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ミツバウツギの育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • ミツバウツギの実
植物名
ミツバウツギ
学名

Staphylea bumalda

英名
Bumald bladdernut, Japanese Bladdernut
和名
三葉空木
科名
ミツバウツギ科
属名
ミツバウツギ属
原産地
日本、朝鮮半島、中国

ミツバウツギの特徴

ミツバウツギは、日本の山林に自生するミツバウツギ科の落葉高木。三葉空木という名前の由来は、葉が3枚の小葉からできていて、ウツギと同じ時期に花が咲くことによります。ウツギと名に付きますが、ウツギの仲間ではありません。アジサイと同じく、日本の梅雨に咲く花の一つです。

ミツバウツギは、枝から細く伸びた葉柄に3枚の先の尖った卵型の葉を対に展開させます。花が咲かない無花枝と咲く有花枝とがあり、有花枝は先端に白い小花を集合させて房状に咲かせます。一つ一つの花は1cm程度と小さく、全開しません。開きかけのようなフォルムで少しうつむくように咲く花は、楚々とした風情があり、見ていて飽きません。花には芳香があるので、木の下で花を眺めていると、ふわりと爽やかな香りが漂ってくることがあります。

花の後にできる実は風船状に膨らんでいて、中心で二つに分かれたような変わったフォルムをしています。秋に熟すとさやが割れて、種を落とします。冬になって落葉してもさやだけが枝に残っている姿を見かけることがあります。

幹は灰褐色で堅く、木釘や串の材として利用されてきました。また、春の若い葉にはごま油のような香りがあり、芽を摘んで和え物や天ぷらにして食べることができます。

ミツバウツギの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 3~5m
耐寒性 普通
耐暑性 普通
花色
開花時期 5月~6月

ミツバウツギの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え

ミツバウツギの栽培環境

日当たり・置き場所

明るい半日陰を好みます。強い西日が当たるような場所は避けるようにしましょう。

用土

保水性と排水性が良く、肥沃な土壌を好みます。植え付け前に腐葉土をすき込んでおくとよいでしょう。

鉢植えは、市販の園芸用培養土で育てられます。

ミツバウツギの育て方のポイント

水やり

乾燥が苦手です。夏の高温が続くような時は、様子を見て水やりしましょう。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

肥料

植え付け時に元肥として、しっかりと腐葉土をすき込みましょう。その後は生育の様子を見て、施肥を行ってください。

病害虫

新芽にアブラムシが付くことがあります。見つけ次第駆除してください。

ミツバウツギの詳しい育て方

選び方

葉の色つやが良く、病害中の被害にあっていないものを選びましょう。

植え付け

植え付け適期は、12月~2月の厳寒期を除く落葉期です。この時期は根も休んでいるので、根鉢を崩さないように注意し、植え付け後は根と土がなじむようにたっぷりと水やりしてください。

剪定・切り戻し

剪定は、厳寒期を避けた落葉期に行いましょう。前年伸びた枝に花を咲かせるので、花を楽しむのであれば、あまり強い剪定は行わないようにしましょう。混みあった枝や、枯れた枝、徒長枝などを整理しましょう。

ただし、萌芽力が強く枝が混みあうため、数年に一度は大きく整えるような剪定が必要です。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は、12月~2月の厳寒期を除く落葉期です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。

ミツバウツギの花

ミツバウツギの花は、5月~6月に開花します。直径1cm足らず、花柄、ガク、花びらすべてが白で、咲いても全開せず、うつむくように咲く姿が美しい花です。

冬越し

冬は落葉して休眠します。寒冷地ではマルチングを施すなど、根が凍らないようにしてください。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部

LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、幅広い植物ジャンルに精通したメンバーが在籍し、実際の栽培経験にもとづく花・植物の育て方や楽しみ方記事、お庭の取材記事、植物にまつわる企画などを配信しています。

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