れ親しんでほしい、自然に触れる機会を作りたいと思っています。そういった意味でも、高島市長のお考えには賛同して、協力していきたいと考えているんです。それで、花壇づくり以外でも、去年は福岡市植物園で行われた一人一花サミットに出店し、ハーブティーを振る舞ったり、ステージイベントでは一人一花運動の活動をしている主なメンバーとして、市長とトークセッションを行いました。
一人一花運動のようなまちづくりについて花栗さんの考えを聞かせて下さい
▲画像提供:環境デザイン MIYURI企画
私は、まちづくりは教育と深いつながりがあり、自然はその原点だと考えています。子育てを経験してみて、子どもたちは、自然の中で育てていくことが大切だと感じました。今は自然を知らない子どもたちが多いですから、自然の中で体験学習をしてほしいと考えています。大濠公園で活動しているときに訪れる親子連れには、「親子で一緒に植えてみて下さい」と、球根や花苗をプレゼントしています。自然とのふれあいを子どもたちに体験してもらうことができるのも一人一花運動だと思っています。今後さらにそのようなまちづくりが発展していってほしいと願っています。
そう優しく仰る花栗さんの言葉にはとても力強さを感じました。花栗さんの植物とのふれあい方やその中で何かを学んでほしいという願いは、「大濠公園ガーデニングクラブ」や、花栗さんに関わる方たちへと伝わり、少しずつ広がっています。花を通して人と人とがつながり、心を豊かにする。花栗さんの想いと一人一花運動の取り組みは深く共鳴していました。
花栗美百合さん、ありがとうございました!
▼花栗美百合さんの運営する各WEBサイトはこちら
一人一花運動ボランティア花壇の活動と参加方法
福岡市内では、花栗さんや「大濠公園ガーデニングクラブ」のメンバーのように、公園や歩道など公共空間に花壇を作る活動が広がっています。活動の参加者は、植物のお手入れを楽しんで行なっていたり、花づくりを通して人と人とのふれあいの輪が広がっています。ボランティア花壇に参加している方々の声や参加方法についてお伝えします。
大濠公園ガーデニングクラブ会員の方の声
ボランティア花壇活動に参加している会員の方に、参加のきっかけや活動を通してどのように感じているかを聞きました。
見るだけ会員で参加していた大津真澄さん、今では率先して作業をするようになりました
元々植物なんてすぐ枯らしてしまっていて、園芸に対して苦手意識がありました。なので最初は「見るだけ」の参加で始めたんです。参加していると、園芸の作業は、土を撒いたり雑草を抜いたり、とても地味な作業で驚きました。これならできるかなと、少しずつ取り組んでいるうちに不思議と今に続いています。今では担当の花壇をお世話する時間が増えたことで、植物との向き合い方がわかるようになりました。長く続けてきたおかげで、もう少し葉を減らしてあげようか?など、だんだんと植物の様子を感じ取れるまでになりました。多くの方にもぜひ頑張って続けて、自然の変化を感じることのできる体験をしていただきたいです。
マンションへ引っ越した田上逸子さん、園芸シックになっていたときガーデニングクラブに出会いました
庭のある家からマンションに越してきて、大好きだった園芸ができなくなったことで寂しく思っていたところ、大濠公園ガーデニングクラブに出会いました。花栗さんは植物を差別していません。今まで雑草だと思っていた植物も花栗さんは手入れをして、一つの植物として扱っていることが目から鱗でした。多年草を扱っているので毎年の変化が分かるようになってきて嬉しいです。今では大濠公園ガーデニングクラブの他に、自分でボランティア花壇に申し込み、別の場所も管理しています。花栗さんに相談しながら行えるので心強いです。
一人一花運動ボランティア花壇への参加方法
実際に活動に参加している方々の思いを聞いて、花づくり活動に興味が湧いた方は是非下記をご参照ください。花づくりに参加して、その楽しさを実感してみて下さい!
既にあるボランティア花壇に参加したい
「大濠公園ガーデニングクラブ」のように、既にボランティア花壇に登録している団体への参加を希望する場合は、福岡市一人一花推進課(TEL:092-711-4424)へご相談ください。どこにボランティア花壇があるかわからない場合は福岡市フラワーマップで探すことができます。
新しく公共の場にボランティア花壇を作りたい
公園の敷地内や歩道等、公共の場に新しく花壇を作りたい場合は下記リンクをご参照ください!リンク先の「2.ボランティア花壇の概要について」の中に、おすすめの花壇候補地などもあるので参考にしてみてください。
その他の一人一花運動に関する詳細は公式サイトよりご確認ください。
▼LOVEGREENでも一人一花運動を紹介しています!
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「「環境デザインMIYURI企画」多年草を扱うガーデナーの花栗美百合さんと一人一花運動の取り組み[PR]」の記事をみんなにも教えてあげよう♪