桜の生け方と飾り方、長持ちさせるコツ|おうちでお花見を楽しもう!
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桜の切り枝を飾って、お部屋でお花見を楽しみませんか。花瓶での生け方と長持ちさせるコツや手に入りやすい種類を紹介します。桜の切り枝をとことん楽しみましょう。
目次
桜を花瓶に生ける|生け方と長持ちさせるコツ

生け方
用意するもの
- 桜の枝
- 花瓶
- 枝切りや剪定用のハサミ
手順
①花瓶に半分から2/3くらい水を入れておく

桜はたくさん水を吸い上げるので、水はたっぷりと用意しておきましょう。また、水の重さで花瓶が安定するので、倒れにくくなるというメリットもあります。
②花瓶に合わせて枝の長さを決めて切る
桜の花は、通常下から見上げるものです。室内に生ける際も大きく生けた方が桜ならではの美しさを味わえます。枝は長く切るようにしましょう。そうはいってもあまり長すぎるとバランスが崩れて花瓶ごと倒れてしまう心配があります。枝の太さやどれだけ枝分かれしているかにもよるので一概に「どのくらい」とは言い切れないのですが、長めに切って花瓶に入れてみて、様子を見ながらぐらつかずに安定する長さを見つけるようにするとよいでしょう。
③枝の芯を一文字、あるいは十字に割る

長さが決まったら、枝を一文字か十字に割ります。正確には、枝の切り口を正面から見て中心の色が違うところ、通常「枝の芯」と呼ぶ部分にハサミを入れます。ハサミで割ったら、力を入れて左右にぐぐっと広げるようにするとパキっと裂け目が広がります。
割る理由は、この芯の部分から水を吸い上げるので、吸水面積を広げてたくさん水を吸わせるためです。外れた部分を割っても効果はないので、必ず芯を割ってください。枝が太くてハサミで割れないような場合は、ノミと金槌を使って割る方法もあります。芯にノミを当てて、金槌でコンコンと叩くとパキっと割れます。そのままノミを左右に動かして、裂け目を広げるようにしましょう。
④花瓶に生ける
枝に割を入れたら、花瓶に生けます。
長持ちさせるコツ
①必ずたっぷりの水で生ける
花が咲いている桜はたくさん水を吸い上げるので、たっぷりの水で生けるようにしてください。水が足りないと花がしおれてくることがあります。
②必ず芯を割る
私の実体験ですが「枝を割ったのに水を吸い上げずに枯らしてしまった」ことがあります。よく見ると、芯から外れた箇所を割っていました。桜の枝は堅いので割るのは力の要る作業ですが、たくさん吸水させて長く楽しむためにも、芯を狙ってハサミを入れてください。芯は枝の中心近くにある少し色が濃くなっている部分です。
③生ける前に枝を洗う
長く生けていると、水に浸かっている部分の樹皮がふやけて剥がれ、水が汚れてきます。ガラスの花瓶に生けるのであれば特に、先に水に浸かる部分を洗っておくとよいでしょう。
④水を交換する
桜に限らず、花を生けている間は、こまめに花瓶の水を交換するようにしましょう。水が汚れてくると雑菌が繁殖してしまいます。水と一緒に雑菌を吸い上げると、花が傷みやすくなります。このとき花瓶を洗うことも忘れないようにしてください。
きれいな花瓶にきれいな水で生けることは、花を長持ちさせるための大切なコツです。
⑤涼しいところに飾る
花は温度と光に反応して咲きます。暖かい室内では開花のスピードが速くなります。一気に満開にして楽しむなら暖かいお部屋に飾りましょう。ゆっくり咲かせて長く楽しむのなら、涼しいところに置いておくのがベストです。
選び方のコツ
①枝の太さで選ぶ
桜の枝は堅いのが特徴で、木材として家具や楽器、床材として利用されるほど。ハサミで枝を切るのにも力を必要とします。また、枝切りバサミのような道具も必要です。自宅に専用のハサミがないようであれば、啓翁桜や彼岸桜のような枝が細くて切りやすい種類を選ぶとよいでしょう。
②つぼみが多い方が長く楽しめる
花が開ききった切り枝は、購入後すぐに満開の美しさを楽しむことができます。反対に、まだ開いていないつぼみが多いものを選ぶと、お部屋のなかで徐々に花が開いていく過程を、長く楽しむことができます。すぐに飾って楽しみたいのか、時間をかけて咲いていく様子を楽しみたいのか、用途に合わせて選ぶようにしましょう。
飾り方

リビングやダイニングのテーブルに飾って、食事をしたりくつろいだりしながら桜を眺めて、おうちでお花見を楽しみましょう。桜は高木の上の方の枝に花を咲かせるので、屋外のお花見では花を間近で眺める機会はあまりありません。至近距離でゆっくり眺められるのはおうちに飾っているからこその特権です。ふくらんだつぼみの果実のような愛らしさや開いた花の優美さ、満開の迫力を堪能してください。
玄関に飾るのもおすすめです。お部屋の中より涼しい環境なので、ゆっくり咲き進むため、長く楽しめます。また、帰宅した際にドアを開けて最初に視界に入ってくるのが優美な桜の花という幸福感を得られます。
処分方法
桜の枝は燃えるゴミとして処分することができます。大きな枝をそのままゴミ袋に入れて出しても、持って行ってもらえないことがあるので、ゴミ袋に入るサイズに切ってから処分してください。
堅くてハサミで短く切るのが難儀な枝は、軽くハサミを入れてから膝を使って折るようにしましょう。少々お行儀の悪い行いですが、確実に短くできる方法です。
切り枝の桜の種類
啓翁桜

啓翁桜は、早咲きの桜の種類。年が明けた頃から流通が始まり、3月頃まで生花店の店頭に並びます。直径1~2cmと小ぶりで白い花を枝いっぱいに咲かせます。枝が細く、切ったり割ったりが容易で、扱いやすいのが特徴です。
彼岸桜

彼岸桜は、春の彼岸の頃に咲くというのが名前の由来です。早咲きの桜で、花色は白から淡いピンク、直径2cm程度の小ぶりな花が特徴です。標準和名は「コヒガンザクラ」ですが、切り枝で流通する際は「彼岸桜」と呼ばれます。
河津桜

明るいピンク色の花と早咲きであることから人気のある河津桜は、1月下旬から2月上旬頃に流通します。花は直径3cm程度、枝が太くしっかりとしているので生ける際に力は要りますが、1枝でも絵になります。
陽光桜

陽光桜は河津桜によく似た明るいピンク色の花が美しい桜です。花の直径は4cm程度と少し大きめなのが特徴。枝が太く長さもある状態で流通しているので生ける際に力が要りますが、存在感のある桜です。
吉野桜

吉野桜は、白や淡いピンクの花色の桜。花のサイズは3~4cm、枝は硬いので、太さのあるものを生ける際には力が必要です。花付きが良く、もっとも桜らしい姿をしているので、おうちの中で屋外と同じようにお花見を楽しみたい方におすすめです。
「吉野桜」とは、奈良の吉野山に咲く山桜の総称で、品種名ではありません。桜の切り枝で吉野桜として販売されているものは、染井吉野であることが多いようです。
切り枝を生けて飾って、自宅でお花見を楽しみましょう。桜の枝は堅いので、あまり握力に自信のない方は細い枝からチャレンジするとよいでしょう。花のある暮らしをお楽しみください。
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