アゲラタム(カッコウアザミ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • アゲラタム 花言葉 特徴
  • 寄せ植えを素敵に仕上げる名脇役プランツ、今回ご紹介するのは「アゲラタム」。初夏から秋に咲くキク科の非耐寒多年草(一年草)です。
植物名
アゲラタム(カッコウアザミ)
学名

Ageratum conyzoides

英名
Floss flower、Pussy foot
和名
霍香薊(カッコウアザミ)
科名
キク科
属名
アゲラタム属
原産地
熱帯アメリカ

アゲラタム(カッコウアザミ)の特徴

アゲラタム(カッコウアザミ)は、ふわふわとした質感の青や紫の花を咲かせる非耐寒性多年草。次々と花を咲かせながら、こんもりと茂って生長します。育てやすく花期も長いので、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットによく用いられます。

寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。背丈の低い種類から高いものまで流通し、高性種は花壇や寄せ植えの背景として活躍したり、切り花としても人気があります。

アゲラタム(カッコウアザミ)の名は、ギリシャ語で否定を意味する「a」と「古くなる」という意味の「geras」が合わさって、「古くならない」「色褪せない」という意味が込められています。アゲラタム(カッコウアザミ)の花の鑑賞期間が長く、色褪せないことに由来しています。

和名の霍香薊(カッコウアザミ)は、葉っぱのかたちが薬草のカッコウ(シソ科の多年草)に似ていて、アザミのような花が咲くことから付けられました。

アゲラタム(カッコウアザミ)は英名で、「Floss flower」や「Pussy foot」、「Bluemink」という名前でも呼ばれます。Flossは英語で絹綿状のという意味があり、花びらの形が由来しています。Pussy footは忍び足という意味があり、自己主張せずにこっそりと咲き続ける花姿にちなんでいるそうです。Blueminkは、青色のミンクの毛という意味で、花のふわふわした質感のイメージから付けられたと言われています。

アゲラタム(カッコウアザミ)の仲間は約40種。花色はブルー系が一般的ですが、白やピンクの花が咲くタイプもあります。

アゲラタム(カッコウアザミ)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 10~100cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 青、ピンク、白、紫
開花時期 5月~10月

アゲラタム(カッコウアザミ)の種類

トップ・ブルー

澄んだ青紫色の花が咲きます。草丈が高く、涼し気。花壇や寄せ植えの背景や、切り花に向いています。

レッドシー

赤紫色の花が咲きます。茎は細めですが、強くてしなやかです。

タイムレスミックス

紫、ピンク、青、白などの混合色。草丈がよく伸びる大輪種です。

ハワイシリーズ

ブルー系、白、赤紫などの花色があります。草丈が低く、コンパクトにまとまります。

ハイタイドシリーズ

ブルー系と白の花色があります。草丈はわりと高めでこんもりと茂ります。

テトラブルーミンク

大きめのブルーの花が咲きます。草丈は中くらいです。

ホワイトマリー

白い花が咲きます。草丈が低く、こんもりと茂ります。

アゲラタム(カッコウアザミ)の花言葉

 

アゲラタム(カッコウアザミ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花
肥料

アゲラタム(カッコウアザミ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりが良い場所を好みます。蒸れと極端な乾燥に弱い性質があります。

鉢植えの場合は、梅雨時には屋根のある場所で管理するとよいでしょう。夏の水切れにも注意します。

温度

10℃以上の気温になると生長をはじめます。10℃以下になると生長が止まり、次第に枯れてしまいます。冬の寒さは苦手なため、気温が下がる季節は10℃以上になる場所で管理しましょう。

用土

鉢植えの場合は、草花用の培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、事前に植える場所を掘り起こして腐葉土などを混ぜ込んでおきましょう。

アゲラタム(カッコウアザミ)の育て方のポイント

日常の管理

咲き終わった花や枯れた葉はこまめに摘み取りましょう。

蒸れると葉が腐ることがあるため、茂りすぎた枝葉は整理して風通しが良くなるようにカットします。

水やり

水の与えすぎに注意します。

鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、しっかり根付いてからは水やりを雨にまかせても大丈夫ですが、雨が降らない日が続いた場合は水やりしましょう。

肥料

肥料はそれほど必要としません。植え付けの際に遅効性の元肥を少量混ぜ込む程度で育ちます。

鉢植えの場合は、生長の様子を見て追肥しましょう。

病害虫

乾燥するとハダニが発生しやすくなります。水やりの際、葉(表裏)や茎にたっぷり水をかけるのが予防法です。
ハダニ:ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなります。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。

アゲラタム(カッコウアザミ)の詳しい育て方

選び方

春を中心にポット苗が出回ります。葉がイキイキと茂っていて、なるべく蕾が多いものを選びましょう。アブラムシなどの害虫がついていないかもチェックします。

種まき

花を長期間楽しみたい場合は、5月中旬までに種をまきましょう。

種は好光性のため、ピートバンなどに水を吸わせてほとんど土をかぶせずに発芽させます。

植え付け

地植えにする場合は、風通し良く育てるために間隔を20~25cmほどあけて植え付けます。一年草なので植え替えは必要ありません。

間引き

種を発芽させた場合、間引きながら育てます。

剪定・切り戻し

こまめに花がらを摘み取ることで長く花を楽しめます。

花がひととおり咲き終わったら、株元から1/2程大きく切り戻すと二度目の花を楽しめます。

5月~10月頃、アザミに似た1~1.5cmの小さな花を咲かせます。

収穫

開花が終わる頃、花がらを摘まずにそのまま残しておくと種がつき始め、収穫できます。

夏越し

耐暑性があるため、基本的には夏越しの特別な対策は必要ありません。

水切れとハダニの発生に注意しましょう。

冬越し

10℃以下では冬越し出来ないため、冬越しさせる場合は室内の明るい窓辺で管理します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

アゲラタムは、挿し芽と種で増やす事ができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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