フランネルソウとは？育て方・栽培方法｜植物図鑑
- 植物名
- フランネルソウ
- 学名
Silene coronaria
- 英名
- Mullein pink,、Rose campion
- 和名
- 酔仙翁（スイセンノウ）
- 別名・流通名
- リクニス・コロナリア
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- マンテマ属
- 原産地
- 南ヨーロッパ
フランネルソウの特徴
フランネルソウは、白いうぶ毛に覆われたシルバーの葉茎が特徴的な耐寒性多年草。葉がまるでフェルトのような質感なので、フランネルソウと呼ばれています。和名の酔仙翁（スイセンノウ）は、赤やピンクの花が酔っぱらったおじいさんのように見えることからその名が付いたとされています。
花色は、赤、ピンク、白、複色などがあり、濃いピンク色をよく見かけます。咲き方は一重咲きのほか、八重咲き品種もあります。
草丈は60～100cmほどで、枝分かれして初夏に次々と花を咲かせます。暑さ、寒さに強く、やせ地でもよく育ち、乾燥にも耐えるのですが、多湿や蒸れに弱い性質があります。そのため、日本では梅雨や長雨の時期に蒸れて枯れてしまうことがあり、短命な多年草や二年草扱いとされることもあります。冬も常緑でカラーリーフとして楽しめます。基本的には、こぼれ種で増えるほど丈夫な植物です。
フランネルソウの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 60～100cm |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 強い |
| 花色 | 赤、ピンク、白、複色 |
| 開花時期 | 5月～7月 |
フランネルソウの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけが良く、一般的な草花が育っている場所なら植え付け可能です。土の湿気が多い場所は、軽石などを混ぜて土壌改良してから植え付けましょう。
鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。
フランネルソウの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いた後は基本的に水やりの必要はありません。真夏に雨が降らない日が何日も続き、乾燥する場合は水やりをしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
肥料
やせ地でも育つ植物なので過肥の必要はありません。
地植えは、肥料はほぼ必要ありません。
鉢植えは、春と秋に緩効性肥料を適量与えましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
フランネルソウの詳しい育て方
選び方
葉が美しいシルバー色で、株元がぐらついていない株を選びましょう。スイセンノウ、リクニス・コロナリアの名でも流通しています。
種まき
種まきは、春と秋が適期です。
ポットに種をまき、良い芽を残して育苗するのが手軽です。こぼれ種で増えるくらい丈夫なので、直まきすることもできます。
植え付け
春と秋に植え付けできますが、最適期は秋です。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は秋です。
地植えは、特に植え替えの必要はありません。
鉢植えは、1～2年に一度、一回り大きい鉢に植え替えましょう。
花
初夏が開花時期です。種を採る目的がないなら、咲き終わった花を取り除いておくと見栄えが良く、次の花も咲きやすくなります。
夏越し
暑さには強いですが、多湿が苦手なため、梅雨時などの蒸れで株が弱ることがあります。なるべく排水や風通しの良い場所で管理しましょう。
冬越し
冬も常緑を保ちます。寒さに強いため、特別な冬越し対策は必要ありません。
増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）
挿し木、種まき、株分けで増やすことができます。
