トケイソウ(時計草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
トケイソウ(時計草)
学名

Passiflora caerulea

英名
Passion flower
和名
トケイソウ
科名
トケイソウ科
属名
トケイソウ属
原産地
中南米

トケイソウ(時計草)の特徴

トケイソウ(時計草)は、亜熱帯を中心に分布されるつる性多年草です。3つに分かれた雌しべが時計の長針と短針、秒針のように見え、花びらとガクが文字盤のように見えることから時計草という和名が付けられました。非常にユニークな形の花で、世界に500種以上が分布し、園芸品種も数多くあります。

トケイソウ(時計草)はあんどん仕立ての鉢物としてよく出回っていますが、庭に植えてフェンスに誘引したり、目隠しやグリーンカーテンとして使うこともできます。比較的育てやすい植物で、耐寒性の強い品種は温暖地では庭植えにして屋外で越冬できます。耐寒性の無い品種は、鉢植えで育てて屋内で冬越しさせます。

朝咲いて夜にしぼむ一日花の特徴がありますが、次々と花を咲かせるので花期にはたくさんの花を楽しむことができます。挿し木が容易な植物であり、長く伸びたつるが地面に下垂し、そのまま根付くということも多々あります。

トケイソウ(時計草)は白と紫の花色が代表種ですが、そのほかピンクや赤など、花色のバリエーションが豊富です。また、大きく分けると花を楽しむ観賞用の品種と、実を楽しむ品種があります。南国の果物で有名なパッションフルーツ(Passiflora edulis)もこのトケイソウの仲間のひとつです。

トケイソウ(時計草)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 2m以上
耐寒性 品種による
耐暑性 強い
花色 白、紫、ピンク、赤、黄など
開花時期 5月~10月

トケイソウ(時計草)の種類

クリア・スカイ

寒さに強く、-15℃までの寒さに耐え、丈夫で育てやすい品種です。花色は白と紫。

アメジスト

半耐寒性の性質で、耐寒温度は-5℃くらい。丈夫で育てやすい品種です。赤紫と紫の花色が美しく、花弁が後ろに反り返ります。

ピレシー

寒さに弱く、耐寒温度は10℃くらい。冬越しは室内で行います。花色は橙赤色。

キトリナ

寒さにそれほど強くなく、耐寒温度は5℃くらい。冬は室内で管理します。半つる性で、黄色の小輪の花が咲きます。

コッキネア

耐寒温度は5℃くらい。冬は室内で管理します。真っ赤な花を咲かせます。

トケイソウ(時計草)の花言葉

 

トケイソウ(時計草)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
肥料

トケイソウ(時計草)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い環境を好みます。

温度

耐寒性の無い品種も多く存在します。育てる際には耐寒性の有無について確認しましょう。

用土

市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

トケイソウ(時計草)の育て方のポイント

水やり

地植えの場合、しっかり根付いた後はそれほど水やりの必要はありません。夏に日照りが続いて葉がしおれるようであれば涼しい時間帯に水やりしましょう。

鉢植えの場合、過湿に注意し、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりします。

肥料

植え付け時に元肥を混ぜ、春から秋の生長期に適宜追肥しましょう。

病害虫

春のアブラムシや乾燥によるハダニに注意が必要です。

アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。見つけ次第、対処しましょう。

ハダニは気温が高く乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害にあいやすく、被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になって植物自体が枯れていきます。

トケイソウ(時計草)の詳しい育て方

選び方

葉色がきれいで、しっかりしている株を選びましょう。株元の葉が枯れこんでいたり、ぐらついているような苗は良い苗ではありません。

植え付け

植え付け適期は春です。

地植えの場合は、事前に植え付ける場所を掘り起こして腐葉土や元肥を混ぜ込んでおきましょう。植え付け後はたっぷりと水を与えます。

仕立て方

つる性の植物なので支柱を立てたり、フェンス、トレリスなどに絡みついて育つことができる場所に植え付けましょう。

生長期には適宜誘引し、伸びすぎた不要な枝を切ります。

剪定・切り戻し

適宜伸びすぎた枝を軽く剪定すると、枝数が増えて花がたくさん咲きます。

強剪定をしたい場合は、新芽が伸び出す前の4月頃か秋に行いましょう。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期は春です。

地植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、1~2年に一度、一回りか二回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えましょう。大きく育てたくないときは、地上部と根をコンパクトに整理して同じ鉢に植えます。

基本的には春から秋まで開花します。品種によって花期に違いがあります。

冬越し

寒さに弱い品種は、鉢植えで育てて寒くなってきたら室内の明るい場所に取り込んで冬越しさせます。

半耐寒性の品種は、屋外で強い霜に当たらないようにマルチングするなどの対策を行いましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で容易に増やせます。挿し木の適期は5月~7月頃です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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