花菖蒲(ハナショウブ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
花菖蒲(ハナショウブ)
学名

Iris ensata

英名
Iris sanguinea
和名
花菖蒲(ハナショウブ)
科名
アヤメ科
属名
アヤメ属
原産地
日本、朝鮮半島~シベリア

花菖蒲(ハナショウブ)の特徴

花菖蒲(ハナショウブ)は、江戸時代を中心に品種改良が進んだアヤメ科の古典園芸植物です。5月頃から新芽を出し、50~100cm程に丈を伸ばし、頂点に花を咲かせます。色は白、青、紫、斑入り、黄色など多種多様で、現在は数千を超える品種があります。

花の形は3枚の花びらを開かせる三英咲き、6枚の花びらを開かせる六英咲きと八重咲きがあります。葉は細く、くっきりとした脈が隆起しています。

品種の育成地によって大きく分けると、江戸系、伊勢系、肥後系、長井古種の4タイプに分けられ、これらの交配種や種間交配によって育成された黄花品種、アメリカなど海外で育成された品種もあります。

花菖蒲(ハナショウブ)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白、青、紫、ピンク、黄
開花時期 6月~7月

花菖蒲(ハナショウブ)の系統

「江戸系」

江戸時代は菖蒲の栽培や鑑賞が盛んで、この時代に完成された品種があとの時代にも続く栽培品種の基礎となりました。咲き方や色彩が多種多様で庭植えにも向いています。

「伊勢系」

三重県の松阪地区で室内観賞用に栽培と品種改良をされた品種です。鉢植え向きに栽培され、花びらが3枚の三英花で大きく下に垂れ下がるものが多いです。

「肥後系」

熊本県を中心に室内観賞用に栽培と品種改良をされた品種です。鉢植え向きに栽培され、花はボリュームがあり、花びらは6枚の六英花が多いのが特徴です。

「長井古種」

山形県の長井市で栽培されてきた品種で、昭和37年に三系統のいずれにも属さない品種が確認され「長井古種」と命名され日本各地へ知れ渡りました。江戸時代後期から熱心に品種改良された品種の影響を受けていない原種に近いものと評価されています。34種あるうちの13種が長井市指定天然記念物とされています。

 

花菖蒲(ハナショウブ)の花言葉

 

 

花菖蒲(ハナショウブ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
肥料

花菖蒲(ハナショウブ)の栽培環境

日当たり・置き場所

鑑賞を目的とする菖蒲園では開花に合わせて水を張りますが、花菖蒲(ハナショウブ)は通年水の中で栽培する水生植物ではありません。日当たりを好み、極端な乾燥をする所でなければ、水辺付近から一般的な草花が育つ場所まで幅広く栽培できます。ただし、つぼみが上がってきたころから開花時限定で水を張ることは問題ありません。

用土

園芸店などで一般的に取り扱われている草花用の培養土で栽培可能です。

花菖蒲(ハナショウブ)の育て方のポイント

水やり

花菖蒲(ハナショウブ)、発芽期に入る頃から開花時期までは十分な水を必要とします。水が少ないと花が綺麗に咲かず、開花の期間も短くなります。

鉢植えは、開花中は水が溜まる器に鉢を入れて管理するのもよいでしょう。花が終わったら水を溜めた器から鉢を出し、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

肥料

花菖蒲(ハナショウブ)は、元肥を控えめにした方がよく育つ植物です。元肥以降は、9月~10月に施肥して翌年の花のために株を育てます。その後は「早春の芽出し肥」「開花後のお礼肥」を控えめに与えるとよいでしょう。

病害虫

初夏にヨトウムシとメイガにやられることがあります。

こまめにチェックして早期対応しましょう。

花菖蒲(ハナショウブ)の詳しい育て方

選び方

葉が黄色いものは避け、傷みのない濃い緑色の葉の株を選びましょう。

種まき

種から育てることもでき、春と秋が種まきの時期です。ただし、種から育てると開花まで3年ほどかかります。

植え付け

春から初夏と秋が植え付け適時です。

植え替え・鉢替え

植え替えは開花直後が適時です。植え付けて数年すると生育が衰えるため、数年に一度、花後に掘り起こし、土壌改良をして植えなおします。

鉢植えは、毎年新しい鉢に植え替えましょう。そのタイミングで株分けをするのもよいでしょう。

canva花菖蒲

6月~7月に開花します。花は大きく分けると、花びらが3枚の三英花と6枚の六英花があります。種を採る目的がないなら花がらは早めに摘み取りましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

開花直後に株分けをして植え付けることができます。芽が伸びる方向を確認して向きを決め、根と茎が隠れる程度の深さに植え付けます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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