キンカン(金柑)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
キンカン(金柑)
学名

Fortunella

英名
Kumquat cumquat
和名
金柑
科名
ミカン科
属名
キンカン属
原産地
中国

キンカン(金柑)の特徴

キンカン(金柑)は、ミカン色の小さい実がなるミカン科の常緑低木。冬から春にかけて、木一面に小さな実がつきます。実は、皮も含めて生でまるごと食べられます。皮の部分は柑橘類特有の香りがありほろ苦く、皮の内側は甘酸っぱい味がします。生食のほか、ジャムや甘露煮などさまざまな加工用としても利用されています。

病害虫の心配が少なく、柑橘類の中では栽培が簡単です。樹高は1~2mほどで、庭植え、鉢植えのどちらでも栽培可能です。夏に香りの良い小さな白い花が開花したあと果実が実り、2月~5月が主な収穫時期です。

 

キンカン(金柑)の詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 1~2m
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色
開花時期 7月~8月

キンカン(金柑)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
剪定
開花
収穫

キンカン(金柑)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと水はけの良い場所が適しています。風の通り道になるような場所は避けましょう。

用土

特に土を選びませんが、水はけと水保ちの両方が良い土を好みます。

鉢植えは、果樹用の培養土で栽培可能です。

キンカン(金柑)の育て方のポイント

水やり

植え付け後、根付いてからの水やりは基本的には降雨に任せて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

地植えは2月と10月、鉢植えは2月、5月、10月に緩効性肥料を与えます。

病害虫

風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。適度に剪定して、枝が混み合いすぎないようにしましょう。

キンカン(金柑)の詳しい育て方

選び方

主幹が太くしっかりとして、樹形のきれいな苗木を選びましょう。若木は収穫までに数年かかります。すぐに収穫を楽しみたい場合は、数年育てられたものを選びましょう。

キンカン(金柑)には多くの品種があり、実の大きさ、糖度、種あり・なし、実の形、収穫時期などが品種によって違います。いくつか比較して好みのものを選ぶとよいでしょう。

植え付け

植え付け適時は3月~4月です。

根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。

摘芯(摘心)・摘果

実がつきすぎている場合は、摘果して充実した実になるようにします。摘果するのは、開花が遅かったものや傷ついているものを中心に行いましょう。

剪定・切り戻し

木の内側まで光が入りやすいように適度な剪定が必要です。

キンカン(金柑)は春に伸びる新枝と、前年枝の両方に花をつけます。大胆に剪定しても花は咲きますが、果実の数が少なくなることがあるので注意しましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植え栽培は、1~2年に一度、植え替えを行いましょう。植え替え適時は3月~4月です。

7月~8月に白い花が開花します。

収穫

品種により若干違いがありますが、キンカン(金柑)の収穫時期は、開花から150日程度経過した2月から5月です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

つぎ木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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