不思議なカタチをした「ヒメノカリスの花」をモチーフにした建物ってなに?
LOVEGREEN編集部
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建築家として世界的に有名なスペインの天才建築家アントニオ・ガウディ。
サグラダファミリアの設計者として有名です。
その偉大な彼がインスピレーションを受け、建築のモチーフにしたと言われているのがチャメロプス・フミリスです。
そういわれてみれば、ガウディの作品は直線的なものよりも、こうして自然な曲線を持ったものが多いですね。
このように植物をモチーフにした建築物というのが他にもあるのです。
ヒメノカリス
モチーフにした植物
ヒメノカリス
科・属 | ヒガンバナ科ヒメノカリス属 |
学名 | Hymenocallis |
英名 | spider lily |
原産地 | アメリカ |
開花期 | 6~8月 |
「スパイダーリリー」という別名からも想像できるような6枚の花弁がクモの脚のように伸びているこのヒメノカリス。花の形がとてもユニークですね。
そこで問題です!
この植物をモチーフにした建物は一体どんな建物だと思いますか?
ブルジュ・ハリファ
どんな建物?
正解は、ハイパービルディングとして世界的に有名な「ブルジュ・ハリファ」です。
アラブ首長国連邦ドバイにある「ブルジュ・ハリファ」は、206階建て828mの高さを誇る現在世界一の超高層ビルです。
写真を撮るのが大変そう。なんて高いのでしょう。てっぺんが見えない!
周りのビルの高さを比べてみても、2~4倍ほどの高さです。
高さばかり気になってしまいますが、ヒメノカリスの花と比べてみてどうでしょうか。
ブルジュ・ハリファの主となる建物から、外側に向けてクモの脚のように伸びて建設されている様子がヒメノカリスのニュアンスに似ていますね。
ビルが持つ3つの切り欠きはヒメノカリスの花から連想したとのことです。
ブルジュ・ハリファの名前の由来
この「ブルジュ・ハリファ」のプロジェクトが完成した時、世界は「サブプライムローン問題」を発端としたアメリカの住宅バブル崩壊から、「リーマンショック」を含む国際的な金融危機にありました。日本も経済に大打撃を受けましたね。
ドバイもこの金融危機回避のために石油が豊富な隣国アブダビに資金の借入を行ったため、オープニングセレモニーで突如ビルの名称がアブダビ首長国の首長であるハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンにちなみ「ブルジュ・ハリファ」という名前に変更されたというから驚きです。
日本で「もしアメリカに資金援助で頼ったなら…」と例えるなら。
「東京スカイツリー」が突然「トランプスカツリー」に名前が変更されたようなものです。
ドバイの方々も衝撃に近いほど驚かれたことでしょう。
この世界最高の高さを誇るブルジュ・ハリファも1位の座から落ちる日も近づいています。
サウジアラビアで高さ1000mのジッタタワーが建設中です。
日本のスカイツリーで634mですから、ジッタタワーはその倍近くの大きさです!!
2019年には完成すると言われていますが、これを機にハイパービルディングの数は劇的に増えていくそうです。
一体人類はどこまで天に近づこうとしているのでしょうか…
いかがでしたか?
皆さんも植物と建築物を結び付けて観察してみたり、いろんな創作の場で植物からヒントを得てみてはいかがですか?
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