記事カテゴリ

Special

ジューンベリーの育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ジューンベリー
  • ジューンベリー
  • ジューンベリー
  • ジューンベリー
植物名
ジューンベリー
学名

Amelanchier canadensis

英名
June berry, Service berry
和名
アメリカザイフリボク
科名
バラ科
属名
ザイフリボク属
原産地
北アメリカ

ジューンベリーの特徴

ジューンベリーは、6月に実をつけることにその名を由来するバラ科の落葉小高木です。年間を通じて見どころが多く、シンボルツリーや街路樹としても親しまれています。

春の3月下旬から4月上旬には、細い枝の先に桜のような可憐な白い小花をたわわに咲かせます。5月に真っ赤に色づいた果実は、6月にかけて黒みを帯びた赤色に熟し、一番の食べ頃を迎えます。完熟した果実はほんのりと甘酸っぱく、上品な芳香を楽しめるのが特徴です。

夏の青々とした涼しげな葉姿や、秋を彩る鮮やかな紅葉など、初夏の収穫の喜びだけにとどまらない魅力にあふれています。耐寒性・耐暑性が高く、1本で結実する自家結実性を持つため、家庭果樹としても大変育てやすい樹木です。

ジューンベリーの詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 2~8m(品種、仕立て方による)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白
開花時期 3月~4月

ジューンベリーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花
収穫

ジューンベリーの栽培環境

日当たり・置き場所

ジューンベリーは日光を好む植物です。日当たりの良い場所で育てると、春の花つきが良くなり、初夏には果実が甘く美味しく実ります。また、秋の紅葉も鮮やかに色づきます。

耐陰性もあるため、半日陰(1日に数時間ほど日が当たる場所)でも育てることは可能です。ただし、日照不足になると花つきや実つきが少なくなったり、紅葉の発色が控えめになったりすることがあります。

耐寒性・耐暑性ともに優れているため、日本の多くの地域で屋外のまま越冬・夏越しが可能です。鉢植えで育てる場合は、夏場の極端な乾燥を防ぐため、西日が強く当たる場所を避けて管理すると安心です。

用土

水はけと水持ちのバランスが良い有機質に富んだ環境を好み、地植えの際は腐葉土などを混ぜ込んで植え付けます。鉢植えの場合は、市販の「果樹の土」や「花と野菜の培養土」で十分育ちます。

ジューンベリーの育て方のポイント

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。

地植えの場合は特別なお手入れは不要ですが、植え付け後根付くまでの約2週間は、土の表面が乾いたタイミングでしっかりと与えます。春から夏場の水切れは、落果や落葉、枯れの原因となるため注意が必要です。

肥料

ジューンベリーは肥料が少なくても良く育ちますが、年2回与えることで花つきや実つきが維持できます。12月から2月頃の休眠期に株元へ与える寒肥と、収穫直後の6月頃に与えるお礼肥として、有機質肥料や緩効性肥料を施します。鉢植えの場合は、春の芽吹き前(3月頃)にも少量の肥料を補うと効果的です。肥料の与え過ぎ、特に窒素分の過剰は花つきを悪くするため注意します。

病害虫

病気や害虫の被害は少ない樹種です。

ジューンベリーの詳しい育て方

選び方

ジューンベリーの樹形

ジューンベリーは、自然と美しい木立ち状に育つ樹形が特徴です。流通している苗木には、大きく分けて「単幹(たんかん)」と「株立ち(かぶだち)」の2つの仕立て方があります。

「単幹」は、根元から一本のメインとなる幹が直立して伸び、上部で枝を広げるタイプです。一方「株立ち」は、地際から複数の幹が伸び、それぞれの幹から枝をバランスよく広げるタイプを指します。

同じジューンベリーでも樹形によって印象が異なり、樹高が同じでも幹の数や枝ぶりによって価格も様々です。最終的な樹高は、単幹の方が株立ちよりも高くなる傾向があります。なお、最近では鉢植え栽培に適した矮性種(コンパクトな品種)も流通しています。

シンボルツリーとして選ぶ際は、苗木の枝ぶりを見ることで将来の生長後の姿がある程度想像できるため、じっくりとお好みの株を選ぶのがおすすめです。

植え付け

ジューンベリーは大きく育つため地植えがおすすめですが、鉢植えでも栽培可能です。乾燥を嫌うため、土が乾きやすい西日の当たる場所への植え付けは避けましょう。

大きく育つとたくさんの実がつきますが、収穫しきれなかった果実が地面に落ちることもあります。株元がコンクリートの場所だと落果のシミが残ったり掃除が大変になったりするため、土の上に落ちるような場所へ植え付けると後のお手入れが楽になります。

植え付けから10年以上経過したジューンベリーは、環境や品種によっては一戸建ての2階ベランダに届くほどの高さ(3〜5m程度)にまで生長します。将来の大きさを考慮し、周囲に十分なスペースを確保して植え場所を選びましょう。

植え付けの適期
根が休眠期に入る12月から3月頃(厳寒期を除く)が植え付け・植え替えのベストシーズンです。落葉している間に植え付けることで、株への負担を最小限に抑えられます。

地植え(庭植え)の手順
根鉢(苗の根と土の塊)の2倍ほどの幅と深さの穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥を3割ほど混ぜ込み、水はけと保水性を高めます。

苗の深植え(根元が深く埋まりすぎること)に注意しながら穴にセットし、土を戻してしっかりと踏み固めます。植え付け後は、根と土が密着するようたっぷりと水を与えます。株が安定するまでは支柱を立てて固定すると安心です。

剪定・切り戻し

ジューンベリーは自然と樹形が整うため、全体を大きく刈り込むような剪定は不要です。株元から生える「ひこばえ」や、混み合った内向枝、飛び出た徒長枝などの不要な枝を中心に、落葉期(12月〜2月頃)に枝元から切り取る「間引き剪定」を行いましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えで育てている場合は、2~3年に1回、落葉中に一回り大きな鉢に植え替えます。

花

ジューンベリー

春に白い花が開花します。

収穫

ジューンベリー

実の色は、グリーンから赤へと色づいていきます。

 

ジューンベリー

6月頃が収穫時ですが、実の色が黒ずんだ頃が食べごろです。日持ちはしないため、すぐに食べるか冷凍、もしくはジャムなどに加工してください。品種によって多少、味に差はありますが、生で食べてもおいしいベリーです。

 

ジューンベリー

果実はいっぺんに色づかないため、ジャムなど大量に使う時は、黒く色づいたものから収穫して冷凍庫で保存して、必要な量になるまで保管するとよいでしょう。

生でジュースにすることもできますが、小さな種や果皮が入ってしまうので裏ごしが必要です。

冬越し

落葉樹なので冬場は葉を落とします。ジューンベリーは紅葉も美しい果樹です。

ジューンベリーは落葉樹のため冬にはすべての葉を落としますが、秋に見せる美しい紅葉も大きな魅力の一つです。植え付け場所の日当たり具合によっても葉色のニュアンスは変わりますが、落ち着いたオレンジ色から鮮やかな赤色へのグラデーションを楽しめます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木か種まきで株を増やしますが、挿し木の場合は前年伸びた枝を挿すなら3月、今年伸びた枝なら6月下旬~7月に作業しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部

LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、幅広い植物ジャンルに精通したメンバーが在籍し、実際の栽培経験にもとづく花・植物の育て方や楽しみ方記事、お庭の取材記事、植物にまつわる企画などを配信しています。

監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング

TOP