フウセンカズラの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フウセンカズラ
- 学名
Cardiospermum halicacabum
- 英名
- Balloon vine
- 和名
- 風船葛
- 科名
- ムクロジ科
- 属名
- フウセンカズラ属
- 原産地
- 熱帯アジア、アフリカ
フウセンカズラの特徴
フウセンカズラは、ムクロジ科のつる性一年草。風船のようにふくらんだ実が印象的で、かわいらしい植物です。
フウセンカズラは熱帯地域原産なので、暑い夏に旺盛に生育します。つるを伸ばして周囲に絡みつきながら、草丈2~3mほどまで伸びていきます。7月~9月に小さな白い花を咲かせ、その後、直径3cm程度の風船のような実を付けます。次々と花を咲かせながら、実になっていくので、8月には、1つの株で花と実の両方を楽しむことができます。
茶色く熟した風船のような実を裂くと、中に黒地にベージュのハート模様の種が入っています。この種のかわいらしさも魅力の1つです。種は、翌年の種まきの時期まで、通気性の良い冷暗所で保存しておきましょう。
フウセンカズラは、明るいグリーンの葉が涼しげで、生育旺盛なことから、グリーンカーテンとしても人気があります。
フウセンカズラの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 50cm~3m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 7月~9月 |
フウセンカズラの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
フウセンカズラの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。つる性なので、近くにフェンスやトレリスがあるような場所が適しています。
用土
保水性、排水性の良い土壌に植え付けましょう。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
フウセンカズラの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。
鉢植えは、乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。追肥としては、リン酸とカリが多めの緩効性肥料か、液体肥料を定期的に施します。窒素分の多い肥料を与えると、葉ばかりが茂りすぎるので注意しましょう。
病害虫
目立った病害虫の被害はありません。
フウセンカズラの詳しい育て方
選び方
葉が変色していないもの、勢いのある株を選びましょう。
種まき
フウセンカズラは気温が低いと発芽しないので、遅霜の心配がなくなる4月下旬~5月頃に種をまきます。前日から一晩水にひたしておくか、種の皮に軽く傷をつけておくと発芽しやすくなります。種をビニールポットにまいて、ある程度育ってからプランターや庭に植えつける方法と、プランターや庭に直接まく方法のどちらでも育てることができます。
種をまいた後は、軽く土をかぶせて、芽が出るまでは毎日水をあげ、常に土が湿っている状態にしましょう。
植え付け
ビニールポットにまいた種は、本葉が4~5枚ほどになったらプランターや庭に植え付けます。苗を植える間隔は、20~30㎝ほどです。
プランターへの植え付けは、根づまりや水切れを防ぐために、深さのあるものを選ぶと良いでしょう。
仕立て方
支柱や、グリーンカーテン用のネットやフェンスに添わせ、適宜誘引をして仕立てます。
摘芯(摘心)・摘果
本葉が5~7枚になったら、芽の先端を摘み取ります。このことを「摘心(てきしん)」といいます。摘心をすると、新しい「わき芽」が出て、つるの数が増えます。
摘心をした後、脇から芽が2本出て少し伸びてきたら、その2本を地面と平行になるように誘引します。すると、その2本から出るさらなる「わき芽」たちが空の方向に向かって伸びていくので、株元近くからバランスの良いカーテンができます。手の届くところまでは、隙間がある方に誘引してあげるときれいに仕立てることができます。
花
フウセンカズラは、7月~9月に白い花が開花します。花の後に風船のようにふくらんだ実ができます。
収穫
開花後にできるフウセンが茶色く熟した頃が種の収穫の時期です。
夏越し
暑さに強いため、特別な夏越しの必要はありません。
冬越し
冬前までの一年草なので冬越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まきで増やすことができます。