レモン(檸檬)とは？育て方・栽培方法｜植物図鑑

日当たり・置き場所

レモン（檸檬）は屋外の日当たりのよい場所を好みます。レモン（檸檬）を元気に育てるには日光が大切です。乾燥気味を好み、過湿が苦手なので日当たりが悪く湿った環境は避けましょう。

寒さには弱いので、鉢植えのレモン（檸檬）は、冬は室内へ取りこむか、霜に当たらない場所へ移動させましょう。

用土

鉢植えのレモン（檸檬）は水はけよく保水性のよい土壌に植え付けましょう。果実の収穫を期待するなら、肥沃な土壌にしておくことも大切です。植え付け前に腐葉土をたっぷりとすき込んでふかふかの土壌を作っておきましょう。

鉢植えのレモン（檸檬）は市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。

水やり

レモン（檸檬）の水やりは土が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。6月から8月は、果実を作る準備に入ります。この時期は水をたくさん必要とするので、たっぷりと水やりを行い、乾かさないように気をつけましょう。

肥料

レモン（檸檬）の肥料は3月、6月、10月の3回。油かすか緩効性肥料を施します。６月の開花期には実を作るための栄養として施します。この時期は肥料切れが起こらないように気を付けましょう。

鉢植のレモン（檸檬）は、苗の大きさや鉢の大きさによって与える量も違います。規定量を守って施すようにしてください。

病害虫

レモン（檸檬）は風通しが悪くなると害虫の発生の原因になります。枝や葉が込み合ったら剪定をして風通しをよくしましょう。屋外で育てているレモン（檸檬）にはアゲハチョウの幼虫がつきやすいでので注意が必要です。卵のうちに見つけたら駆除しましょう。
病気はカイヨウ病に注意しましょう。柑橘系の果樹に多く見られる病気で、細菌が原因で発症します。かさぶたのような茶色、黒色の斑点ができます。雨風の強い場所やレモン（檸檬）のトゲが他の枝を傷つけると感染しやすくなります。見つけたら早めに切り取りましょう。

選び方

レモン（檸檬）の苗は主幹がしっかりとしていて根元から安定感のあるもの、枝分かれをしていて、葉に光沢のあるものを選びましょう。

植え付け

レモン（檸檬）の植え付けは3月～4月がベストです。遅くても6月くらいまでには植え付けを済ませましょう。

鉢植えのレモン（檸檬）は、苗鉢よりも1~2回り大きな鉢に植え替えます。いきなり大きな鉢に植え替えると、根ばかり生長して開花しないことがあります。植え付け時には、元肥をたっぷりと漉き込むようにしましょう。

仕立て方

レモン（檸檬）の果実が実った状態で購入した苗は、果実の重みで枝がたわんできてしまうことがあるので、様子を見て支柱で支えるようにしましょう。

摘芯(摘心)・摘果

レモン（檸檬）は果実を充実させるために、摘果を行います。枝がしなるほど1つの枝に果実が集中しているような場合は、少し間引くようにしましょう。鉢植えのレモン（檸檬）は、1つの枝に果実1つを目安に摘果を行ってください。

剪定・切り戻し

レモン（檸檬）の剪定は3月に行います。風通しと樹の中まで日が当たる様に、主軸から伸びている元気のよい枝を3本くらい残し、他の不要な枝を剪定します。剪定後は枝を横に誘引すると実がつきやすくなります。

植え替え・鉢替え

レモン（檸檬）の植え替えは2、3年に一度、1~2回り大きな鉢に植え替えます。鉢の底から根が出てきたら、植え替えのサインです。根詰まりを起こす前に植え替えるようにしてください。

花

レモン（檸檬）は4～7月頃に、白色をした甘い芳香のある花を咲かせます。

収穫

レモン（檸檬）の収穫期は冬です。11月頃からまグリーンの果実を収穫出来るようになります。レモン（檸檬）らしいきれいな黄色に色づくのは12~3月です。少しグリーンの部分があっても室内で追熟させることが可能です。

夏越し

レモン（檸檬）にとって夏は生育期です。特に必要な夏越しの作業はありません。

冬越し

レモン（檸檬）は寒さに弱いので寒風があたらない場所で管理しましょう。戸外で越冬をする場合は必ずマルチングを行ってください。

鉢植えのレモン（檸檬）の冬越しは日当たりのよい室内に取り込みます。夜間は窓辺の冷気で弱ってしまうこともあるため、窓辺よりも内側で管理します。

増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）

レモン（檸檬）は挿し木で増やすことができます。