りんごを使った簡単レシピ7選|カロリーと栄養・保存のポイント
とまつあつこ
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りんごを使った簡単レシピを7種類ご紹介!りんごは低カロリーで栄養豊富な果物。「1日1個のりんごで医者いらず」ということわざもありますよね。また、りんごがたくさんあるときも食べきれないで無駄にしてしまうことがないよう、しっかり保存したり簡単に調理して美味しく消費することが大切です。冷蔵・常温・冷凍の保存方法についてもお話しします。
目次
- りんごとは|カロリーと栄養
- りんごの保存方法
- 基本のりんごジャムのレシピ
- レモン&スパイスりんごジャムのレシピ
- 丸ごと焼きりんごのレシピ
- 干しりんごのレシピ
- りんごチップスのレシピ
- りんごのバルサミコ酢ドレッシングサラダのレシピ
- アップルパイのレシピ
- りんごを食べよう♪
りんごとは|カロリーと栄養
りんごとは
りんごはバラ科・リンゴ属の落葉果樹で、春の終わりに白い花を咲かせ、8月~11月頃に収穫期を迎えます。生育適温は18~20℃前後。寒冷な気候を好むため、日本での生産地は青森、長野、岩手などが多くなっています。
りんごの起源は約8000年前で、人類が食べた最も古い果物だと言われています。日本では明治初期に栽培が始まったそうです。
カロリーと栄養
りんごのカロリーは、皮つきで100gあたり56kcalほどと言われています。小さいりんごから大きいりんごまでサイズがバラバラですが、だいたい200g~400gくらいです。大きめのりんご400gのカロリーは216kcal。りんごの皮と芯は全体の15%。皮と皮の周りに栄養がたっぷりあるので皮ごと食べるとすると、大きめのりんごの芯を取って食べるとだいたい200kcalくらいということでしょうか。小さいりんごならもっと少ないですね。
りんごは、食物繊維やビタミンC、ミネラル、カリウムを多く含み、整腸作用や血糖値の正常化、血圧低下、消炎作用などがあると言われています。西洋のことわざに「An apple a day keep the doctor away.(1日1個のりんごで医者いらず)」があり、古くから栄養価の高い果物として親しまれてきたことがわかります。
1日1個りんごを食べたら、体の中から健康できれいになれる気がしてなりません。色んな方法で調理して変化をつければ、毎日でも飽きずに食べることができそうです。
りんごの保存方法
冷蔵庫で保存する
りんごは、洗わずにペーパータオルや新聞紙で包んで、ポリ袋に入れてしっかり口を閉じ、冷蔵庫に入れます。ペーパータオルや新聞紙で包むことで乾燥を防ぐことができ、2か月くらい美味しく保存できます。
ポリ袋の口をしっかり閉じるのは、りんごは自らの熟成を促す「エチレンガス」を多く出す果物であることが理由です。エチレンガスが冷蔵庫の中で広がると、他の野菜や果物の熟成も進めて腐りやすくしてしまうのです。
常温で保存する
段ボールに入っているような大量のりんごが冷蔵庫に入らない場合は、玄関などのなるべく温度が低い場所で保存します。直射日光が当たらない風通しの良い涼しくて暗い場所がよいです。常温での保存期間は約1か月くらいです。
冷凍庫で保存する
りんごは冷凍すると1~2か月くらいは美味しく保存できますが、冷凍期間が長くなると徐々に風味が落ちます。
丸ごと冷凍する
- りんごをよく洗って水けをふき、ラップで包みます。
- ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、なるべく空気を抜いてジッパーを閉じて冷凍庫に入れます。
解凍するときは、しばらく冷凍庫から出しておき、包丁で切れるくらいになるまで待ちます。半解凍くらいで食べると甘くシャリシャリした食感が味わえます。芯を取って切り、バターと砂糖でソテーするなどしても美味しく食べられます。
切ってから冷凍する
- りんごをよく洗って水けをふき、くし形に切ります。(皮はむいてもむかなくてもOK)
- 切ったりんごを3~4個ずつくらいラップに包みます。
- ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、なるべく空気を抜いてジッパーを閉じて冷凍庫に入れます。
丸ごと冷凍したときより解凍時間が短く、芯も取ってあるので使い勝手が良いです。すぐに色々な料理に使えます。皮をむいてもっと小さく切って冷凍すれば、一口サイズのシャーベットができます。お子さんのおやつにもぴったりですね。
すりおろしてから冷凍する
- りんごをよく洗って水けをふき、すりおろします。
- ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、なるべく空気を抜いて平らにしてジッパーを閉じて冷凍庫に入れます。
すりおろしたりんごは離乳食にも使えますし、体調不良で食欲が無いときも食べやすいですよね。離乳食や体調不良のとき用は、皮をむいてからすりおろした方がよいですね。比較的すぐに解凍できるので、冷凍しておくと便利です。カレーやポークソテーなどの料理の隠し味にもさっと使えます。
基本のりんごジャムのレシピ
小さなお子さんから食べられるシンプルな味付けです。皮をむいて作ると口当たりがよくもっと食べやすいですね。
材料
- りんご 1個
- 砂糖 りんごの30%の量
今回はグラニュー糖を使いました。三温糖やてんさい糖など他の砂糖でも作れます。りんごが300gであれば砂糖を90g使います。砂糖の量はお好みで調節して下さい。
作り方
- りんごをよく洗ってくし形に切り、さらに小さくカットします。
- カットしたりんごを鍋に入れ、砂糖をふりかけて軽くまぜてなじませます。
- 鍋を中火にかけて、沸騰してきたら弱火にして時々混ぜながら20分くらい煮たら完成です。お好みでシナモンパウダーをかけても美味しいです。
- 煮沸消毒した瓶に入れて冷蔵庫で保存します。2週間くらいで食べきりましょう。
レモン&スパイスりんごジャムのレシピ
レモンとスパイスを使ったコク深いジャム。チャイティーのスパイスが好きな方は、きっとリピートして作りたくなる味です。
材料
- りんご 1個
- 砂糖 りんごの30%の量
- レモン 半分
- スパイス シナモン、カルダモン、クローブなどの粉末
今回はてんさい糖を使いました。グラニュー糖や三温糖など他の砂糖でも作れます。りんごが300gであれば砂糖を90g使います。砂糖の量はお好みで調節して下さい。
レモンについて
レモンは絞って砂糖と一緒に加えて煮ます。無農薬レモンを使うと、皮も安心して使えます。皮にも栄養がたっぷりあるので、小さく切ってりんごジャムの仕上げに少量加えましょう。
スパイスについて
スパイスは、シナモン、カルダモン、クローブなどが合わせやすくておすすめです。りんごジャムのアクセントとして、粉末状のスパイスを加えて味に深みを出しましょう。
作り方
- りんごをよく洗ってくし形に切り、さらに小さくカットします。
- カットしたりんごを鍋に入れ、砂糖とレモン汁、スパイスをふりかけて軽くまぜてなじませます。
- 鍋を中火にかけて、沸騰してきたら弱火にして時々混ぜながら20分くらい煮ます。小さく切ったレモンの皮を最後に加え、1~2分煮たら完成です。
▼りんごジャムの詳しい作り方はこちら
丸ごと焼きりんごのレシピ
丸ごとの焼きりんごは贅沢な特別感がありますよね。焼きたてりんごにのせたアイスクリームが溶ける姿が美味しそうでたまりません。
材料
- りんご 1個
- 砂糖 大さじ1
- シナモン 小さじ1
- バター 10~15g
- レモン汁 小さじ1
砂糖は、今回はてんさい糖を使いました。グラニュー糖、三温糖などの砂糖でも作れます。
作り方
- りんごをよく洗い、刃の細長いナイフで芯の周りを一周してくり抜きます。
- 柄の長いスプーンを使って、種と種の周りの硬い部分を取り除きます。このときに、底まで貫通させないように力を加減しましょう。
- 焼いていくうちに汁が出るので、少し深さのある耐熱容器に入れて焼きましょう。耐熱容器が無い場合は、クッキングシートを深皿の形にして使ってもいいですね。
- くり抜いた部分に砂糖、シナモン、バター、レモン汁を入れます。
- 180℃のオーブンで35~40分焼くと、こんな風にこんがり仕上がります。
- 焼きたてのりんごにアイスクリームをのせて、シナモンをふりかけて食べると絶品です。
りんごの高さ半分くらいまで縦に十字の切り込みを入れておくと、火が通りやすくなり、焼き上がった後に切りやすくなります。
▼丸ごと焼きりんごの詳しい作り方はこちら
干しりんごのレシピ
おばあちゃんが作ってくれそうな、心がほっこりする干しりんご。噛めば噛むほどりんごの美味しい味が口に広がります。
材料
- りんご 1個
作り方
- りんごをよく洗い、横にしてなるべく薄く輪切りにします。
- 芯と種の部分をクッキーの型などでくり抜きます。
- りんごが重ならないように干し網に入れて、天気の良い日に2日~3日くらい天日干ししてしっかり乾いたら完成です。
りんごをスライサーで切ると早く乾燥します。個人的には、スライサーで切った干しりんごは食べ応えがあまり感じられないので、包丁でなるべく薄く切って作っています。
干し網が無い場合は、ざるやかごなどでも代用できますが、屋外に干してからすなどの被害に合わないように気を付けてください。
りんごチップスのレシピ
オーブンで焼くりんごチップス。りんごの厚さによって適した温度や焼き時間が変わるので、私は美味しくパリっと焼けるまでに苦戦しました。パリっと焼けると感激するくらい美味しいです。焼きたてが一番美味しいですよ。
材料
- りんご 1個
作り方
スライサーでカットして焼いたりんごチップス
- りんごをよく洗い、横に半分に切って、皮つきのままスライサーでカットします。
- 何枚か重ねて、芯と種の部分をクッキーの型などでくり抜きます。
- 180℃のオーブンで9~10分、110℃で20分焼きます。パリっと焼き上がったら完成です。
りんごをスライサーでカットすると、焼き時間が少なくできます。薄くて少し焦げやすいので、焼き加減をよく見ていた方が安心です。
包丁でなるべく薄く切って焼いたりんごチップス
- りんごをよく洗い、横にして皮つきのまま包丁でなるべく薄く切ります。
- 芯と種の部分をクッキーの型などでくり抜きます。
- 180℃のオーブンで10分、110℃で70分焼きます。パリっと焼き上がったら完成です。
スライサーでカットして焼いたりんごチップスと比べると、りんごの甘味がたっぷり感じられる食べ応えのあるりんごチップスになります。厚みがあるので焼くのに時間がかかります。また、どうしても厚さに差があり、1枚1枚の焼き上がり時間がずれるので少し手間がかかります。
りんごのバルサミコ酢ドレッシングサラダのレシピ
りんごには、バルサミコ酢とナッツがとてもよく合います。爽やかでコクのある美味しいサラダです。
材料
- りんご 1/4個
- サニーレタス 1~2枚
- ナッツ 適量
- オリーブオイル 大さじ1
- バルサミコ酢 大さじ1
- 砂糖 少々
- 塩 少々
作り方
- りんごをよく洗ってくし形に切り、食べやすい大きさにさらに小さく薄く切ります。
- レタスを洗って水切りし、小さくちぎって皿に並べます。
- レタスの上にりんごとナッツを置きます。
- オリーブオイル、バルサミコ酢、砂糖、塩を混ぜたドレッシングをサラダにかけて完成です。
アップルパイのレシピ
冷凍パイシートを使った簡単アップルパイ。手軽に作れて美味しいのでおすすめです。
材料
(18cmパイ皿1台分)
- りんご(大) 1個
- 砂糖 大さじ1
- バター 大さじ1
- シナモン 小さじ1
- 冷凍パイシート 2枚
- 卵液 卵黄1個を水少々で溶いたもの
砂糖の量はお好みで調節して下さい。
作り方
- 冷凍パイシートを室温に置いて解凍します。(15分くらい)
- りんごを洗って皮をむき、好みの形に切ります。(くし形の薄切りなど)
- 切ったりんごをバターと砂糖で炒め、焦がさないようにやわらかくなるまで火を通し、シナモンをふりかけます。
- 1枚のパイシートをパイ皿に敷き、もう1枚は14~16本くらいにカットします。3本くらいは最後にふちにのせ、残りはりんごの上に格子状にのせるために使います。)
- パイシートを敷いた上に、炒めたりんごを汁気を切ってのせます。
- りんごの上に、切ったパイ生地を格子状になるようにのせ、ふちから出た生地を切り落とします。
- ふちの部分に残り3本のパイ生地をのせ、表面に卵液をぬります。
- 200℃のオーブンで焼き、焼き色がついてきたら180℃に下げて全体で30~40分焼いて完成です。
パイ生地の上に卵液をぬると、焼き上がったときに美しいつやが出ます。
りんごを炒めるときにレモン汁やラム酒などを加えると、少し大人風味のアップルパイになります。また、りんごの下にカスタードクリームを敷くとさらに豪華なアップルパイに仕上がりますよ。
りんごを食べよう♪
りんごは生活習慣病の予防、血糖値の正常化、高血圧予防、便秘解消、太りすぎの予防や美容にも良いとよく聞きます。こんなに健康に良い要素がいっぱいのりんごは、食べないともったいない気がしますね。
調理方法によっては砂糖やバターを使ったり、丸ごと焼きりんごにはアイスクリームを添えるとたまらなく美味しいので、本来ヘルシーなりんごに、糖分や脂肪分などがプラスされてしまいます。冷凍りんごのシャーベット、干しりんご、りんごチップスは、材料がりんごだけなので安心ですね。どちらにしても食べすぎには注意して、りんごを摂取して健康に過ごしたいなと思うこの頃です。
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