ユーパトリウムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ユーパトリウム
- 学名
Eupatorium
- 英名
- Bonesets, Thoroughworts , Snakeroots
- 和名
- ヒヨドリバナ
- 科名
- キク科
- 属名
- ヒヨドリバナ属(ユーパトリウム属)
- 原産地
- 日本、中国、朝鮮半島、北アメリカ
ユーパトリウムの特徴
ユーパトリウムは、キク科ヒヨドリバナ属の園芸種の総称です。日本を含む東アジアと北アメリカに自生している多年草で、紫や白の優しい雰囲気の花を咲かせます。草丈は1~1.5m程度、よく枝分かれし、こんもりとブッシュ状に茂ります。開花期間は、初夏から秋までと長いのが魅力。暑い季節に風を感じるような涼しげな花を楽しめます。
葉色が褐色のユーパトリウム・チョコレートは、カラーリーフとしても人気があります。日本の秋の七草の一つとして有名なフジバカマも、ユーパトリウムの仲間です。
ユーパトリウムは、アジアや欧米でも薬草として利用されてきた歴史のある植物です。属名 Eupatorium の由来は、薬草としての効果を見つけたといわれる、古代の国ポントスの王ミトリダテス・エウパトルにちなみます。
ユーパトリウムの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 1~1.5m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや強い |
花色 | 紫、白 |
開花時期 | 7月~10月 |
ユーパトリウムの種類
ユーパトリウム・チョコレート
白い花と褐色の葉色が魅力のユーパトリウムの園芸種。花が咲いていない時期もカラーリーフとして活躍します。
ユーパトリウム・ピンクフロスト
花色はピンク、葉に斑が入るユーパトリウムの園芸品種。斑入りフジバカマという名前でも流通しています。葉に大きく斑が入るので、明るい雰囲気が魅力です。
フジバカマ
フジバカマは、日本に自生するユーパトリウムの仲間。秋の七草にも数えられる多年草ですが、現在は絶滅危惧種に指定されており、フジバカマの名前で流通しているものは、近縁種であることがほとんどです。
ユーパトリウムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
ユーパトリウムの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所から明るい半日陰で良く育ちます。
用土
あまり土壌を選びませんが、肥沃な方が花付きは良くなります。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
ユーパトリウムの育て方のポイント
水やり
乾燥が苦手です。表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
鉢植えは、表土が乾いて白っぽくなったら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりしましょう。
肥料
庭植えは、植え付け時に元肥を施せば、ほぼ不要です。生育が悪いと感じたら、春か秋に緩効性肥料を施します。
鉢植えは、春と秋に緩効性肥料を施すようにします。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ユーパトリウムの詳しい育て方
選び方
下の方の葉が黄色くなっていないもの、徒長していないものを選びましょう。
植え付け
植え付け適期は3月~4月です。矮性種もありますが、多くが草丈1m以上になる多年草です。スペースを確保して植え付けるようにしましょう。
剪定・切り戻し
晩春から初夏に刈り込むと、草丈を抑え、花数を増やすことができます。
植え替え・鉢替え
植え付け適期は3月~4月です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
ユーパトリウムは、7月~10月に白や紫の花を咲かせます。
冬越し
冬は地上部が枯れたようになって越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。