チョコレートコスモスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
チョコレートコスモス
学名

Cosmos atrosanguineus

英名
Chocolate Cosmos
科名
キク科
属名
コスモス属
原産地
メキシコ

チョコレートコスモスの特徴

チョコレートコスモスは、ほのかにチョコレートに似た香りがする多年草。コスモスは明治時代に日本に入ってきましたが、チョコレートコスモスはやや遅れて大正時代に伝わりました。 チョコレートコスモスの原種は高温多湿に弱い性質なので、一般的なコスモスよりは栽培難易度は高めです。現在切り花や苗として流通しているのは、栽培しやすいように改良された園芸品種がほとんどです。開花時期や花の色み、花付きなどの特徴が品種によって違うため、プランツタグで確認してから栽培しましょう。

切り花としての流通も多く、黒に近いチョコレート色の貴重な花色は、アレンジや花束のアクセントとして人気のある花材です。

チョコレートコスモスの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~70cm(品種による)
耐寒性 やや弱い(品種による)
耐暑性 やや弱い(品種による)
花色 チョコレート色、赤、赤茶、オレンジ
開花時期 5月~11月(品種による)

チョコレートコスモスの種類

コスモス・アトロサンギネウス

Cosmos atrosanguineusg

原種。最も濃いチョコレート色。高温多湿に弱く、うどん粉病になりやすいため夏越しが難しく、寒冷地向き。

‘ショコラ’

園芸品種。原種と違い長日性で、耐寒性、耐暑性ともに強い。春から秋まで開花し、コンパクトな株姿。

‘ノエルルージュ’

園芸品種。花色は濃いスカーレットレッドで病気や高温多湿に強く丈夫。秋咲き種で、クリスマス前に鉢物が多く流通している。

‘キャラメルチョコレート’

園芸品種。オレンジに近い鮮やかな複色の秋咲き種。茎が強いので切り花にも向く。

‘チョコモカ’

園芸品種。分枝性が良く花数が多い、四季咲き品種。

チョコレートコスモスの花言葉

チョコレートコスモスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
肥料
開花(品種による)

チョコレートコスモスの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い所で管理しましょう。風通しが悪く、蒸れてしまうと、花付きが悪くなったり、うどん粉病になりやすくなります。夏の暑さや強すぎる日差しに弱いので、鉢植えは夏だけ半日陰に移動した方がよいでしょう。

短日植物なので、夜でも電灯付近の明るい場所に置くと花をつけにくくなります。(最近流通している園芸品種は、長日の品種もあります)

用土

水はけの良い肥沃な土を好みます。市販の培養土にピートモスと元肥を混ぜ、水はけのため軽石を加えておくとよいでしょう。

最近流通する栽培しやすいように改良された品種は、草花用の培養土で栽培可能です。

チョコレートコスモスの育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは水やりの必要はありません。乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。

肥料

春と秋に緩効性肥料を施します。四季咲きで多花性品種は、花付きを見ながら、真夏を除く開花期間中に施すとよいでしょう。

病害虫

春から秋の高温多湿な時期にうどんこ病が発生しやすくなります。

チョコレートコスモスの詳しい育て方

選び方

葉の色が濃く、株元がぐらつかないものを選びます。葉の数が少なかったり、茎の徒長しているものは避けましょう。

原種は高温多湿に弱く、寒冷地向きですが、最近は耐寒性、耐暑性を強めた園芸品種やキバナコスモスと交配した園芸品種が多く出回っています。「花色」「草丈」「開花時期」が品種によって様々なので、好みのものを選ぶとよいでしょう。切り花として楽しみたい方は、花茎が強い品種を選ぶことをおすすめします。

植え付け

地植えは、霜の心配がなくなった春から初夏が植え付け適時です。

鉢植えは、購入したら一回り大きな鉢に植え替えましょう。

剪定・切り戻し

春から秋が開花時期の品種は、真夏に切り戻しておくと脇芽がよく育ち、秋にたくさんの花を楽しめます。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は、4月~5月の新芽が出てくるころが最適です。古い土を落として、一回り大きな鉢に植え替えます。

canva チョコレートコスモス

5月~11月が開花時期です。品種によって開花時期が違い、春から秋まで開花するものと秋に咲くものがあります。

収穫

チョコレートコスモスは、切り花として楽しむことができ、流通も多い草花です。

夏越し

原種のチョコレートコスモスは、夏の暑さが苦手です。直射日光に当たると葉が傷んでしまうので、鉢植えの場合は、日当たりを確保しつつ涼しい場所に移動するなど、置き場所を工夫しましょう。

冬越し

花が終ったら地際で切り戻します。0℃までの寒さには堪えられますが、霜にあたると根がやられてしまう可能性があるため、マルチングなどで寒さ除けをしましょう。冬の間は地上部分はなくなりますが、春になると再び株元から芽吹きます。鉢植えは、冬の間も土が乾いたら水やりをしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

チョコレートコスモスは、原種、園芸種とも種がとれないため、挿し芽か分球によって増やします。

挿し芽
原種のチョコレートコスモスは5月の霜が降りなくなってから~6月、園芸種は5月~8月に挿し木します。茎の先端2節くらいを挿し穂にして、挿し木用の土に挿します。明るいで水を切らさないように管理して、発根を待ちます。

分球
切り口が腐りやすいため、上級者向けの増やし方です。4月、掘りあげた球根から出ている芽を、よく消毒したナイフなどで、2~3芽ずつ分割します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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