花かんざしとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 花かんざし
- 学名
Rhodanthe anthemoides
- 和名
- 花簪
- 別名・流通名
- 冬の妖精
- 科名
- キク科
- 属名
- ローダンテ属
- 原産地
- オーストラリア
花かんざしの特徴
花かんざしは、ドライフラワーのようなカサカサした不思議な手触りの白い花が開花するキク科の多年草(日本では一年草扱い)。花苗は冬に流通し、5月頃まで丸くふんわりした小さな花が次々と開花します。小さな花が冬の風にふわふわ軽やかに揺れている姿から「冬の妖精」とも呼ばれています。
「花かんざし」の名は流通名で、学名はRhodanthe anthemoides、ローダンセの一種です。丸いつぼみの部分がかんざしに似ていることが名前の由来です。
花かんざしの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 15~25cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | 白 |
開花時期 | 3月~5月(出回りは12月~) |
よく似た花、花かんざしとペーパーカスケードの違い
同じキク科のペーパーカスケード(Rhodanthe anthemoides ‘Paper Cascade’)とよく似ていますが、こちらは茎が花かんざしより長く、花びらの先がとがっているので見分けることができます。
花かんざしの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
花かんざしの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たり、風通しの良い乾燥した場所を好みます。耐寒性はあまりありませんが、軽い凍結や霜位なら耐えられるので、冬の気温が-5℃を下回らない地域ならば軒下などで冬越し可能です。
本来は多年草ですが、日本では梅雨前までの一年草として扱われることが多い草花です。夏越しさせる場合は、高温多湿が苦手なので、蒸れたりしないよう風通しの良い半日陰に置きましょう。地植えもできますが、梅雨の時期に蒸れて枯れることが多いため、鉢植えの方が管理しやすいようです。
用土
水はけの良い土が適しています。市販の山野草や草花用の培養土でも栽培可能です。
花かんざしの育て方のポイント
日常の管理
花かんざしは、ワンシーズンでたくさんの花が開花します。終わった花がらは、まめに摘み取って管理するのが長くたくさん咲かせるポイントです。
水やり
高温多湿が苦手です。乾燥には強いので、用土が乾いてから鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。花が水に濡れると変色しやすくなるので、直接花に水がかからないように根元に与えましょう。雨よけしてやると花が長持ちします。
肥料
開花期間中、草花用の緩効性肥料もしくは液体肥料をそれぞれの適量と頻度を守って与えましょう。
花かんざしの詳しい育て方
選び方
本来の花かんざしの開花期間は3月~5月ですが、苗は12月くらいから流通し始めます。株元が蒸れていない、つぼみがたくさんある苗を選びましょう。
植え付け
花かんざしは、地植えでも鉢植えでも栽培可能です。地植えにする場合は、霜が降りる前か霜の心配がない時期に植え付けましょう。
剪定・切り戻し
混み合わないよう様子を見ながら古い茎を切り戻しましょう。切り戻しをする事により株の下から多くの新しい茎を出して自然に姿がまとまります。枯れた花はこまめに摘み取りましょう。
植え替え・鉢替え
本来は多年草ですが、蒸れに弱いため梅雨前までの一年草として扱われることが多い草花です。多年草として管理する場合は、1~2年に一度、春に一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
花かんざしの自然の開花時期は3月~5月ですが、開花苗の流通は年末ごろから始まります。冬に購入した苗は寒いうちは花の開花がゆっくりですが、暖かくなってくると花数が増えてきます。
収穫
花かんざしは、切り花やドライフラワーとして楽しむことができます。カサカサした質感の花は、簡単にドライフラワーになります。
夏越し
蒸れと湿気に弱いので、梅雨前までの一年草として扱われることが多いようです。多年草として扱う場合は、花がひと通り終わったら切り戻してすっきりとした姿で夏越しをさせましょう。
冬越し
冬に流通する草花ですが、耐寒性は-5℃程度です。多少の寒さや霜には耐えるので、温暖地なら軒下などで冬越しできます。それより気温が下がる地域では、日当たりの良い室内で管理しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
3月~5月の生育期に挿し芽で増やすことができます。