独特なフォルムが人気!初夏に出回る「アーティチョーク」

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金子三保子

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アーティチョークは、キク科チョウセンアザミ属の多年草。欧米では野菜として食べられています。日本では野菜としての出回りは少ないですが、ここ数年、花市場には生花として入ってくるようになりました。出回り量は少ないですが、独特なフォルムが素敵で、インテリアショップのディスプレイなどにも使われています。最近は多肉植物をはじめ、形のユニークな花材が人気です。

今回はアーティチョークにあわせて、初夏に開花するアネモネ・バージニアナ、ブルーベリー、グリーンローズで、グリーンと白系でさわやかに生けてみました。

目次

アーティチョークと初夏の草花のアレンジ

今回はアーティチョークと初夏に咲く宿根草のアネモネ・バージニアナとブルーベリー、原種のバラ・グリーンローズを使って涼やかな雰囲気で、ガラスの花瓶にアレンジ。

アーティチョークと初夏に咲く宿根草のアネモネ・バージニアナとブルーベリー、原種のバラ・グリーンローズを使って涼やかな雰囲気で、ガラスの花瓶にアレンジ。

それぞれの花材をご紹介します。

アーティチョーク・Cynara scolymus

アーティチョークは、キク科チョウセンアザミ属の多年草、和名だとチョウセンアザミという名前を持ちます。写真はつぼみの状態で、このあと中心が割れて紫色の花が咲きます。生花としては主にこのつぼみの状態で使われていることが多く、印象的なフォルムが人気です。

アザミの花を触ったことのある方ならイメージができるかもしれませんが、つぼみも葉もトゲトゲで、触ると痛いので取り扱いには注意します。アーティチョークは生花の他、ドライフラワーとしても人気があります。

アーティーチョークは、苗ものとしても出回っています。品種によっても様々ですが、アーティーチョークは成長すると草丈が1m以上になるのと、花のサイズがとても大きいので広い空間に植えると、印象的なフォーカルポイントになります。雪が降るような地域以外なら越冬可能な多年草です。

アーティチョークはガーデニングの素材として苗ものとしても出回っています。品種によっても様々ですが、写真のようにアーティチョークは生長すると草丈が1m以上になるのと、花のサイズがとても大きいので広い空間に植えると印象的なフォーカルポイントになります。アーティチョークは雪が降るような地域以外なら越冬可能な多年草です。

 

つぼみの状態のアーティチョーク。この中心が開いてアザミに似た花が開花します。

つぼみの状態のアーティチョーク。この中心が開いてアザミに似た花が開花します。

アネモネ・バージニアナとブルーベリー

白い花は宿根草のアネモネバージニアナ。アネモネというと春に咲く球根の花が一般的ですが、このアネモネは東京だと6月~7月に開花する宿根草です。

白い花は宿根草のアネモネ「バージニアナ」。アネモネというと春に咲く球根の花が一般的ですが、このアネモネは東京だと6月~7月に開花する宿根草です。

最近は生花としても若干出回っていて、草丈が60~80cmくらいはあるので、大きなアレンジにも使うことができます。左の実ものは夏の人気の果樹ブルーベリー。花材としては、ブルーになる前のグリーンの実の状態の時に枝ものとして出回っています。

グリーンローズ(リューイソー)

緑の花は、グリーン色のスプレーバラ、グリーンローズ。中国原産のオールドローズです。緑色なので、花と葉っぱの中間のような使い方ができて、人気があります。

緑の花はグリーン色のスプレーバラ、グリーンローズ。中国原産のオールドローズです。緑色なので花と葉っぱの中間のような使い方ができて人気があります。

アーティチョークの扱い方

アーティチョークはとても茎が太く重量のある花です。しばらくするとつぼみが割れて開花します。花はドライフラワーにもできます。長く生けていると開花してしまうので、つぼみの状態をドライにしたい方は早めに水から切って乾燥させます。

アーティーチョークは、とても重量のある花です。一輪でもずっしりとした重さがあります。花瓶に生けるときは、その花の重さに見合った花瓶をセレクトするのが基本です。花瓶が軽すぎると、花材の重みに耐えられず、花瓶がひっくりかえってしまいます。

アーティチョークの扱い・まとめ

1.アーティチョークはとても重量のある花です。一輪でもずっしりとした重さがあります。花瓶に生けるときはその花の重さに見合った花瓶をセレクトするのが基本です。花瓶が軽すぎると花材の重みに耐えられず、花瓶がひっくりかえってしまいます。

2.アーティチョークは花や葉がトゲトゲです。(痛いです)生ける時は注意して触りましょう。

3.写真の状態はアーティチョークのつぼみです。生けておくと中心部分が割れるようにして紫色の花が開花します。アザミの仲間なのでアザミに似た花の形です。このつぼみの部分をドライフラワーにしたい場合は、水に長く生けていると花が開花してしまうので、すぐにドライフラワー作りの作業に入りましょう。

アーティチョークの生花は、5月後半~7月に出回っています。季節に一瞬出回る花材なので花屋さんで探してみてください。

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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