アザレアの育て方|植物図鑑
- 植物名
- アザレア
- 学名
Rhododendron
- 英名
- Azalea
- 科名
- ツツジ科
- 属名
- ツツジ属
- 原産地
- 日本、中国
アザレアの特徴
アザレアの交配親は日本原産のツツジなので、ツツジやサツキに似ており、同じ頃に開花します。ツツジと同じ常緑性であり、背丈も低いです。花は豪華で大輪八重咲きや一重があり、花の色も白、赤、ピンク、紫、オレンジや色々な色が混じった複色のものまであり、色の種類も豊富です。葉は、ツツジの葉のように楕円形です。 耐寒性のあるツツジやサツキと異なり寒さに弱いので、寒さ対策が必要な植物ですが、夏の暑さには強いです。アザレアは低花木ですが、剪定をすることで樹木も整えることもしやすい植物です。
アザレアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | ピンク |
開花時期 | 11月~5月 |
アザレアの種類・品種
花が薄いピンク色で大輪半八重咲のロマンス・パール、同じ大輪半八重咲きで白い花がさく越しの炎雪があります。アザレアで白い花が咲く品種は少ないです。紫系のピンク色の大輪の花を咲かせるロザリーは、花の花弁の上に斑点があるのが特徴です。
寒さに弱いアザレアのガーデニング
アザレアは寒さに弱い欠点がありますが、ピンク、オレンジや真っ赤な豪華な花を咲かせるアザレアを使ったガーディニングはきれいなので、花壇に植えたくなる植物です。 寒さに弱いアザレアですが、風通しや陽当たりの良い場所に植えれば、ガーディニングを楽しむことができます。5月から6月の梅雨入りの前までに苗を植えます。庭の土に植えても良いのですが、庭の土の水はけが悪かったり発根しにくかったりする場合もあるので、ピートモスを混ぜた小粒の鹿沼土や植物の培養土等の用土を用意します。アザレアの苗を植えてあるポットの2倍くらいの穴を植える場所に掘り、用土を穴の中に入れ、アザレアの苗を浅く植付けます。最後に、たっぷりと水を与えます。 アザレアは、陽当たりが良く風当りもない場所では、生育もよく毎年豪華な花を楽しませてくれます。また、サツキやツツジと同じように一年中緑の葉がついている常緑性なので、花が終わった後でも緑の葉が残っているので、花だけでなく緑の葉も楽しむことができます。
アザレアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 |
アザレアの栽培環境
用土
赤玉の小粒と鹿沼土小粒、腐葉土を混ぜた用土を用意しますが、ピートモスを少し配合すると良いです。市販の園芸用の培養土でも大丈夫です。
アザレアの育て方のポイント
水やり
花芽がでてきた春ごろからは、毎日水とたっぷりと与えます。夏は土が乾燥しやすいので朝夕の2回、秋は1日1回、冬は土が乾いたら水を与えるくらいで良いです。
肥料
夏の暑さが終わった9月から10月の初めにかけて追肥します。固形の油粕などが良いですが、一緒にリン酸をふくんでいる肥糧を与えると翌年蕾が付きやすいです。
病害虫
アザレアは、葉の病気である褐斑病や疫病にかかりやすいです。褐斑病は、葉に褐色の斑点ができます。疫病が発生すると葉は黒くなり、最後には枯れて落ちてしまいます。
褐斑病:最初褐色の小さい斑点がぽつぽつできます。某気が進行すると、同心円状に斑点が広がっていきます。被害は下葉から発生しますが、新芽に感染するとさらに被害が大きくなってしまいます。
アザレアの詳しい育て方
選び方
アザレアは葉が病気になりやすい植物なので、苗を選ぶときは葉の表裏を見て病気が発生していないか確認することが大事です。
種まき
3月~4月頃に行います。一般的にアザレアは種では増やしませんが、種で増やしたい場合は、花が咲いた後に種を取り、種まきの時期になったら土に蒔きます。
植え付け
植え付けは5月から6月頃がよいですが、梅雨入り前までには終わらせます。園芸店などで購入した苗は根が張っており、乾きやすい用土に植えられているので、その土を少し落とし保水性のある土を加えて植えます。
剪定・切り戻し
5月から6月に剪定を行います。花が終わった5月から6月の梅雨入り前に剪定は行います。アザレアはツツジやサツキのように枝数が多くでているので、刈り込んでも大丈夫です。夏以降の剪定は新しい芽を切ってしまう恐れがあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
アザレアを増やす基本的な方法として挿し木があります。挿し木で増やす場合は、アザレアの花の開花後の6月から7月が適しています。挿し木の仕方として、開花後に伸びて硬くなった枝を10cm位切り、枝先から4~5枚の葉を残します。挿し木用に切った枝は、切り口を斜めに切り、発根促進剤や植物成長調整剤等に30分くらいつけておきます。その後、挿し木用の用土が入っている、挿し木用の箱や鉢の中に棒等で穴をあけて、2~3cm位の間隔を開けてさします。根が付くまでは、日陰で風の当たらないところで管理します。土の表面が乾燥しないように水やりをします。早ければ9月の初め頃には、鉢に植えられます。