ヤマモモ(山桃)の育て方|植物図鑑
- 植物名
- ヤマモモ(山桃)
- 学名
Myrica rubra
- 英名
- Red bayberry , Chinese bayberry , Chinese-arbutus
- 和名
- 山桃
- 科名
- ヤマモモ科
- 属名
- ヤマモモ属
- 原産地
- 日本、インド、中国南部一帯
ヤマモモ(山桃)の特徴
ヤマモモ(山桃)は、樹丈が5m~10m位まで生長し、常緑樹なのでいつも緑色の葉先が丸くなっている葉が付いてることが特徴の樹木です。葉には光沢があり、3月から4月頃になると雌の樹木には小さな花が咲き、梅雨の時期になると松脂の匂いがある果実がなります。 また、ヤマモモ(山桃)は自生している種類もあり、病害虫にも強く、特別な剪定も必要ない樹木です。雄と雌の株があり、雌の株に果実が実ります。赤を通り越して黒に近い色に変化したら収穫時期です。また、ジャムや砂糖漬け等に加工することができます。
ヤマモモ(山桃)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 5m~10m程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤 |
開花時期 | 3月~4月頃 |
ヤマモモ(山桃)のジャムの作り方
ヤマモモ(山桃)は、砂糖漬けやお酒だけでなくジャムも自宅でつくることができます。用意するものは、材料となるヤマモモ(山桃)3㎏と砂糖1㎏です。あまり甘いジャムが好みでない場合は、ヤマモモ(山桃)の量を減らして調整します。保存用のジャム瓶は、前もって消毒しておきます。 最初にヤマモモ(山桃)を塩水で洗い、厚手の鍋に入れて火にかけます。焦げそうになったら熱いお湯を少し注いで果実を柔らかくし、裏ごしをします。裏ごししたヤマモモ(山桃)は、再度厚手の鍋の中に入れ、沸騰してきたらお砂糖を加え、煮詰めていきます。お好みの柔らかさ具合を見て火を止め、熱いまま消毒してある保存瓶の中に入れます。粗熱が取れたら完成です。 自宅で取れたヤマモモ(山桃)の実で作ったジャムは、パンやクラッカーなどと一緒に楽しむことができます。手作りジャムはティータイムを素敵にしてくれます。
ヤマモモ(山桃)酒の作り方
ヤマモモ(山桃)お酒の作り方は、意外と簡単です。酒造りに必要な材料は、ヤマモモ(山桃)1.5㎏~2㎏、1.8L焼酎1本、氷砂糖1㎏、必要な容器は梅酒などに利用する広口瓶です。最初に広口瓶をアルコールなどで消毒し、ヤマモモ(山桃)は丁寧に水洗いをして水切りをしておきます。次に、広口瓶の中にヤマモモ(山桃)を入れ、その上に氷砂糖を入れ、焼酎を最後に注ぎます。時々瓶をゆすったりしていると2か月位で焼酎が赤くなり、香りもしてきたら、果実を取り出して出来上がったヤマモモ(山桃)酒を濾過します。濾過したヤマモモ(山桃)酒は、消毒したお酒やワイン等の空き瓶に入れて保管します。ヤマモモ(山桃)酒は飲むだけでなく、ケーキやお菓子つくりの際、隠し味として使っても風味がよいです。
庭のシンボルツリーに最適なヤマモモ(山桃)
庭のシンボルツリーとして最適な樹木は沢山ありますが、ヤマモモ(山桃)はその一つです。ヤマモモ(山桃)は常緑樹なので、一年中濃い緑色をした葉が付いていて、梅雨の季節になると赤い実を付けます。盆栽のように難しい剪定などは必要がなく、軽く樹形を整る程度の剪定だけで管理をすることができます。水やりも特に必要なく病害虫にも強い時期です。そのため、ヤマモモ(山桃)は管理や剪定があまり必要ないので、庭のシンボルツリーとしては最適な樹木です。
ヤマモモ(山桃)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
収穫 | ||||||||||||
肥料 |
ヤマモモ(山桃)の栽培環境
用土
ヤマモモ(山桃)は通気性が良く保湿性もある土壌環境を好むので、黒土と腐葉土に牛糞の堆肥等を混ぜた用土を使います。
ヤマモモ(山桃)の育て方のポイント
水やり
地植えのヤマモモ(山桃)は特に水やりが必要ではない樹木です。土の表面が乾燥していたり、暑い日などは、地中に張っている根まで届くように水をたっぷり与えます。
肥料
ヤマモモ(山桃)は窒素を運んでくれる放腺菌が付いているので、比較的肥料が無くても生長に影響はないですが、有機質を含んだ肥料に油粕や骨粉を加えて収穫後と2月から3月頃に追をします。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ヤマモモ(山桃)の詳しい育て方
選び方
ヤマモモ(山桃)の苗は丈夫なものが多いですが、枝や幹がしっかりして安定感があり、傷などがついていない苗木が良いです。
種まき
種は3月から4月頃に蒔きます。種まき用のポットに種を一つずつ入れて土をかけて蒔きます。半日陰の場所で管理すると良いです。
植え付け
ヤマモモ(山桃)は陽当たりを好むので、大きな樹木などがまわりにない場所に植え付けます。植付けの際は、元肥を掘った土に混ぜて植え付けます。根が張るまでは、風対策として支柱をたてると安心です。
剪定・切り戻し
ヤマモモ(山桃)の剪定は、3月から4月頃に軽く樹形を整える程度の剪定をします。混み合っているところや長く伸びてしまった枝だけを間引きます。枝に実を付けつるので、先端を切り落としてしまうと実が付かないので注意が必用です。
収穫
ヤマモモ(山桃)の果実は梅雨の時期である6月から7月に収穫しますが、天気の良い日に行います。この梅雨の時期は晴天の日が少ないので、天気を見ながら収穫します。