カボスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カボス
- 学名
Citrus sphaerocarpa
- 英名
- kabosu
- 科名
- ミカン科
- 属名
- ミカン属
- 原産地
- ヒマラヤ地方
カボスの特徴
カボスは、ミカン科ミカン属の常緑低木。ヒマラヤ地方原産ですが、古くに日本に渡来し、今では大分が産地として有名です。ユズに似た香りの良い果実をつける果樹で、料理の香り付けやポン酢の原料など、幅広く利用されています。
カボスは、樹高2~4m程度、枝にトゲがあるのが特徴で、幅の広い卵型の葉は表面に光沢があります。5月頃にミカンやレモンに似た、香りの良い白い花を咲かせます。花の後にできる実は、秋に大きくなり、冬になる頃には熟して黄色に色づきます。カボスの実はユズやスダチに似ていますが、スダチより一回り大きく、まためしべが落ちた跡がぽこんと盛り上がるので、他の柑橘類と見分けることができます。
料理に使われるのは、主にまだ熟していないグリーンの果実です。黄色く熟したものは、酸味がなくなり、甘味のないミカンのような印象です。カボスの実は甘味が少ないので、果物として生食するには不向きですが、ポン酢やドレッシング、料理の香り付けなど、利用方法は多岐にわたります。
カボスの詳細情報
園芸分類 | 果樹 |
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草丈・樹高 | 2~4m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月 |
カボスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
収獲 | ||||||||||||
肥料 |
カボスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。冬に強い北風が当たるような場所は避けてください。
用土
水はけが良く、肥沃な土壌を好みます。
鉢植えは、市販の果樹用培養土で問題なく育てられます。
カボスの育て方のポイント
水やり
根付いてからは、降雨に任せます。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
春に生長を促すためと、夏の収穫前、秋の収穫後に年3回施肥を行います。春は3月、夏は5月~6月、秋は10月~11月が適期です。
病害虫
風通しが悪いと、カイガラムシが発生することがあるので、早めに歯ブラシなどでこそぎ落とします。また、ミカン科の木にはアゲハチョウの幼虫が付きやすいので、夏は特に注意して、見つけ次第捕殺します。
カボスの詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良く、株元にぐらつきがないものを選びましょう。
植え付け
植え付けは、春の暖かい日に行います。真夏と真冬は、株に負担をかけるので避けるようにしましょう。
剪定・切り戻し
実の収穫が終わった秋から冬に剪定を行います。不要な枝や、徒長した枝を整理し、風通しが良くなるようにしましょう。中の方の枝を整理して、まんべんなく日光が当たるように整えてください。
植え替え・鉢替え
植え替えは、春の暖かい日に行います。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
カボスは、5月頃に香りの良い白い花を咲かせます。
収穫
晩夏から秋に果実が大きくなったら収穫します。まだグリーンの実は香りが良く酸味もあり、ポン酢などにして楽しめます。黄色く熟した実は、酸味が控えめで香りが良いので、ドレッシングや料理の香り付けにして楽しむことができます。
冬越し
カボスは常緑樹です。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
接ぎ木や挿し木で増やすことができます。