紅花(ベニバナ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 紅花(ベニバナ)
- 学名
Carthamus tinctorius
- 英名
- Safflower
- 和名
- 紅花
- 別名・流通名
- 末摘花
- 科名
- キク科
- 属名
- ベニバナ属
- 原産地
- エジプト
紅花(ベニバナ)の特徴
紅花(ベニバナ)は、5月~7月にアザミに似たオレンジや黄色の花を咲かせるキク科の一年草。花色は、花の咲きはじめは黄色、咲き進むにつれて紅色に変化していきます。丈夫で花もちが良く、乾燥させても色が落ちないので、切り花のほかドライフラワーとしても親しまれています。
紅花(ベニバナ)には黄色と紅色の色素が含まれ、どちらも染料として利用されています。種からは良質な油がとれ、「サフラワー油」の原料としてもおなじみです。
紅花(ベニバナ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | ~1m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄、オレンジ、白 |
開花時期 | 5月~7月 |
紅花(ベニバナ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
種まき |
紅花(ベニバナ)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけが良い肥沃な土を好みます。
酸性土壌を嫌うため、土が酸性に傾いている場合は、まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に元肥を入れ土になじませます。
窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても日数がない場合は「有機石灰」「完熟堆肥」「有機肥料」を使うと同時に混ぜ込むことが可能で、すぐに種まきや植え付けができます。
紅花(ベニバナ)の育て方のポイント
日常の管理
草丈が伸びてきたら、支柱を添えると倒伏の予防になります。
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。極端に乾燥が続く場合のみ与えましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
元肥を入れればそれ以降は追肥の必要はありません。過肥にしすぎると倒伏しやすくなります。
病害虫
害虫:アブラムシ
病気:炭疽病 雨が多い高温多湿の時期に発生します。風通し良く管理することが予防になります。発生した株は、初期なら取り除き薬剤処理が可能ですが、広がってしまった場合は他に伝染するので早めに処分しましょう。
紅花(ベニバナ)の詳しい育て方
選び方
葉に鋭い棘のある剣葉タイプと棘のない丸葉タイプがあります。花色は、オレンジのほか白花種があります。
種まき
春と秋が種まきの時期です。地域によって適時があるので、種の袋を確認し、適時にまきましょう。
移植を嫌う直根性なので、直まきかポットにまいて良い芽を残して育苗し、若いうちに植え付けると手軽です。
植え付け
本葉が5~6枚程度になったら根をいじらず植え付けます。植え付けたらたっぷりと水を与えましょう。草丈が高くなるので、株間は20cm程度は取りましょう。
花
5月~7月が開花時期です。終わった花は、種を採る目的がないなら、早めに摘み取りましょう。
収穫
紅花染め
紅花(ベニバナ)は、食用、切り花、ドライフラワー、染色など、さまざまな利用法があります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。