ソメイヨシノ(染井吉野)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
ソメイヨシノ(染井吉野)
学名

Prunus × yedoensis

英名
Tokyo cherry、Yoshino cherry
和名
染井吉野
科名
バラ科
属名
サクラ属
原産地
日本

ソメイヨシノ(染井吉野)の特徴

日本を代表する花木、桜。その中でも街路樹や公園など、身近な場所で見かけるソメイヨシノ(染井吉野)は、江戸彼岸と大島桜の交雑種だと言われています。

ソメイヨシノ(染井吉野)は、大輪で若木のうちからよく花が咲くことや花が咲いたあとに葉が出る性質が好まれ、戦後、全国各地に盛んに植えられ、今では桜と言えばソメイヨシノ(染井吉野)と思われているほどの存在になりました。

ソメイヨシノ(染井吉野)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 10~15m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 薄ピンク
開花時期 3月~4月

ソメイヨシノ(染井吉野)が全国同時に枯れる?

長命を誇る桜の中では例外的に、ソメイヨシノ(染井吉野)は70年を過ぎたあたりから衰え始めるといわれてきました。ある時期になったら全国のソメイヨシノ(染井吉野)がいっせいに枯れてしまうと騒がれたこともありましたが、現在はかつて考えられたよりは長生きすることがわかるとともに、樹木メンテナンスの技術も向上し、全国各地で保護の活動も行われています。

ソメイヨシノ(染井吉野)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
剪定
肥料

ソメイヨシノ(染井吉野)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。大きくなるため、地植え向きの樹木です。

用土

水はけが良く、肥沃な土壌を好みます。

ソメイヨシノ(染井吉野)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏期など乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。

肥料

肥沃な土を好むため、植え付け時に元肥を混ぜ込みながら植え付けます。

元肥以降は、冬の落葉期に「寒肥」、花後に「お礼肥」を与えます。与える位置は、根元から少し離れたところに施しましょう。

病害虫

病気

桜(サクラ)は、テング巣病にかかりやすい樹木です。枝が細く糸状にほうきのように枝分かれしている部分を発見したら、この病気に感染しています。テング巣病は剪定で使うハサミでも感染するので、剪定作業をする前にハサミ等の消毒が必要です。

害虫

コスカシバの幼虫やモンクロシャチホコなどの食害に注意が必要です。コスカシバの幼虫は幹の中に入って樹木を食べるので、幹の皮からヤニが出ていたら食害を受けています。出来るだけ桜(サクラ)の樹木の根元はきれいにして、雑草などは取り除きます。モンクロシャチホコは主に葉を食べてしまうので、日頃から注意して観察し、見つけたら駆除しましょう。

ソメイヨシノ(染井吉野)の詳しい育て方

選び方

株や枝がしっかりしていて、病気や害虫が付いていない苗木を選びます。

植え付け

年月が経つと地中に広く根を張り、ときには舗装した道路などから根が突出してしまうこともあります。植え付け場所は数十年後をイメージして決めましょう。隣家との境界付近や地下にライフラインが通っているような場所への植え付けは避けます。

真冬を除いた落葉期が植え付け適期です。根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。

剪定・切り戻し

ハサミを嫌う一方、よく枝分かれするので、若木のうちに幹となる枝を決め、必要以上の剪定を避けましょう。

剪定適時は、落葉期です。切り口から菌などが侵入して病気になることがあるので、高温多湿の時期の剪定は避けます。

染井吉野

ソメイヨシノ(染井吉野)は、開花宣言の目安になっている樹木です。開花時期は3月~4月で、地域やその年の気象条件により変化します。

冬越し

桜紅葉

ソメイヨシノ(染井吉野)をはじめとした桜は、紅葉も見ごたえがあり、桜紅葉という言葉もあります。秋に紅葉したあとに落葉して越冬します。その後、冬の終わりには花芽が確認できるようになります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

接ぎ木や挿し木で増やします。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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