ロベリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ロベリア
- 学名
Lobelia erinus
- 英名
- Edging Lobelia
- 和名
- 瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)、瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)
- 科名
- キキョウ科
- 属名
- ロベリア属
- 原産地
- 南アフリカ
ロベリアの特徴
ロベリアは、春から初夏に小さな小花を無数に咲かせるキキョウ科の草花。種類は数百種に及び、立性やほふく性など、生長の仕方も様々です。花形が蝶のような形に見えることから、瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)や瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)の和名があります。
日本でロベリアの名で早春の頃から流通するのは、ほふく性のLobelia erinusが多く、日本のような高温多湿の気候に弱いため、夏前までの一年草として扱われています。
よく分枝してこんもりとした株に育ち、花径1~2cmの花が株全体を覆うようにして咲き、遠くから見ると色の塊のように見えます。青、水色、白、ピンク、紫などの色があり、小花なので周囲の植物と調和しやすく、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットなどに利用されています。
ロベリアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 15~30cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 青、白、ピンク、紫、複色 |
開花時期 | 4月~6月(品種による) |
ロベリアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
種まき | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ロベリアの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しが良い場所を好みます。日光が足りないと徒長し、花付きが悪くなり、風通しが悪いと蒸れて株が傷みます。
地植えにする場合は、雨のあとにぬかるむような場所は不向きです。
用土
ロベリアは、水はけの良い肥沃な土を好みます。
鉢植えは、市販の草花用の培養土で栽培可能です。
ロベリアの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は自然にまかせ、水やりの必要はありません。
鉢植えは、多湿を嫌うので鉢の表面の土が乾いてから水やりをしましょう。
肥料
たくさんの花が開花するので、開花期間中、液体肥料もしくは緩効性肥料を決められた頻度で施しましょう。
ロベリアは蒸れに弱いため、夏前までの一年草扱いとすることが多い草花ですが、夏越しをさせる場合は真夏の肥料は控え、秋に施肥を再開します。
病害虫
アブラムシが茎葉や新芽、つぼみにつくことがあります。株の様子をこまめにチェックし、早めに対処しましょう。
ロベリアの詳しい育て方
選び方
株元まできれいな葉がついた、つぼみの多い苗を選びましょう。種類が多く、品種によって草丈や性質が多少違う場合があるため、プランツタグを確認するとよいでしょう。
種まき
温暖地では、9月~10月が種まきの時期です。種がかなり細かいので、箱にばらまきして覆土はせず、腰水にして底面吸水させながら発芽を待ちます。本葉が3~4枚になったら鉢上げをし、日光を十分に当てて育苗します。ポットにまいて良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けるので手軽です。
気温が高すぎると徒長するので注意しましょう。
植え付け
蒸れや過湿に弱いので、密植を避け、株元の風通しを良くして植え付けます。霜に当たると弱るため、地植えにする場合は、霜の心配がなくなる時期に植え付けましょう。
摘芯(摘心)・摘果
種から育てている場合や若い苗を購入したら、摘心をしながら脇芽を増やしていくとこんもりとした株に仕立てることができます。
剪定・切り戻し
ひと通り花が終わる6月頃までの一年草として扱うことが多いですが、株の半分程度を切り戻し、夏越しできれば秋にもう一度開花します。
花
春から初夏に開花します。花がらが目立つようになったら、茎先を軽く刈り込んでおくと、再度花芽ができて花を楽しめます。
夏越し
ロベリアは日本のような高温多湿の気候が苦手なので、夏前までの一年草として扱うのが一般的です。
夏越しをさせる場合は、花がひと通り終わったら、全体的に株を切り戻し、半日陰程度の風通しの良い涼しい場所で管理しましょう。
冬越し
0℃程度までの耐寒性はありますが、寒風や霜に当たると、葉色が悪くなったり枯れることがあります。その日の気温によっては、夜間は室内に取り込むなどの工夫をしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まきと挿し芽で増やすことができます。