芍薬(シャクヤク)の育て方|植物図鑑

植物名
芍薬(シャクヤク)
学名

Paeonia lactiflora

英名
Paeonia lactiflora
和名
芍薬
別名・流通名
ピオニー
科名
ボタン科
属名
ボタン属
原産地
アジア北東部

芍薬(シャクヤク)の特徴

芍薬(シャクヤク)はアジア原産のボタン科の多年草。春になると地面から新芽を出し、伸びた茎から大きな花を咲かせるのが特徴です。

芍薬(シャクヤク)は中国北部、シベリア南東部、朝鮮半島などに自生し、中国では古くから栽培されてました。薬用植物としても知られ、花から根まで余すことなく使用され、江戸時代からは「茶花」として観賞用としても親しまれてきました。その後、改良され、現在では数多くの品種が作られ、初夏の切り花としても人気の高い植物です。

花を見ただけでは見分けがつかない、よく似た花を咲かせる牡丹(ボタン)とは全く違う植物です。牡丹(ボタン)は落葉低木で「木」、芍薬(シャクヤク)は「草」として分類されます。

最近では、芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)を掛け合わせたハイブリッドシャクヤクも登場し、以前はなかった黄色の芍薬(シャクヤク)も流通しています。

芍薬(シャクヤク)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50cm~1m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 ピンク、赤、白、黄色など
開花時期 5月~6月

シャクヤク(芍薬)の種類

シャクヤク(芍薬)は数多くの園芸品種があります。花びらの数は品種によって様々です。花の色は紅色や桃色のほか、紫紅色や白など、花の形は一重咲き、八重咲き、翁咲きなどの種類があります。最近では、芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)を掛け合わせたハイブリッドシャクヤクも登場し、以前はなかった黄色やアプリコット色、ベージュ味を帯びたニュアンスカラーの芍薬(シャクヤク)も流通しています。

 

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

このことわざは美しい女性の立ち居振る舞いを例えたもので、芍薬(シャクヤク)はすらりとした茎の先に花を咲かせることから立ち姿の女性、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花を咲かせることから座った女性、百合は風に揺れる姿が美しいことから女性が歩く姿を表していると言われています。

 

芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)の違いと見分け方

華やかな大輪の花を咲かせる芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)は一見かなり似ています。さらに、英語名はふたつとも「peony」となっていて、英語圏の国では区別されていません。ここでは見分け方のポイントを紹介します。

つぼみ

芍薬(シャクヤク)のつぼみは丸い形をしているのに対して、牡丹(ボタン)のつぼみは先が尖った形をしています。

違いが一番わかりやすいのが葉の形です。芍薬(シャクヤク)の葉はツヤがあり、葉の先にギザギザはなく全体的に丸みがあります。一方、牡丹(ボタン)は葉にツヤがなく、ギザギザになっているのが特徴です。

香り

芍薬(シャクヤク)はバラのような甘く爽やかな香りがします。比較的わかりやすいので、どちらか迷ったときは香りを確かめてみるとよいかもしれません。

木・草

芍薬(シャクヤク)は草、牡丹(ボタン)は木に分類されます。芍薬(シャクヤク)は冬になると地上部の茎葉が枯れて根の状態で休眠するため「草」に分類されます。また、芍薬(シャクヤク)は茎が枝分かれせずまっすぐ伸びていくのに対し、牡丹(ボタン)は茎が枝分かれして低く横ばいに広がっていきます。

芍薬(シャクヤク)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花

芍薬(シャクヤク)の栽培環境

日当たり・置き場所

芍薬(シャクヤク)は、日当たりと風通しの良い場所を好みます。日差しが強すぎると土の温度が上がり根が傷んでしまうため、株元にマルチングなどをし、地温が上がりすぎない様に工夫しましょう。

用土

芍薬(シャクヤク)は水はけの良い用土を使用します。赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜた有機質が多い土を準備しましょう。市販の花用の培養土でも栽培可能です。

芍薬(シャクヤク)の育て方のポイント

日常の管理

花の開花後は早めに花がらを切り取りましょう。

水やり

芍薬(シャクヤク)は乾燥に弱いため、水切れしないように気を付けましょう。

地植えの芍薬(シャクヤク)は根付いてからは水やりの必要はありませんが、夏場の暑い時期は土の様子をみて乾燥していたら水やりをしましょう。

鉢植えの場合は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えましょう。

肥料

芍薬(シャクヤク)は肥料が足りないと花つきが悪くなります。植え付け時の9月~10月頃に元肥を与え、3月に芽出し肥、花後の6月頃にお礼肥、秋に緩効性肥料を与えます。

病害虫

芍薬(シャクヤク)は日当たりが悪いと葉が白くなるうどんこ病灰色かび病が発生しやすくなります。また、ヨウトウムシ、ネコブセンチュウ、コウモリガの幼虫など害虫は根に発生しやすいです。花が咲かなくなった場合は株を掘り起こしてみて確認してみましょう。 またアブラムシも発生することもあります。

\土中の虫には椿油粕、アブラムシにはニーム!/

 

芍薬(シャクヤク)の詳しい育て方

選び方

葉にツヤがあり、色が美しく、茎もしっかりとした株を選びましょう。蕾や葉の裏に虫がいないかも確認しましょう。

植え付け

芍薬(シャクヤク)の植え付け適時は秋です。地植えにする場合は、日当たりと風通しの良い場所に植え付けましょう。日当たりが良い場所が適していますが、西日が強い場所は向きません。真夏は樹木などの木陰になるような場所が適しています。一度植え付けたら、あまり植え替えはしない方がよいでしょう。

芍薬(シャクヤク)の花は品種によって花の大きさに違いはありますが、ほとんどの花は大輪です。葉も茂るため、隣の植物とのスペースは余裕を持ってとりましょう。

摘芯(摘心)・摘果

芍薬(シャクヤク)は1本の茎に1つの花を咲かせるのが一般的です。脇のつぼみは摘み取って頂点の花にエネルギーを集中させます。(摘蕾)

剪定・切り戻し

芍薬(シャクヤク)は冬場は地上部分は枯れこみます。晩秋に地際で茎を剪定します。

植え替え・鉢替え

鉢植えの芍薬(シャクヤク)は2~3年に一回、一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。植え替えの適時は9月~10月です。

芍薬(シャクヤク)の花は5月~6月に開花します。終わった花がらは早めに摘み取りましょう。

散った花びらはできる限り片付けて清潔に保つことが病気の予防になります。

収穫

芍薬(シャクヤク)の花は切り花としても流通しています。切り花として剪定する際は、株に数枚葉を残して剪定します。また花瓶の水は深水で生けましょう。

芍薬(シャクヤク)に限らず庭の花を生けるために剪定する場合は、朝か夕方以降の時間帯に剪定をしましょう。昼間は水分が発散する時間帯のため、剪定する時間帯によって花持ちする日数に違いが出ます。

夏越し

芍薬(シャクヤク)は直射日光などの強い日差しを嫌うため、直射日光が当たらない日陰に移動するか、寒冷紗などで日よけをしましょう。

冬越し

芍薬(シャクヤク)は耐寒性があるため、屋外での冬越しができます。冬場の芍薬(シャクヤク)は地上部分は枯れこみます。寒さが厳しい地域では、株元にワラなどをかけてマルチングして防寒しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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