テッポウユリ(鉄砲百合)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- テッポウユリ(鉄砲百合)
- 学名
Lilium longiflorum
- 英名
- Easter lily
- 和名
- 鉄砲百合
- 別名・流通名
- 琉球百合(リュウキュウユリ)
- 科名
- ユリ科
- 属名
- ユリ属
- 原産地
- 日本
テッポウユリ(鉄砲百合)の特徴
テッポウユリ(鉄砲百合)は、九州南部から沖縄にかけて自生している日本原産の多年草(球根植物)。テッポウユリ(鉄砲百合)の名は、花の形が昔の鉄砲に似ていることにちなみます。初夏に純白でラッパ形の花を横向きに咲かせ、ヤマユリのような濃厚な香りではありませんが、甘く優しい香りがします。凛とした清楚な白い花が咲くと、初夏の庭が爽やかさと華やかな雰囲気に包まれます。
球根のほか、切り花としての流通量も多く、日常使いのほか冠婚葬祭の花材としてもよく利用されています。
テッポウユリ(鉄砲百合)の詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 60~130cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 白 |
開花時期 | 6月~8月 |
テッポウユリ(鉄砲百合)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
テッポウユリ(鉄砲百合)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。雨が降るとぬかるむような場所への植え付けは不向きです。
用土
水はけの良い土が向いています。
鉢植えの場合は、 草花用の培養土でも問題なく育ちます。
テッポウユリ(鉄砲百合)の育て方のポイント
日常の管理
背丈が高くなるので支柱などで保護するとよいでしょう。
水やり
庭への植え付けの場合は、植え付け直後にたっぷりと水を与えます。その後は基本的には降雨に任せて問題ありませんが、乾燥した日が続く場合は水やりをしましょう。
鉢植えの場合、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりとを目安に与えます。完全に水切れを起こすと花が咲かなくなるので注意しましょう。
肥料
元肥以降は、芽が出たころと開花前後に施します。
病害虫
【アブラムシ】新芽やつぼみにつきやすく、アブラムシがウィルス病を媒介するため、発見したらすぐに駆除しましょう。
【葉枯病】梅雨などの高温多湿の時期に発生しやすいカビの病気です。風通しの良い状況で管理することが予防になります。万が一発見したら、発生した葉はすぐに取り除き廃棄してください。
テッポウユリ(鉄砲百合)の詳しい育て方
選び方
球根は夏になると流通します。カビが生えていないずっしり重く綺麗な球根を選びましょう。
植え付け
球根の植え付け適時は晩秋です。あまり早く植え付けると、丈が伸びすぎて寒さでやられてしまうことがあります。
植え付け前に土を耕してから、球根の2倍程度の深さ、球根同士の間隔は3倍程度の間隔で植え付けます。
鉢植えで栽培する場合は、深さのある鉢を利用しましょう。
花
初夏に開花します。1本の茎に複数の花がつき、下から上に向かって咲き進みます。終わった花は、種をつける前に早めに摘み取りましょう。葉は黄色くなるまで管理し、枯れたら地際で切り取ります。
冬越し
テッポウユリ(鉄砲百合)は、九州や沖縄などの暖地に自生するユリなので、耐寒性はさほど強くありません。冬の間は草丈低く管理し、株元を腐葉土などでマルチングすると霜除けになります。