セイヨウニンジンボクとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
セイヨウニンジンボク
学名

Vitex agnus-castus

英名
Chaste Berry
和名
西洋人参木(セイヨウニンジンボク)
別名・流通名
チェストツリー、チェストベリー
科名
シソ科(クマツヅラ科)
属名
ハマゴウ属
原産地
南ヨーロッパ、西アジア

セイヨウニンジンボクの特徴

セイヨウニンジンボクは、夏に薄紫色の穂状の花を咲かせるシソ科の落葉低木です。ニンジンボクの名は、葉の形が朝鮮人参に似ていることにちなみます。丈夫な上に夏から秋まで咲き続け、庭の花が少なくなる真夏も涼し気な薄紫色の花が開花します。花や葉には芳香があり、株元に近づくとほんのりと香りが漂います。

古くは婦人病に効果がある薬草として民間療法に利用されてきた歴史があり、薬草園などにも植栽されているのを見かけます。現在は、ハーブティーなどにも利用され、英名の「チェストベリー」「チェストツリー」の名前で流通していることが多いようです。

 

セイヨウニンジンボクの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 2~3m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 薄紫、ピンク、白
開花時期 7月~9月

セイヨウニンジンボクの種類

セイヨウニンジンボク ・シルバースパイヤー

白花種

セイヨウニンジンボク ・ブルーディドレ

樹形がコンパクトな矮性種

セイヨウニンジンボクの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

セイヨウニンジンボクの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所から半日陰程度の場所が適しています。日照不足だと花付きが悪くなります。横に大きく広がるため、広いスペースが必要です。

用土

特に土質は選びませんが、水はけが良い土が適しています。

セイヨウニンジンボクの育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏期など乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。

肥料

自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。

花付きが悪くなってきたようであれば、落葉期に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。

病害虫

目立った病害虫の被害はありません。

セイヨウニンジンボクの詳しい育て方

選び方

主幹がしっかりとしていて、葉芽が多く出ている株を選びましょう。基本種の薄紫色の花色のほか、ピンクや白花種、矮性種などもあります。

植え付け

枝を横に広げながら生長するため、隣の木との間は広く取りましょう。

真冬を除いた落葉期が植え付け適期です。根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。

剪定・切り戻し

剪定は落葉期に行います。スペースに余裕がある場合は特に剪定する必要はありませんが、枯れた枝や混みあった枝がある場合は剪定しましょう。

ただし、大きくなりすぎた場合や低めのブッシュ仕立てで管理したい場合は、切り戻して仕立てることもできます。

植え替え・鉢替え

根が詰まってきたと感じたら、落葉期に一回りから二回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替え後はたっぷりと水やりを行います。

セイヨウニンジンボクの花言葉

セイヨウニンジンボクは、夏から秋にかけて涼し気な薄紫色の花が開花します。薄紫色のほか、ピンクや白花種もあります。

冬越し

冬は落葉して越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。セイヨウニンジンボクの芽吹きは、落葉樹の中でも遅い部類です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

セイヨウニンジンボクは、挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング