青い花35選|春夏秋冬、開花季節ごとにご紹介

金子三保子
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青い花は庭や花壇、寄せ植えに大活躍。青といっても深い青から水色までさまざまなトーンの花があります。四季折々、庭や花壇に青い花を取り入れてみませんか。今回は春夏秋冬の開花時期ごとに青い花をご紹介します。
目次
冬~春と初夏に咲く青い花
ネモフィラ
開花時期 3月~5月
ネモフィラはほふく性(這い性)なので、横に這うように広がって生長します。地植えならグランドカバーや花壇の縁取り、プランターやハンギングなら外側に植えると見栄えがする草花です。這うようにして横に広がり、1株でたくさんの花を見ることができます。苗の流通は年明けごろからです。
ワスレナグサ
開花時期 3月~5月
ワスレナグサは、環境に合えばこぼれ種でも育つほど性質は強健。品種もいろいろあり、水色の他、白やピンクもあります。春になると米粒サイズの小さな青い花が開花します。原産地では多年草扱いされていますが、暑さや湿気に弱いので、高温多湿な日本では一年草扱いされています。矮性種(丈が低い性質)から丈が長めの品種まであり、丈が長めの花は切り花としても流通しています。苗の流通は年明けごろからです。
アジュガ
開花時期 3月~4月
日陰のグラウンドカバーや寄せ植えの素材として人気のアジュガ。青のほか、ピンクもあります。とても丈夫で地を這うように広がっていき、花の時期になると花茎が立ち上がって開花します。苗は通年流通しています。
ルピナス
開花時期 3月~6月
高性から矮性種まであるルピナス。写真は矮性の品種です。マメ科ならではの明るい緑色の葉もとても美しく、株元から花茎が伸びて穂状の花が開花します。高さに合わせて庭や花壇、寄せ植えと大活躍する草花です。
ルピナス
- ルピナスは秋に種をまき、翌年または翌々年の春に花を楽しむ一、二年草です。ルピナスの花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、青、紫、白など様々。冷涼で乾燥した気候を好むので、蒸し暑い日本ではほんとんどが一年草になりますが、原産地など気候があう場所では多年草とされています。日本でも冷涼な北海道ではルピナスの群生が観光名所となっているも場所もあります。 品種によっては1m以上に育つこともあり、空に向かって長く伸ばした花茎に鈴なりの花をつけます。ルピナスは、藤(ふじ)に似た花が上向きに咲くことから、「ノボリフジ(登り藤)」「サカサフジ(逆さ藤)」の別名もあります。また、葉の形がうちわに似ているので「ハウチワマメ(葉団扇豆)」と呼ばれることも。ルピナスはマメ科の植物なので、花の後は枝豆によく似たサヤが育ちます。同じくマメ科の植物特有の根粒菌を根に付着させているので土壌が肥沃になります。
ベロニカ・オックスフォードブルー
開花時期 4月~5月
たくさんの種類があるベロニカ。オックスフォードブルーは矮性でほふく性の品種で、グラウンドカバーとして人気があります。ベロニカは穂状の花が多いですが、オックスフォードブルーは青くて小さな花が地面を覆うように開花します。
ベロニカ・クレーターレイクブルー
開花時期 4月~5月
ベロニカ・クレーターレイクブルーは、矮性種のベロニカ。穂状の花が株元から複数出て開花します。透明感のある澄んだ青はとても美しく、花壇の前側や寄せ植えに利用すると見栄えがします。
アンチューサ
開花時期 5月~6月
アンチューサは春から初夏にワスレナグサに似た青い花が開花するムラサキ科の草花。品種によって丈に差があり、30~150cmくらいまでさまざまです。また、一年草(二年草)のものと宿根草がありますが、暑さや蒸れに弱いため、宿根草でも梅雨までの一年草扱いとされることもあります。水色や青の花は庭の中でとても引き立つ素敵な草花です。
ヤグルマギク
開花時期 4月~7月
ヤグルマギクの花びらの形は矢車に似て、放射状に広がっています。花の色は青の他、白、ピンク、紫、複色などがあります。矮性から高性まで種類によってさまざまな丈があり、丈の高い品種は1m位まで生長します。ガーデニングのほか、切り花としても流通しています。乾燥させればドライフラワーにもなるので、生花としてもドライフラワーとしても楽しむことができます。
矢車菊(ヤグルマギク)
- 矢車菊(ヤグルマギク)は、春から初夏に開花するキク科の一年草。種類が多く、宿根性のものもありますが、こちらでは一年草の矢車菊(ヤグルマギク)の育て方について紹介します。 矢車菊(ヤグルマギク)の花の形は、矢車に似て放射状に広がっています。以前はヤグルマソウと呼ばれていましたが、別の植物で山間部などに自生しているユキノシタ科の「矢車草」が存在することから、最近は矢車菊(ヤグルマギク)と呼ばれています。 ハーブ名(英名)では「コーンフラワー」と呼ばれ、古くから薬用、食用、染料用、観賞用として利用されています。コーンフラワーのcornは穀物を意味し、麦畑で見かける花ということから名づけられました。 新品種が続々と登場し、青、白、ピンク、紫系濃淡、黒、ダークレッドなど、花色がとても豊富な草花です。草丈は1m近くになる高性種から矮性種まであり、庭や花壇、寄せ植えなどに利用されています。花は切り花やドライフラワーにもなり、流通もしています。 こぼれ種でも発芽するほど丈夫な草花で、公園やガーデンの花畑でもよく見かけます。
ボリジ
開花時期 4月~6月
星形の青い花のボリジ。一年草のハーブで春から初夏にたくさんの花が開花します。花はかわいらしいですが性質は強健。環境に合うとこぼれ種でも発芽します。茎が太い割には空洞で弱いので、伸びてきたら支柱などで補強が必要です。茎や葉に産毛のようなトゲトゲがあるので、触ると痛いのでご注意。
ボリジ(ルリジサ)
- ボリジは地中海沿岸に自生するムラサキ科の一年草で、ハーブに分類されます。 春に種をまくと、初夏から夏にかけて花を咲かせ、秋にまくと大型に生長し、草丈は1mほどになり、翌春に花を咲かせます。こぼれ種でも発芽するほど繁殖力があるので、環境にあうと1年中発芽する場合もあります。 ボリジの花の色は濃い青色と白があります。ボリジの青色は聖母マリアの青い衣を描く時に使われたことから「マドンナ・ブルー」とも呼ばれています。 ボリジの葉の表面は白い剛毛が生えており、触れるとチクチクします。稀に葉にかぶれる人もいるため、注意が必要です。 大株になると主軸の茎の太さは500円硬貨ほどの直径になり、葉も大きく生長し、分枝してワンシーズンでたくさんの花が開花します。葉の迫力に比べると、うつむきがちに咲く花は控えめな印象です。
ニゲラ
開花時期 4月~7月
ニゲラは花も葉も独特なフォルムで、小さな花ながらとても存在感がある草花です。繊細そうな姿をしていますが性質は強く、環境が合えばこぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。青い花以外にも、ピンク、白など数色あり、新品種も次々と登場しています。
ニゲラ
- ニゲラは原産国は地中海沿岸と西アジアの、秋蒔き一年草の草花です。春から初夏にかけて花が咲き、花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感がある草花です。繊細そうな姿をしていますが、性質は強く、環境が合えば、こぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。 ニゲラという名はラテン語の「Niger ・黒い」からきています。 和名はクロタネソウと言います、花後にバルーン状の果実が膨らみ、中に黒い種が出来る事からこの名前がつきました。 ニゲラの品種はたくさんあり、年々新品種が作り出されています。園芸店では苗ものとして、生花店では切り花としても流通が増え花以外にも種が入った実の状態でも出回っています。
シノグロッサム
開花時期 4月~6月
シノグロッサムは、和名ではシナワスレナグサ、英名ではChinese forget-me-notと呼ばれます。ムラサキ科の一年草で、ワスレナグサより少しあとから初夏まで開花します。水色のシノグロッサムは、とても透明感のある色で他の花との色合わせが楽しくなる存在です。海外では多年草として分類されることもありますが、高温多湿が嫌いな植物なので日本では一年草扱いです。
シノグロッサムとワスレナグサの見た目の違いは、ワスレナグサより少し花が大きく、色が単色(ワスレナグサは中心が黄色)、葉の色はワスレナグサが若緑色なのに対して、シノグロッサムはシルバーグリーン色です。
スイートピー・アズレウス
開花時期 4月~5月
スイートピー・アズレウスは、春に咲く青いスイートピーです。つる性で2m以上に生長するので、トレリスやフェンスなどに誘因しながら育てるととても見栄えがします。
ブルンネラ
開花時期 4月~5月
ブルンネラは、4月~5月に開花するムラサキ科の多年草。花自体はワスレナグサと似ていますが、ブルンネラの葉はワスレナグサの葉とはまったく違う形をしています。草丈は品種にもよりますが、30~40cm。半日陰が好みなので落葉樹の株元などのシェードガーデンにおすすめです。水色の他、白い花の品種もあります。花だけでなく、葉も品種によって違い、花がない時期も魅力的な宿根草です。
プルモナリア
開花時期 3月~4月
プルモナリアはムラサキ科の常緑多年草。ハーブ名だとラングワートと呼ばれ、肺や喉の炎症を鎮める効果があるとされ、化学薬品のなかった時代には肺の病気の治療薬として使われてきました。プルモナリアの花は、早春に下葉から花茎が伸びて開花します。葉に斑点があるものが多いですが、園芸種では斑点がないものもあります。半日陰で育つ丈夫な多年草なので、シェードガーデンの草花として利用されています。派手さはありませんが、日陰や木陰でひっそりと咲く姿は愛らしく人気があります。一番流通が多いのが濃い澄んだ青い品種ですが、そのほかにも水色、赤、白、ピンクなどさまざまな園芸品種があります。
プルモナリア
- プルモナリアはムラサキ科の常緑多年草。ハーブ名だとラングワートと呼ばれ、肺や喉の炎症を鎮める効果があるとされ、化学薬品のなかった時代には肺の病気の治療薬として使われてきました。学名Pulmonaria―ラテン語pulmo(肺)、英名(ハーブ名)Lungwort―英語lung(肺)といずれも肺にちなんだ名前がついています。 プルモナリアの花は、早春に下葉から花茎が伸びて開花します。葉に斑点があるものが多いですが、園芸種では斑点がないものもあります。半日陰で育つ丈夫な多年草なので、シェードガーデンの草花として利用されています。派手さはありませんが、日陰や木陰でひっそりと咲く姿は愛らしく人気があります。 一番流通が多いのが濃い澄んだブルーの品種ですが、その他にも水色、赤、白、ピンクなど様々な園芸品種があります。花色は単色もありますが、つぼみの色と開花した時に色が変化していくのも特徴のひとつです。 独特の斑入りの葉は、花のない時期はカラーリーフとしても愛用されています。
丁字草
開花時期 5月
丁字草は透明感のある水色の星型の花が初夏に咲く宿根草。開花期間は短いですが、管理が楽で植えっぱなしで毎年開花します。切り花としても短期間出回っています。理想的な環境は半日陰で肥沃な土が好みですが、日当たりの良い場所でも問題なく育ちます。ただ、夏は日差しがさえぎられるような環境の方がおすすめです。
リナム
開花時期 4月~7月
リナムは春から初夏にかけて青い花を咲かせるアマ科の草花。フラックスと呼ばれることもあります。品種が数百品種と大変多く、一年草と宿根草があります。一年草のリナムの茎は布のリネンの原料、種は亜麻仁油の原料です。どちらもたくさんの材料を使うことから、とても高価な布とオイルです。乾き気味の気候を好むので、どちらかというと寒冷地向きの草花です。寒冷地では大株に生長しますが、暖地では宿根草のリナムも寿命が短い宿根草と考えた方がよいでしょう。
リナム(フラックス)
- リナムは春から初夏にかけて澄んだブルーの花を咲かせるアマ科の草花です。フラックスと呼ばれることもあります。リナムは品種が数百品種と大変多く、種によって一年草と宿根草があります。 一年草のリナムの茎は布のリネンの原料、種は亜麻仁油の原料です。どちらもたくさんの材料を使うことから、とても高価な布とオイルです。リネンの産地であるフランス、リトアニアなどのヨーロッパ各地では畑一面のフラックスの畑を見ることができます。日本では北海道で栽培されています。 色の名前の亜麻色とは、このリナムからできる繊維の色に由来した呼び名です。リナムは人参やジャガイモのコンパニオンプランツや緑肥えとして土壌改良としても活用されています。 リナムは園芸種として一年草、宿根草などたくさんの種類が流通しています。乾き気味の気候を好むことから、どちらかというと寒冷地向きの草花です。寒冷地では大株に生長しますが、暖地では宿根草のリナムも寿命が短い宿根草と考えた方がよいでしょう。
ラークスパー
開花時期 5月~7月
ラークスパーは、初夏に青や紫色の穂状の花を咲かせるキンポウゲ科の一年草。秋に種をまき、初夏に開花する草花です。千鳥草(ちどりそう)、飛燕草(ひえんそう)と呼ばれることもあります。背丈が1mを越すものもあり、庭や花壇に植えると線状の花が目を引く存在です。色は青、紫、白、ピンクを始め、最近は「ラークスパー・アールグレイ」のようなアンティークカラーの色あいも登場しています。
ペンステモン
ペンステモン・エレクトリックブルー
開花時期 4月~6月
ペンステモンは原種だけでも250種以上あるオオバコ科の常緑多年草。釣鐘のような花が穂状についているものが多く、立性から匍匐性など性質はさまざま。草丈も矮性から高性まであります。写真のエレクトリックブルーはとてもきれいな水色の花です。そのほか、白、赤、紫、ピンクなど豊富な花色があります。エレクトリックブルーの開花時期は東京だと初夏ですが、「春から初夏に咲くもの」、「初夏から秋にかけて咲くもの」など、品種によって開花時期が違います。本来は多年草ですが、日本のような高温多湿は苦手なため、一部の品種は秋まきの一年草として扱われています。
デルフィニウム
開花時期 5月~7月
デルフィニウムは青系の濃淡の清涼感のある色の花を咲かせるキンポウゲ科の多年草。背丈が高くなり、穂状の花茎にたくさんの花を咲かせます。高温多湿に弱いため、日本では夏を越せないことが多く、一年草として扱われることも多いようです。
アジサイ
開花時期 6月~7月
6月の花と言えばアジサイ。アジサイは、もともとはガクアジサイが日本原産の植物でしたが、西洋にわたり西洋アジサイとして人気が出て、日本に逆輸入されました。最近は西洋アジサイ、ガクアジサイともに、品種、形、色の種類も豊富にあり、毎年新品種が登場し、青系のアジサイも数多くの品種があります。ただし、アジサイの花色は土のPHが酸性かアルカリ性かによって、同じものでも青くなったりピンクになったりする性質があります。主に初夏の花ですが、一部の品種では四季咲きのアジサイがあり、秋に返り咲くものもあります。
常山アジサイ
開花時期 6月~7月
常山アジサイ(ジョウザンアジサイ)は、アジサイの名前がつきますがアジサイの近縁種で、暖地では常緑で越冬します。アジサイの開花時期と同じころに開花します。球状についた粒々のつぼみが開くと星型の清楚な雰囲気の青い花が開花します。花を切らずにおいておくと秋にできる青くて美しい実も魅力のひとつです。
夏から秋に咲く青い花
バタフライピー
開花時期 6月~9月
バタフライピーは、マメ科のつる性の草花。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。暑さにとても強く、真夏でもつるをぐんぐんと生長させ、たくさんの花を咲かせます。地植えにすると3m以上伸びるので、フェンスやトレリスに這わせると素敵な青い花のグリーンカーテンを作ることができます。花はお茶の材料になり、できあがった青いお茶にレモンや炭酸などの酸性の液体を混ぜると、ピンクや淡いラベンダー色に変化することから、最近とても人気があります。
ブルーサルビア
開花時期 5月~11月
ブルーサルビアは原産地では宿根草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として分類されています。開花期間が長く、暑さにも強いので夏から秋にかけての公園や街路などの公共花壇でもよく用いられます。
ブルーサルビア
- サルビアは、とても種類が多く、ハーブのセージもサルビアの仲間なので、すべてのサルビアの品種の数は数百品種あります。毎年のように新品種が出てくるので、その数は増えるばかりです。ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)や赤いサルビア「スプレンデンス」は、もともとは原産地では宿根草ですが、耐寒性がないため、日本では一年草として分類されています。ただ、寒さよけさえ確保できれば、越冬する可能性も秘めている植物です。開花期間が5月~10月(東京だと11月くらいまで咲いていることも)と半年も咲いてくれる上、暑さに強い性質でありことから夏から秋にかけての花壇材料によく使われ、公園や街路などの公共花壇でもよく用いられます。
サルビア・アズレア
開花時期 8月~10月
サルビア・アズレアは、宿根草のサルビアです。サルビア類の中では遅い開花で夏の終わりごろから開花が始まります。透明感のある水色で、背丈の高い水色の花が穂状にびっしりと咲く姿がとても美しく、庭や花壇に植栽すると目を引きます。葉の色のシルバーグリーンも涼し気です。
チコリ
開花時期 7月~8月
チコリはキク科のハーブ。初夏から夏の間、とても美しい透明感のある淡い青い花を咲かせます。この花の特徴は、お昼ぐらいまでで花が閉じてしまうこと。草丈1~1.5mくらいまで生長し、枝のあちこちに毎朝開花します。最近、カラーリーフやサラダ用ハーブとして「リーフチコリ」が苗もので流通するようになりましたが、リーフチコリもそのまま生長させると写真のような青い花が開花します。
チコリー(アンディーブ)
- チコリーはヨーロッパ原産の野菜で、栽培の歴史は古く、古代エジプトにさかのぼります。 葉を食用にし、肥大した宿根を焙煎して珈琲のような飲用方法で飲まれていたようです。 普通に栽培される他に、軟白栽培の方法があります。 独特の苦みがあるチコリーですが、軟白栽培することで普通に栽培するよりも甘味が出るようです。 普通栽培ではチコリーの葉は品種により緑色や、赤色になりますが、軟白栽培ではクリーム色や薄い黄緑色になります。 春に種をまくと、初夏にとう立ちしやすい性質を持っているため、秋まきの方が育てやすいようです。 結球するタイプのチコリーの葉を一枚ずつ外すと、船の形をしています。それを、器のように見立て食材をのせるオードブルスタイルが多くみられます。
ルリタマアザミ
開花時期 6月~8月
まっすぐに伸びた茎の上に丸いボール状の青い花を咲かせるルリタマアザミ。フォルムの面白さが花壇に植えると目を引きます。品種によって背丈はさまざまですが、高性のものは広い空間に植栽すると涼し気な印象を演出できます。
ルリタマアザミ(エキノプス)
- エキノプスは地中海沿岸の半常緑の多年草です。エキノプスの中でもEchinops ritroは、ルリタマアザミという名前で流通しており、園芸品種も多く出回っています。真直ぐに伸びた茎の上に丸いボール状の花を咲かせます。その花色が深い紫がかった青であることから、ルリ(瑠璃)タマアザミという名前がついたようです。アザミと呼ばれていますが、アザミではありません。同じキク科のヒゴタイ属になります。 深い青をした花色も、少し銀色がかった葉と茎も、微妙なニュアンスの配色が美しい植物です。丸い花は小さなお花の集合体で、ひとつひとつの小花が開いていくと、また違った青を楽しめるところも魅力です。
エリンジウム
開花時期 6月~8月
さまざまな草花を何層にも混植したボーダーガーデンでは、エリンジウムがよく使われています。花にとどまらず苞や茎も青く色づき、長持ちをするので、ドライフラワーとしても利用されます。
ブルースター
開花時期5月~10月
ブルースターは南米原産で暑さに強く、初夏から秋まで咲き続けるつる性の多年草。暖地では戸外でも冬越しができます。どちらかと言うと、庭植えよりも切り花としての流通量が多い花です。切り花はほぼ通年流通しています。
ブルースター(オキシペタラム)
- ブルースターは、南米原産で暑さに強く、初夏から秋まで咲く丈夫な多年草。暖地では戸外で冬越しできます。 花径は3cmほどで、青色の5枚の花びらが星のように見えることからブルースターという名前がついています。咲き始めは水色、咲き終わりに近づくにつれて青が濃くなります。花束やアレンジメント、花壇用の苗、寄せ植えなどのアクセントに使われます。どちらかというと、苗ものより切り花の方が流通量が多い花です。西洋では男の子の誕生を祝うときにブルースターが贈られているそうですが、日本ではウェディングにもよく使われています。 葉は長い楕円形で、葉や茎に短くて白いうぶ毛がはえています。茎を切ると断面から白い乳液が出てきます。肌の弱い方はかぶれることがあるので、触れたらしっかり手を洗いましょう。 ブルースターという名前は一般的に園芸で呼ばれている名前であり、正式な和名は「瑠璃唐綿(ルリトウワタ)」といいます。英語では一般に「Tweedia」と呼ばれ、ブルースターと呼ばれることは稀です。
リンドウ
開花時期 9月~11月
リンドウは古くから親しまれている日本原産の植物。花色は品種によって、白や赤紫もありますが、青、水色、紫などの寒色が中心です。花の直径は3~5cm程で、釣鐘形で先が5つに分かれ、尖った裂片がある形をしています。草丈は品種・種類によって差があり、10~100㎝と幅があります。
リンドウ(竜胆)
- リンドウ(竜胆)は「枕草子」でも記述がある程、日本で古くから親しまれている植物(多年草)です。寒さに強く、本州、四国、九州の山野を中心に自生しています。春に細い葉の新芽を出し、秋の始まりと共に花芽をつけてベル形の花を咲かせます。寒くなる頃には地上部が枯れて休眠し、春に芽吹きます。根に薬効があり、乾燥させたものが漢方で使われます。 花色は青、紫、水色などの寒色系が主流ですが、赤紫、ピンク、白、複色など様々な色があります。花の直径は3~5cm程で、釣鐘形で先が5つに分かれ、尖った裂片があります。花は日が当たると開き、曇りの日は閉じます。渦状に巻いた蕾の状態も可愛らしいです。咲き終わるときは、花を閉じて茶色くなります。草丈は品種・種類によって差があり、10~100cmと幅があります。 リンドウ(竜胆)は日当たりを好みますが、高温や強い直射日光が苦手なため、真夏は半日陰程度の風通しの良い場所で管理するか、寒冷紗などで日よけをする必要があります。品種改良が盛んで多くの品種が見られ、鉢花や切り花などでも流通しています。高貴な印象があり、敬老の日にプレゼントする花としても人気があります。
ルリマツリ
開花時期 5月~10月
ルリマツリは、初夏から秋まで青い花を繰り返し楽しめるイソマツ科の半耐寒性常緑低木。別名プルンバゴとも呼ばれます。半つる性で伸びてくると枝先が垂れてくるので、支柱やトレリスなどに絡ませると涼やかな立体的な空間に仕立てることができます。
クリーピングボリジ
開花時期 4月~10月
クリーピングボリジは、一般的なボリジとは違い匍匐性の多年草。株全体がゴワゴワとした固い剛毛に覆われています。一年草のボリジは立性で地植えにすると1m近くに生長しますが、クリーピングボリジは横に這うように広がって生長するため花丈は20~30cmほどです。ボリジは春に咲くのに対して、クリーピングボリジは春から秋のとても長い期間花を咲かせます。花色は褪せたデニムのような淡い水色で、一年草のボリジに比べると目立たない色をしています。性質がとても強く、環境に合えばこぼれ種で増えていきます。
アルカネット
開花時期 5月~7月
アルカネットは、ムラサキ科の多年草のハーブ。初夏にとてもきれいな深い青い花が開花します。草丈が50~100cmくらいにはなるので、庭植え向きの草花です。
アサガオ
開花時期 7月~9月
アサガオはたくさんの品種があり、一年草と宿根草のものがあります。宿根アサガオ系の「ヘブンリーブルー」は8月から晩秋まで開花し続け、グリーンカーテンの材料としても人気です。中には矮性種もありますがほとんどはつる性です。青、紫系だけでもとてもたくさんの種類があります。
朝顔(アサガオ)
- 朝顔は、菊や花菖蒲などとともに古くから庶民の間で親しまれ栽培されてきた花です。特に、江戸時代になって青色以外に白、紫、紅色などの色変わりが増えて観賞用の栽培が広まったそうです。 花の形は円錐形で、ラッパの先端のように開きます。朝顔は朝に咲くイメージがありますが、実は午前2時頃からほころび始め、午前4時頃までに開き終わると言われています。これは、朝顔の蕾は日中に太陽の光を浴びて、日没で暗くなってから9時間ほどで開花するという性質によるものです。ほとんどの花は、咲いたその日の昼頃までにはしぼんでしまいます。花がしぼむときは、内側に籠る様にして閉じていきます。 江戸時代の育種により、朝顔の変異体である「変化朝顔(ヘンカアサガオ)」が誕生しました。つるが伸びない「木立」、細かいひだ状の花弁が細く筒咲の「南天」など、葉や花の形が違う様々な変化朝顔が栽培されていました。
アメリカンブルー
開花時期 5月~10月
アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草。暖地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われています。這うように伸びながら、小さなかわいらしい青い花を次々と咲かせます。花壇の前側やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。
クレロデンドルム・ブルーウィング
開花時期 5月~9月
クレロデンドルム・ブルーウィングは、クマツヅラ科の非耐寒性常緑低木。5月~9月ごろに青い蝶のような小さな花が咲きます。熱帯アフリカ原産で、暑さには強いですが寒さに弱いため、日本では一年草として扱われることも多い植物です。寒くなる前に室内に取り込むと翌年も花を楽しめます。暖地では霜に当たることがなければ屋外で越冬できます。
クレロデンドルム・ブルーウィング
- クレロデンドルム・ブルーウィングは、クマツヅラ科の非耐寒性常緑低木。5月~9月頃に青い蝶のような小さな花が咲きます。その花姿から青い妖精、青い翼、ブルーバタフライブッシュなどと呼ばれています。 クレロデンドルム・ブルーウィングは、熱帯アフリカ原産なので暑さには強いですが、夏の強すぎる光は苦手で葉焼けをおこします。真夏は半日陰になるような場所で育てましょう。また、寒さに弱い性質があるので一年草として扱われていることも多い植物です。寒くなる前に室内に取り込むと翌年も花を楽しめます。暖地では霜に当たることがなければ屋外で越冬できます。 クレロデンドルム・ブルーウィングは支柱をしなくても育てられますが、背が高くなってきたらあんどん仕立てにすると形良くまとまります。初夏~秋までの寄せ植えやハンギングバスケット、半日陰の花壇に植える苗として用いられます。
深い青から水色までさまざまなトーンの青い花がありますね。四季折々、庭や花壇に青い花を取り入れてみませんか。
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