タリクトラム・デラバイとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
タリクトラム・デラバイ
学名

Thalictrum delavayi

和名
洋種カラマツソウ(ヨウシュカラマツソウ)
別名・流通名
大紫錦唐松(オオシキンカラマツ)、雲南唐松草(ウンナンカラマツソウ)
科名
キンポウゲ科
属名
カラマツソウ属
原産地
中国

タリクトラム・デラバイの特徴

タリクトラムは日本に自生するカラマツソウの仲間でキンポウゲ科の宿根草(耐寒性多年草)です。タリクトラム・デラバイは、夏になると株元から立ち上げた茎の頂点にたくさんの小花が開花します。

タリクトラム・デラバイ

粒々のつぼみもかわいらしく印象的な見た目で、花の色は白とピンクがあります。

大株になると開花時の草丈は1m以上になることがあります。大型の宿根草ですが、花も葉も繊細で、いつでも風にゆらゆらと揺れているような見た目で優しい雰囲気のする草花です。

繊細な見た目ですが性質は強く、初年度の真夏の高温多湿の時期を乗り越えれば、管理はさほど大変ではありません。晩秋に落葉して冬は休眠し、地上部分からは姿を消します。春になると株元から葉が芽吹き、初夏に花茎を長く立ち上げて開花します。

タリクトラム・デラバイの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 60~150cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 ピンク、白
開花時期 7月~8月

タリクトラム・デラバイの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

タリクトラム・デラバイの栽培環境

日当たり・置き場所

タリクトラム・デラバイは、風通しが良く、日向から半日陰の場所が適しています。真夏に強い西日が当たるような場所は避けましょう。

用土

さほど土質を選ばないため、一般的な草花が咲いている場所なら植え付け可能です。

鉢植えは花用の培養土で問題なく育ちます。

タリクトラム・デラバイの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

肥沃な土壌であれば、人の手によって肥料を与えなくても育ちます。

鉢植えは元肥を入れて植え付け、その後は春と花が終わった秋に緩効性肥料を与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありませんが、夏の高温時にハダニにやられることがあります。

タリクトラム・デラバイの詳しい育て方

選び方

冬は地上部分が枯れこむため、流通は芽吹いている時期になります。葉の色が美しく、株の姿が良い苗を選びましょう。

植え付け

霜の降りる時期と真夏以外なら植え付け可能です。植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。

仕立て方

初夏に株元から伸びる立性の花茎は、ゆらゆらと揺れて、つる植物のような雰囲気があります。茎を支柱などで保護すると風で折れるのを防止することができます。

剪定・切り戻し

タリクトラム・デラバイ2

すべての花が終わった花茎は株元で剪定します。長く伸びた花茎のいたるところから分枝するので、開花前の茎を切らないように注意しましょう。

植え替え・鉢替え

地植えの場合は特に植え替えの必要はありません。

鉢植えは、鉢が根で回ったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。その際に株分けをすることもできます。

タリクトラム・デラバイ

7月~8月に小さな花が無数に開花します。写真だと白が開花中の花で、緑は花が終わったあとになります。大株になると1本の花茎にたくさんの花がつき、すべて同時に咲くのではなく少しずつ開花するため、長い期間花を楽しむことができます。

収穫

タリクトラム・デラバイは花持ちのよい切り花にもなります。

夏越し

高温多湿を嫌うので、真夏に西日が当たるような場所には植えないようにしましょう。

冬越し

秋に黄葉した後、落葉して休眠します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けと種で増やすことができます。環境に合うとこぼれ種で増えることもあります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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