アゲラタム(カッコウアザミ)の育て方|植物図鑑

植物名
アゲラタム(カッコウアザミ)
学名

Ageratum conyzoides

英名
Floss flower、Pussy foot
科名
キク科
属名
アゲラタム属
原産地
熱帯アメリカ

アゲラタム(カッコウアザミ)の特徴

さわやかな青や紫を中心に、アザミに似たつつましく、1~1.5㎝程の可憐な花を咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。日本では冬越しできないため1年草として扱います。 花期が長く、花つきもよいので花壇から切り花として飾ったり、使い勝手のよさが特長です。青系の花でこれほど花期が長いものはアゲラタムだけでしょう。矮性種と高性種の二系統があり、特に高性種は切り花向き。寄せ植えや前景としても活躍します。 真夏以降は開花ペースが落ち、花色もやや鮮やかさが無くなるので、よりきれいに咲かせたい場合は開花を秋に合わせます。 英名は「プッシーフット」。激しく自己主張せず咲き続ける姿は、まさに忍び足(プッシーフット)ですね。

アゲラタム(カッコウアザミ)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 10㎝~100㎝
耐寒性 弱い
耐暑性 やや強い
耐陰性 やや弱い
花色 青、ピンク、白、紫
開花時期 5~10月

アゲラタム(カッコウアザミ)の種類・品種

アゲラタムの仲間は約40種。園芸用としては「カッコウアザミ」の和名を持つ「アゲラタム・コニゾイデス」を中心に、コニゾイデスと他種とかけあわせた一代雑種が流通しています。品種名のついたものもありますが、アゲラタムでまとめられることが多いようです。

アゲラタム(カッコウアザミ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
剪定
開花
肥料

アゲラタム(カッコウアザミ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりがよく、風のあたらない場所を好みます。乾燥には強く、湿度に弱いため梅雨時には鉢植えの場合は屋根のある場所へ移動させてあげると良いでしょう。

温度

気温は10℃以上の気温になると生長をはじめます。10℃以下になると生長が止まり、次第に枯れてしまいます。冬の寒さは苦手の為、気温が下がる季節は10℃以上になる場所で管理しましょう。

用土

水はけがよく、有機質に富んだ用土を好みます。赤玉土5、腐葉土1、川砂1が目安です。市販の「花の土」を使用することも出来ます。

アゲラタム(カッコウアザミ)の育て方のポイント

日常の管理

終わった花や葉はこまめに摘み取りましょう。多湿に弱い為、蒸れに弱く葉が腐ってしまう為、茂りすぎた葉や枝は整理して空気の通り抜けが良くなる様に、ハサミなどを使用しカットします。

水やり

与えすぎに注意します。表土が乾いたらたっぷりと与えます。過湿気味の環境で育てると、花つきが悪くなってしまいます。
屋外で地植えしている場合は雨の水で補える為、ほとんど与えなくても大丈夫ですが、日照りが続いた場合はたっぷりと水を与えましょう。

肥料

肥料は与えすぎないのがコツです。植え付けの際、遅効性の元肥を少量施しておきましょう。花期には液肥を1~2週に1回程度与えると花付きがよくなります。

病害虫

乾燥気味に管理するので夏場、ハダニが発生しやすくなります。水やりの際、葉や茎にたっぷり水をかけるのが予防法です。
ハダニ:ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすいです。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。

アゲラタム(カッコウアザミ)の詳しい育て方

選び方

春を中心にポット苗が出回ります。葉が密に茂っていて、なるべくつぼみの多くついているものを選びましょう。アブラムシなども付きやすい為、アブラムシのついていないものを準備しましょう。

種まき

長く花を楽しみたい場合は5月中旬までにまき終えます。秋咲きを楽しみたい場合は6月下旬までに植えたら大丈夫です。種は好光性の為、ピートバンなどに水を吸わせ、ほとんど土をかぶせずに発芽させます。

植え付け

風通しをよくするため20~25cmほど、広めに間隔をとって植え付けます。1年草なので植え替えは必要ありません。

間引き

種を発芽させた場合、間引きながら育てます。

剪定・切り戻し

こまめに花がらを摘み取ることで、長く花を楽しめます。花期が終わってから大きく切り戻すと二度目の花を楽しめます。切り戻しは株元から1/2程、切り戻すと良く育ちます。

花は5~10月頃、アザミに似た1~1.5㎝の小さな花を咲かせます。

収穫

開花が終わる頃、花がらを摘まず、そのまま残しておくと種がつき始め、収穫出来ます。

夏越し

耐暑性がある為、夏越の特別な準備は必要ありません。

冬越し

10℃以下では冬越し出来ない為、冬越しさせる場合は鉢植えの場合は室内の明るい窓辺で管理します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

アゲラタムは挿し芽と種で増やす事が出来ます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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