クラスペディアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クラスペディア
- 学名
Craspedia (Pycnosorus )
- 別名・流通名
- ゴールドスティック、ドラムスティック
- 科名
- キク科
- 属名
- クラスペディア属
- 原産地
- オーストラリア、ニュージーランド
クラスペディアの特徴
クラスペディアは、黄色い球状の花を初夏から秋に咲かせるキク科の一年草。原産地では多年草扱いですが、高温多湿の日本では、秋に種をまき初夏に開花する一年草として扱われることが一般的です。
クラスペディアは切り花としての流通の方が圧倒的に多いですが、苗としての出回りもあります。球状の独特な形はドラムを叩くバチに例えられ、英名ではゴールドスティック、ドラムスティックと呼ばれています。
切り花のクラスペディアは、葉がない花茎のみで流通します。花持ちが大変良く、フラワーアレンジやドライフラワーの花材として親しまれ、通年出回りがあります。
園芸のクラスペディアは、ロゼット状のシルバーグリーン色の下葉も見ごたえがあり、他の植物と混植すると、草花の隙間から長い茎が飛び出して開花しているような見た目で、庭の植栽のアクセントになります。環境に合えば9月頃まで開花しますが、高温多湿に弱いため暖地では主に真夏前までの花期になります。
クラスペディアの種類は、原産地ではいくつもありますが、日本で苗として出回っているのはグロボーサCraspedia globosa(Pycnosorus globosa)がほとんどです。切り花では、「ビリーボタン」と呼ばれるグラウカ種も出回っています。
クラスペディアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 60~80cm(開花中) |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 5月~9月 |
クラスペディアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花(暖地では主に真夏前まで) | ||||||||||||
植え付け |
クラスペディアの栽培環境
日当たり・置き場所
クラスペディアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。雨が降ったあとにぬかるむような場所への植え付けは避けましょう。
用土
クラスペディアは高温多湿を嫌うので、水はけの良い土に植え付けましょう。
鉢植えは、草花用の土で問題なく育ちます。
クラスペディアの育て方のポイント
水やり
乾燥に強く多湿を嫌うので、水のやりすぎには注意しましょう。
地植えのクラスペディアは、根付いてからの水やりは降雨に任せます。
鉢植えのクラスペディアは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをします。
肥料
クラスペディアは、高温多湿の日本では一年草として扱われています。他の草花が問題なく開花している土であれば、肥料は与えなくても育ちます。鉢植えの場合も元肥のみで十分です。
多年草として育てる場合は、春と秋に緩効性肥料を控えめに与える程度で十分です。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
クラスペディアの詳しい育て方
選び方
下葉が蒸れていないきれいな葉の苗を選びましょう。
植え付け
地植えは、遅霜の心配がなくなった時期以降の晴れが続いている日ならいつでも植え付け可能です。
仕立て方
クラスペディアは、花の開花中と花が咲いていない時期の草丈にかなり違いがあります。そのどちらも考慮した位置に植え付けるとよいでしょう。花の咲いていない時期のクラスペディアは、葉がきれいなカラーリーフとして楽しめます。
花
他の植物と混植すると、草花の隙間から長い茎が飛び出して開花しているような見た目で、庭の植栽のアクセントになります。環境に合えば9月頃まで開花しますが、高温多湿に弱いため暖地では主に真夏前までの花期になります。
一通り花が終わったら、花茎を株元でカットしましょう。多年草の性質があるので、場所に余裕があればそのまま栽培してみましょう。無事夏を越せば、そのまま多年草化します。
収穫
クラスペディアは、切り花やドライフラワーとして楽しむことができます。ドライフラワーにする場合は、花が若いうちに剪定して乾燥させた方がきれいに仕上がります。
夏越し
環境に合えば9月頃まで開花しますが、高温多湿に弱いため、暖地では主に真夏前までの花期になることが多いようです。秋に株が確認できれば、秋の開花はなくても多年草になる可能性があります。
冬越し
暖地では一年草扱いですが、ほとんどの寒冷地では戸外での冬越しが可能です。
冬の間は生長が止まる、または穏やかですが、春になると下葉が動き出します。新しい葉が動き出したころ、茶色くなった昨年の葉があるようなら取り去ります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けと種まきで増やすことができます。