フウチソウ(風知草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フウチソウ(風知草)
- 学名
Hakonechloa macra
- 英名
- Hakone grass, Japanese forest grass
- 和名
- 風知草、裏葉草
- 科名
- イネ科
- 属名
- ウラハグサ属
- 原産地
- 日本
フウチソウ(風知草)の特徴
フウチソウ(風知草)は、日本の太平洋側を原産とするの1属1種の多年草で、古くから盆栽、山野草として愛されてきました。学名の Hakonechloa は、「箱根産の草」という意味で、箱根近辺に多く見られることに由来しているそうです。
ウラハグサ(裏葉草)という和名の由来は、葉の表裏が反転していることにちなみます。ウラハグサ(裏葉草)のなかでも斑入り種や葉の色が美しい品種がフウチソウ(風知草)という名前で流通しています。黄色い葉に緑色の筋が入る斑入り種の金裏葉草(キンウラハグサ)、明るい黄緑色の葉を持つ黄金風知草(オウゴンフウチソウ)や、葉の先端が赤くなる紅風知草(ベニフウチソウ)などの品種があります。風に揺れる葉が涼しげで、夏にぴったりの素材です。
フウチソウ(風知草)は、水はけさえ良ければあまり土壌を選ばず、半日陰で栽培可能なので、シェードガーデンの強い味方です。冬には地上部が枯れたようになって越冬しますが、また春に茂ります。夏には花を咲かせますが、地味なためあまり観賞価値はありません。葉を下垂させるようにこんもりと茂るので、少し高さのあるスペースの縁などに植えると軽やかな草姿を楽しめます。
フウチソウ(風知草)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20~40cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
花色 | グリーン等 |
開花時期 | 7月~9月 |
フウチソウ(風知草)の種類
金裏葉草(キンウラハグサ)
金裏葉草(キンウラハグサ)は、黄色い縞のような斑が入る品種です。丈夫で育てやすく、大きな株になります。
黄金風知草(オウゴンフウチソウ)
黄金風知草(オウゴンフウチソウ)は、黄色の葉色が明るい印象の品種です。
紅風知草(ベニフウチソウ)
紅風知草(ベニフウチソウ)は、葉の先端が赤く染まる品種。やや小ぶりで育てやすいのが特徴です。
フウチソウ(風知草)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
株分け |
フウチソウ(風知草)の栽培環境
日当たり・置き場所
明るい半日陰から木漏れ日が当たる程度の日陰を好みます。強い直射日光が当たり続けるような場所は、葉色が変わってしまったり、葉焼けを起こすので避けるようにしましょう。
用土
排水性と保水性の良い土壌を好みます。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
フウチソウ(風知草)の育て方のポイント
水やり
根付いてからは降雨にまかせます。乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
肥料
植え付け時に元肥を施しておけば、あとはほとんど不要です。葉色が悪くなってきたり、生育が芳しくないようなときは、様子を見て施肥を行ってください。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
フウチソウ(風知草)の詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良く、株元から勢いがあるものを選びましょう。
植え付け
植え付け適期は、3月~5月です。春頃に苗の流通量が増えるので、購入後早めに植え付けます。夏の高温期の植え付けは、株に負担がかかるので避けるようにしましょう。植え付け後はたっぷりと水やりをしてください。
剪定・切り戻し
冬に葉が枯れたら、株元から刈り取ります。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、2月~3月です。春になるとどんどん葉を出して大きくなるので、早めに植え替えましょう。株分けもこのタイミングで行います。
花
夏にススキの穂のような花を咲かせます。
冬越し
冬は、地上部が枯れたようになって越冬します。翌春の新芽の生長を促すために、枯れた葉は地際で刈り取りましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。株分けは、2月~3月が適期です。