青い花35選|春夏秋冬、開花季節ごとに画像つきでご紹介
金子三保子
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青い花は庭や花壇、寄せ植えに大活躍。青といっても深い青から水色までさまざまなトーンの花があります。四季折々、庭や花壇に青い花を取り入れてみませんか。今回は春夏秋冬の開花時期ごとに青い花を画像つきでご紹介します。
目次
冬~春と初夏に咲く青い花
ネモフィラ
開花時期 3月~5月
ネモフィラはほふく性(這い性)なので、横に這うように広がって生長します。地植えならグランドカバーや花壇の縁取り、プランターやハンギングなら外側に植えると見栄えがする草花です。這うようにして横に広がり、1株でたくさんの花を見ることができます。苗の流通は年明けごろからです。
ワスレナグサ
開花時期 3月~5月
ワスレナグサは、環境に合えばこぼれ種でも育つほど性質は強健。品種もいろいろあり、水色の他、白やピンクもあります。春になると米粒サイズの小さな青い花が開花します。原産地では多年草扱いされていますが、暑さや湿気に弱いので、高温多湿な日本では一年草扱いされています。矮性種(丈が低い性質)から丈が長めの品種まであり、丈が長めの花は切り花としても流通しています。苗の流通は年明けごろからです。
アジュガ
開花時期 3月~4月
日陰のグラウンドカバーや寄せ植えの素材として人気のアジュガ。青のほか、ピンクもあります。とても丈夫で地を這うように広がっていき、花の時期になると花茎が立ち上がって開花します。苗は通年流通しています。
ルピナス
開花時期 3月~6月
高性から矮性種まであるルピナス。写真は矮性の品種です。マメ科ならではの明るい緑色の葉もとても美しく、株元から花茎が伸びて穂状の花が開花します。高さに合わせて庭や花壇、寄せ植えと大活躍する草花です。
ベロニカ・オックスフォードブルー
開花時期 4月~5月
たくさんの種類があるベロニカ。オックスフォードブルーは矮性でほふく性の品種で、グラウンドカバーとして人気があります。ベロニカは穂状の花が多いですが、オックスフォードブルーは青くて小さな花が地面を覆うように開花します。
ベロニカ・クレーターレイクブルー
開花時期 4月~5月
ベロニカ・クレーターレイクブルーは、矮性種のベロニカ。穂状の花が株元から複数出て開花します。透明感のある澄んだ青はとても美しく、花壇の前側や寄せ植えに利用すると見栄えがします。
アンチューサ
開花時期 5月~6月
アンチューサは春から初夏にワスレナグサに似た青い花が開花するムラサキ科の草花。品種によって丈に差があり、30~150cmくらいまでさまざまです。また、一年草(二年草)のものと宿根草がありますが、暑さや蒸れに弱いため、宿根草でも梅雨までの一年草扱いとされることもあります。水色や青の花は庭の中でとても引き立つ素敵な草花です。
ヤグルマギク
開花時期 4月~7月
ヤグルマギクの花びらの形は矢車に似て、放射状に広がっています。花の色は青の他、白、ピンク、紫、複色などがあります。矮性から高性まで種類によってさまざまな丈があり、丈の高い品種は1m位まで生長します。ガーデニングのほか、切り花としても流通しています。乾燥させればドライフラワーにもなるので、生花としてもドライフラワーとしても楽しむことができます。
ボリジ
開花時期 4月~6月
星形の青い花のボリジ。一年草のハーブで春から初夏にたくさんの花が開花します。花はかわいらしいですが性質は強健。環境に合うとこぼれ種でも発芽します。茎が太い割には空洞で弱いので、伸びてきたら支柱などで補強が必要です。茎や葉に産毛のようなトゲトゲがあるので、触ると痛いのでご注意。
ニゲラ
開花時期 4月~7月
ニゲラは花も葉も独特なフォルムで、小さな花ながらとても存在感がある草花です。繊細そうな姿をしていますが性質は強く、環境が合えばこぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。青い花以外にも、ピンク、白など数色あり、新品種も次々と登場しています。
シノグロッサム
開花時期 4月~6月
シノグロッサムは、和名ではシナワスレナグサ、英名ではChinese forget-me-notと呼ばれます。ムラサキ科の一年草で、ワスレナグサより少しあとから初夏まで開花します。水色のシノグロッサムは、とても透明感のある色で他の花との色合わせが楽しくなる存在です。海外では多年草として分類されることもありますが、高温多湿が嫌いな植物なので日本では一年草扱いです。
シノグロッサムとワスレナグサの見た目の違いは、ワスレナグサより少し花が大きく、色が単色(ワスレナグサは中心が黄色)、葉の色はワスレナグサが若緑色なのに対して、シノグロッサムはシルバーグリーン色です。
スイートピー・アズレウス
開花時期 4月~5月
スイートピー・アズレウスは、春に咲く青いスイートピーです。つる性で2m以上に生長するので、トレリスやフェンスなどに誘引しながら育てるととても見栄えがします。
ブルンネラ
開花時期 4月~5月
ブルンネラは、4月~5月に開花するムラサキ科の多年草。花自体はワスレナグサと似ていますが、ブルンネラの葉はワスレナグサの葉とはまったく違う形をしています。草丈は品種にもよりますが、30~40cm。半日陰が好みなので落葉樹の株元などのシェードガーデンにおすすめです。水色の他、白い花の品種もあります。花だけでなく、葉も品種によって違い、花がない時期も魅力的な宿根草です。
プルモナリア
開花時期 3月~4月
プルモナリアはムラサキ科の常緑多年草。ハーブ名だとラングワートと呼ばれ、肺や喉の炎症を鎮める効果があるとされ、化学薬品のなかった時代には肺の病気の治療薬として使われてきました。プルモナリアの花は、早春に下葉から花茎が伸びて開花します。葉に斑点があるものが多いですが、園芸種では斑点がないものもあります。半日陰で育つ丈夫な多年草なので、シェードガーデンの草花として利用されています。派手さはありませんが、日陰や木陰でひっそりと咲く姿は愛らしく人気があります。一番流通が多いのが濃い澄んだ青い品種ですが、そのほかにも水色、赤、白、ピンクなどさまざまな園芸品種があります。
丁字草
開花時期 5月
丁字草は透明感のある水色の星型の花が初夏に咲く宿根草。開花期間は短いですが、管理が楽で植えっぱなしで毎年開花します。切り花としても短期間出回っています。理想的な環境は半日陰で肥沃な土が好みですが、日当たりの良い場所でも問題なく育ちます。ただ、夏は日差しがさえぎられるような環境の方がおすすめです。
リナム
開花時期 4月~7月
リナムは春から初夏にかけて青い花を咲かせるアマ科の草花。フラックスと呼ばれることもあります。品種が数百品種と大変多く、一年草と宿根草があります。一年草のリナムの茎は布のリネンの原料、種は亜麻仁油の原料です。どちらもたくさんの材料を使うことから、とても高価な布とオイルです。乾き気味の気候を好むので、どちらかというと寒冷地向きの草花です。寒冷地では大株に生長しますが、暖地では宿根草のリナムも寿命が短い宿根草と考えた方がよいでしょう。
ラークスパー
開花時期 5月~7月
ラークスパーは、初夏に青や紫色の穂状の花を咲かせるキンポウゲ科の一年草。秋に種をまき、初夏に開花する草花です。千鳥草(ちどりそう)、飛燕草(ひえんそう)と呼ばれることもあります。背丈が1mを越すものもあり、庭や花壇に植えると線状の花が目を引く存在です。色は青、紫、白、ピンクを始め、最近は「ラークスパー・アールグレイ」のようなアンティークカラーの色あいも登場しています。
ペンステモン
ペンステモン・エレクトリックブルー
開花時期 4月~6月
ペンステモンは原種だけでも250種以上あるオオバコ科の常緑多年草。釣鐘のような花が穂状についているものが多く、立性から匍匐性など性質はさまざま。草丈も矮性から高性まであります。写真のエレクトリックブルーはとてもきれいな水色の花です。そのほか、白、赤、紫、ピンクなど豊富な花色があります。エレクトリックブルーの開花時期は東京だと初夏ですが、「春から初夏に咲くもの」、「初夏から秋にかけて咲くもの」など、品種によって開花時期が違います。本来は多年草ですが、日本のような高温多湿は苦手なため、一部の品種は秋まきの一年草として扱われています。
デルフィニウム
開花時期 5月~7月
デルフィニウムは青系の濃淡の清涼感のある色の花を咲かせるキンポウゲ科の多年草。背丈が高くなり、穂状の花茎にたくさんの花を咲かせます。高温多湿に弱いため、日本では夏を越せないことが多く、一年草として扱われることも多いようです。
アジサイ
開花時期 6月~7月
6月の花と言えばアジサイ。アジサイは、もともとはガクアジサイが日本原産の植物でしたが、西洋にわたり西洋アジサイとして人気が出て、日本に逆輸入されました。最近は西洋アジサイ、ガクアジサイともに、品種、形、色の種類も豊富にあり、毎年新品種が登場し、青系のアジサイも数多くの品種があります。ただし、アジサイの花色は土のPHが酸性かアルカリ性かによって、同じものでも青くなったりピンクになったりする性質があります。主に初夏の花ですが、一部の品種では四季咲きのアジサイがあり、秋に返り咲くものもあります。
常山アジサイ
開花時期 6月~7月
常山アジサイ(ジョウザンアジサイ)は、アジサイの名前がつきますがアジサイの近縁種で、暖地では常緑で越冬します。アジサイの開花時期と同じころに開花します。球状についた粒々のつぼみが開くと星型の清楚な雰囲気の青い花が開花します。花を切らずにおいておくと秋にできる青くて美しい実も魅力のひとつです。
夏から秋に咲く青い花
バタフライピー
開花時期 6月~9月
バタフライピーは、マメ科のつる性の草花。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。暑さにとても強く、真夏でもつるをぐんぐんと生長させ、たくさんの花を咲かせます。地植えにすると3m以上伸びるので、フェンスやトレリスに這わせると素敵な青い花のグリーンカーテンを作ることができます。花はお茶の材料になり、できあがった青いお茶にレモンや炭酸などの酸性の液体を混ぜると、ピンクや淡いラベンダー色に変化することから、最近とても人気があります。
ブルーサルビア
開花時期 5月~11月
ブルーサルビアは原産地では宿根草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として分類されています。開花期間が長く、暑さにも強いので夏から秋にかけての公園や街路などの公共花壇でもよく用いられます。
サルビア・アズレア
開花時期 8月~10月
サルビア・アズレアは、宿根草のサルビアです。サルビア類の中では遅い開花で夏の終わりごろから開花が始まります。透明感のある水色で、背丈の高い水色の花が穂状にびっしりと咲く姿がとても美しく、庭や花壇に植栽すると目を引きます。葉の色のシルバーグリーンも涼し気です。
チコリ
開花時期 7月~8月
チコリはキク科のハーブ。初夏から夏の間、とても美しい透明感のある淡い青い花を咲かせます。この花の特徴は、お昼ぐらいまでで花が閉じてしまうこと。草丈1~1.5mくらいまで生長し、枝のあちこちに毎朝開花します。最近、カラーリーフやサラダ用ハーブとして「リーフチコリ」が苗もので流通するようになりましたが、リーフチコリもそのまま生長させると写真のような青い花が開花します。
ルリタマアザミ
開花時期 6月~8月
まっすぐに伸びた茎の上に丸いボール状の青い花を咲かせるルリタマアザミ。フォルムの面白さが花壇に植えると目を引きます。品種によって背丈はさまざまですが、高性のものは広い空間に植栽すると涼し気な印象を演出できます。
エリンジウム
開花時期 6月~8月
さまざまな草花を何層にも混植したボーダーガーデンでは、エリンジウムがよく使われています。花にとどまらず苞や茎も青く色づき、長持ちをするので、ドライフラワーとしても利用されます。
ブルースター
開花時期5月~10月
ブルースターは南米原産で暑さに強く、初夏から秋まで咲き続けるつる性の多年草。暖地では戸外でも冬越しができます。どちらかと言うと、庭植えよりも切り花としての流通量が多い花です。切り花はほぼ通年流通しています。
リンドウ
開花時期 9月~11月
リンドウは古くから親しまれている日本原産の植物。花色は品種によって、白や赤紫もありますが、青、水色、紫などの寒色が中心です。花の直径は3~5cm程で、釣鐘形で先が5つに分かれ、尖った裂片がある形をしています。草丈は品種・種類によって差があり、10~100㎝と幅があります。
ルリマツリ
開花時期 5月~10月
ルリマツリは、初夏から秋まで青い花を繰り返し楽しめるイソマツ科の半耐寒性常緑低木。別名プルンバゴとも呼ばれます。半つる性で伸びてくると枝先が垂れてくるので、支柱やトレリスなどに絡ませると涼やかな立体的な空間に仕立てることができます。
クリーピングボリジ
開花時期 4月~10月
クリーピングボリジは、一般的なボリジとは違い匍匐性の多年草。株全体がゴワゴワとした固い剛毛に覆われています。一年草のボリジは立性で地植えにすると1m近くに生長しますが、クリーピングボリジは横に這うように広がって生長するため花丈は20~30cmほどです。ボリジは春に咲くのに対して、クリーピングボリジは春から秋のとても長い期間花を咲かせます。花色は褪せたデニムのような淡い水色で、一年草のボリジに比べると目立たない色をしています。性質がとても強く、環境に合えばこぼれ種で増えていきます。
アルカネット
開花時期 5月~7月
アルカネットは、ムラサキ科の多年草のハーブ。初夏にとてもきれいな深い青い花が開花します。草丈が50~100cmくらいにはなるので、庭植え向きの草花です。
アサガオ
開花時期 7月~9月
アサガオはたくさんの品種があり、一年草と宿根草のものがあります。宿根アサガオ系の「ヘブンリーブルー」は8月から晩秋まで開花し続け、グリーンカーテンの材料としても人気です。中には矮性種もありますがほとんどはつる性です。青、紫系だけでもとてもたくさんの種類があります。
アメリカンブルー
開花時期 5月~10月
アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草。暖地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、小さなかわいらしい青い花を次々と咲かせます。花壇の前側やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。
クレロデンドルム・ブルーウィング
開花時期 5月~9月
クレロデンドルム・ブルーウィングは、クマツヅラ科の非耐寒性常緑低木。5月~9月ごろに青い蝶のような小さな花が咲きます。熱帯アフリカ原産で、暑さには強いですが寒さに弱いため、日本では一年草として扱われることも多い植物です。寒くなる前に室内に取り込むと翌年も花を楽しめます。暖地では霜に当たることがなければ屋外で越冬できます。
深い青から水色までさまざまなトーンの青い花がありますね。四季折々、庭や花壇に青い花を取り入れてみませんか。
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