アキノタムラソウの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アキノタムラソウ
- 学名
Salvia japonica
- 和名
- 秋の田村草
- 科名
- シソ科
- 属名
- アキギリ属
- 原産地
- 東アジア
アキノタムラソウの特徴
アキノタムラソウは、日本の山野に自生するシソ科の多年草です。学名が Salvia japonica であるようにサルビアやセージの仲間になります。細く長く伸びた茎に、サルビア特有の唇形の花を穂状に咲かせます。花色は青みがかった淡い紫色で、夏の最中に見かけると涼やかな印象を受けます。直射日光が当たらないような落葉樹の下のような場所が好みで、緑濃い山野でひっそりと咲いています。
アキノタムラソウという名前ですが、実際は夏の始めから咲き始め、秋の終わりまで咲き続けます。であればナツノタムラソウという名前でもよいように思いますが、ナツノタムラソウという別種がすでに存在します。ナツノタムラソウは、アキノタムラソウに比べて花色が濃く、雄しべが長いのが特徴です。
アキノタムラソウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~80cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 薄紫色 |
開花時期 | 7月~11月 |
アキノタムラソウの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
アキノタムラソウの栽培環境
日当たり・置き場所
直射日光が当たるような場所は好みません。風通し良く、明るい半日陰になるような場所がよいでしょう。地植えにするなら、夏は日陰になり、秋冬は日が当たるような落葉樹の株元のような場所が向いています。
用土
保水性、排水性が共に良い土壌を好みます。地植えのアキノタムラソウは、植え付け時に腐葉土を漉き込むようにしましょう。
鉢植えのアキノタムラソウは、市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
アキノタムラソウの育て方のポイント
水やり
庭植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。乾燥が続くような時は様子を見て水やりを行ってください。
鉢植えは、表土が乾いたら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりを行います。
肥料
特に必要ありません。花付きが悪くなってきたと感じたら、緩効性肥料を施します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
アキノタムラソウの詳しい育て方
選び方
株元から茎がしっかりとしていて、葉に変色や虫食いのないものを選びましょう。
植え付け
植え付け適期は、3月~6月、9月~10月です。植え付け後は、根と土をなじませるように、たっぷりと水やりをしましょう。
剪定・切り戻し
花が終わったら、花茎を付け根まで切り戻すことで、次の花の開花を促します。
植え替え・鉢替え
植え付け適期は、3月~6月、9月~10月です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えのついでに株分けするなら、根の動きが活発な春に行ってください。
花
アキノタムラソウという名前ですが、花期は長く、7月~11月くらいまで咲き続けます。花は青みがかった淡い紫色をしています。
夏越し
強い直射日光に当てないように注意することと、乾燥が続くような場合は水やりも忘れずに行ってください。
冬越し
地上部が枯れたようになって越冬するので、特に必要な作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。株分けは、春の開花前が適期です。