ラナンキュラスの切花を長持ちさせる裏技と生け方のコツ!
山田智美
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春の始まりを華やかに彩ってくれる花、ラナンキュラス。切り花のラナンキュラスは12月くらいから出回り始めます。バラのような、ふんわりと幾重にも重なった花びらもラナンキュラスの魅力です。
切花のラナンキュラスを長持ちさせる裏技と生け方のコツ、ラナンキュラスとバラが似ている理由を紹介します!
目次
- ラナンキュラスとは
- ラナンキュラスとバラが似ている理由は?
- ラナンキュラスを長持ちさせる裏技!お砂糖って本当?
- ラナンキュラスの生け方|アレンジメント
- ラナンキュラスの生け方|蕾の魅力
- ラナンキュラスの花首が伸びちゃう!そんな時の対処方
ラナンキュラスとは
ラナンキュラス
- 学名: Ranunculus
- 科名:キンポウゲ科
- 分類:多年草
ラナンキュラスの花は、透き通るような薄い花びらを幾重にも重ねて、繊細な砂糖菓子のような姿をしています。切り花で出回るのは12~4月くらい。気温の上昇とともに出回り数も減っていきます。豪華な花びらをたくさん纏った姿ながら、自己主張の強さは感じられない不思議な存在感のお花です。少し恥じらうような可愛らしい表情が印象的です。
ラナンキュラスとバラが似ている理由は?
「ラナンキュラスとバラの見分け方のコツを知りたい」なんていう声を時々聞きます。それくらいラナンキュラスとバラは似ています。幾重にも重なる花びらや豊富な色のバリエーションなど、ラナンキュラスの特徴とバラの特徴はそっくりです。ふっくらと丸みを帯びたラナンキュラスの花は、まるでオールドローズを思わせるような可愛らしさです。
どうしてラナンキュラスとバラはこんなに似ているのでしょうか。それには理由があります。ラナンキュラスとバラが似ている理由について説明します。
ラナンキュラスの成り立ち
ラナンキュラスの原種は黄色の一重の花です。現在のような花びらたっぷりのラナンキュラスが誕生したのはまだ最近の話です。
今のような花びらが豊富なラナンキュラスが作出された理由は、バラが咲き始める前の季節にバラのような花が欲しいということで品種改良の末に作られた花だと言います。バラの代用が目的だったのですから、バラと見間違えるほどの可愛らしさを持っているのも納得です。
ラナンキュラスを長持ちさせる裏技!お砂糖って本当?
ラナンキュラスはとっても豪華なその花びらが魅力のお花ですが、そのため茎の華奢さに対してお花が重いというのが難点です。
頭の大きなラナンキュラスを生けるコツは茎を短めにしてあげると安定し、茎が折れにくくなります。さらに花瓶の縁ぎりぎりのサイズにカットして、花瓶の縁でお花を支えてあげるという手もあります。
長持ちさせる生け方のコツ
ラナンキュラスを生ける際は、花瓶のお水は少なめにしてあげてください。球根のお花はお水が腐りやすいので、マメにお水を取り替えてあげましょう。
ラナンキュラスを生けている花瓶に、市販の切り花延命剤を入れてあげると長持ちします。延命剤は栄養の他に花瓶の水を腐りにくくする効果もあります。
この切花延命剤の他に、花瓶のお水に少量のお砂糖を入れると良いとも言われています。植物は光合成によって栄養分として、でんぷんとショ糖を作っています。この糖質を補ってあげると、長持ちするという仕組みです。実際に切花延命剤にも糖分が入っています。
ラナンキュラスを長持ちさせる生け方の裏技
切花のラナンキュラスを長く楽しむための思い切った裏技を紹介します。ラナンキュラスの茎にワイヤーを仕込みます。ラナンキュラスの茎は中が空洞になっているので、そこに#20~22くらいのワイヤーを入れてあげてください。花までしっかり通すのがコツです。ワイヤーが支えになり、花首がぐらつかないのと茎が折れることもないので、水の吸い上げが良くなり、お花が長持ちします。
ラナンキュラスの生け方|アレンジメント
ラナンキュラスはお花が開くと驚くほど大きくなることを覚えておいてあげてください。アレンジメントに入れるときはお花が開いて大きくなることを考えて、周りの空間に少しゆとりを持たせて入れてあげてください。ぜひ開いたラナンキュラスの可愛さを堪能してください。
ラナンキュラスの生け方|蕾の魅力
ラナンキュラスを買うと、時々脇芽のように小さな固い蕾がついていることがあります。この小さな蕾も見逃さないであげてください。丸くて固い蕾は、葉でも花でもない不思議な存在感を発揮します。色鮮やかなアレンジメントのなかで、きゅっと全体の雰囲気を引き締めてくれる大事なスパイスとして活用しましょう。
ラナンキュラスの花首が伸びちゃう!そんな時の対処方
春の球根植物の生長力をご存知ですか。試しに他の植物と一緒の花瓶に生けて、一晩放置してみてください。球根植物だけがにゅいーんと頭一個分くらい飛び出しています。ラナンキュラス以外にも、チューリップやムスカリ、ヒヤシンスなども同様です。
ラナンキュラスの生け方のコツ
この対策としては、お花の茎に傷を付けて生長を止めるという方法があります。花首の付け根(お花と茎のつなぎ目)に針やワイヤーなどで傷をつけることで生長を止めることができます。アレンジメントや花束で形が崩れると困るような場合にこの方法が役に立ちます。ぜひお試しください。
豪華な花びらと丸いフォルムが可愛らしラナンキュラス。蕾の状態から咲き切った姿まで可愛らしい春の花です。春はぜひラナンキュラスの切り花をお部屋に飾って楽しんでください。
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