リコリスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • 秋といえば
  • 植えっぱなしでOKな夏植え球根
  • ほったらかしで毎年咲く花|ナツズイセン
植物名
リコリス
学名

Lycoris

英名
Cluster Amaryllis
和名
リコリス
科名
ヒガンバナ科
属名
ヒガンバナ属(リコリス属)
原産地
日本、中国

リコリスの特徴

リコリスは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根植物です。リコリスの仲間には、秋の彼岸の頃に真赤な花を咲かせるヒガンバナの他に、夏に淡いピンクの花を楽しめるナツズイセンや初夏に鮮やかなオレンジ色の花をつけるキツネノカミソリなどがあります。山野や身近な場所に自生している種類が多く、日本の風土になじみやすく育てやすいのが魅力で、たくさんの園芸品種が作出されています。

リコリスは、種類によって開花時期が異なります。最も早いのがキツネノカミソリで7月、次にナツズイセンが8月、ヒガンバナが9月、ショウキズイセンは10月といった具合です。

リコリスの特徴は、真直ぐに伸びた茎の先に数個の花を放射状に咲かせるフォルムです。遠くから見ると花火のようにも見えます。花の色は、赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色と彩り豊か。花が咲いていた後に葉が出てくることから「葉見ず花見ず」や「不義草」などといわれます。

リコリスの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 20~50cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色
開花時期 7月~10月

リコリスの種類

ヒガンバナ

  • 学名:Lycoris radiata

ヒガンバナは、秋の彼岸の頃に真赤な花を咲かせるリコリスの種類。群生している姿は鮮やかで、遠くからでも目を引きます。

シロバナマンジュシャゲ

  • 学名:Lycoris × albiflora

シロバナマンジュシャゲは、ヒガンバナとショウキズイセンの交雑種で、9月~10月に開花します。白といっても真白ではなく、白に近い淡い黄色です。園芸品種が多く作出されていて、白の他にピンクや黄色の花などがあります。

ナツズイセン

  • 学名:Lycoris squamigera

ナツズイセンは、ピンク色の花を咲かせるリコリスの種類。8月上旬から中旬に開花します。

キツネノカミソリ

  • 学名:Lycoris sanguinea

キツネノカミソリは、東北以南の山野に自生するリコリスの種類。7月にオレンジ色の花を咲かせます。

ショウキズイセン

  • 学名:Lycoris traubii

ショウキズイセンは、黄色の花を咲かせるリコリスの種類。10月に開花します。

リコリスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花(品種により異なる)
植え付け

リコリスの栽培環境

日当たり・置き場所

リコリスは、明るい半日陰から日向で育てられます。

用土

水はけが良ければ、あまり土壌は選びません。

リコリスの育て方のポイント

水やり

根付いてからは降雨にまかせます。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

肥料

植え付け時に元肥、開花後に緩効性肥料を施します。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

リコリスの詳しい育て方

選び方

球根は傷がなく、しっかりと重みのあるものを選びましょう。

植え付け

リコリスの球根の植え付けは、6月~7月が適期です。15~20cmの間隔を空け、球根の高さと同じくらいの深さに植え付けます。

剪定・切り戻し

花が終わったら花茎を根元から切り取ります。葉を残し、初夏に黄色くなって枯れるまで、しっかり光合成をさせましょう。

植え替え・鉢替え

数年は植えたままで問題ありません。鉢が窮屈になったら葉が黄色くなる6月~7月頃掘り上げて、分球した球根を手で分けて植え替えます。

リコリス

リコリスは、7月~10月に花火のようなフォルムの花を咲かせます。

夏越し

リコリスは、初夏に葉が黄色くなって枯れていきます。特に必要な夏越しの作業はありません。

冬越し

リコリスは、冬は地上部が枯れたようになって越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

リコリスは、分球で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング